リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side? (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 522
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065268063

作品紹介・あらすじ

 ヴァーチャル国家・センタアメリカが独立した。南米の国や北米の一部も加え一国とする構想で、リアル世界とは全く別の新国家
になるという。リアルにおける格差の解消を期待し、移住希望者が殺到。国家間の勢力地図も大きく塗り替えられると予想された。
 そんなニュースが報じられるなか、リアル世界で肉体が行方不明になりヴァーチャルから戻れない女性が、グアトに捜索を依頼する。

感想・レビュー・書評

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  • 人間とは何か、自分とは何か。S&Mシリーズからずっと根底に流れている命題のような気がする。森博嗣さんはいつからこの構想をしていたのだろう?

    リアルからバーチャルへ移って行く世界。バーチャルでの国家としての独立。森博嗣さんの発想はいつも新鮮で、あり得そうな所をついてくるので、読むのが楽しみだ。

    グアトの護衛を失敗し、バスルームで泣いているロジを励ましに行くかどうかのクラリスとグアトのやり取りが、とても面白かった。


  • 森博嗣氏の小説は初めてだが、『全てがFになる』のドラマシリーズは覚えていたので、マガタ・シキという名前で懐かしさを覚えた。

    読み出してから、どうもこの本はシリーズもので「wwシリーズ」の中の一番新しい作品であることがわかった。だからといって内容が全くわからないというわけではないので、そこは安心。

    リアルで肉体が見つからず、ヴァーチャルの世界にいる女性から、自分の元の体を探して欲しいという依頼が来て、そこからどんどん奥深くへと繋がっていく物語。

    人工知能のある世界線の、世界観の描き方がものすごく面白くて、ついつい読み進めてしまいました。人工知能に対して、ついつい人間との違いを追いかけて、そのユニークさに興味を惹かれました。

    またディティールが細かくて、かと言ってものすごく頭を使わされるわけでもなく、ちょうどよい温度で展開されていくストーリーに引き込まれて、すっかりハマってしまいました。

    森博嗣ワールドに再び戻りたいと思いながら、隣に積み上がる積読本と睨めっこをする私…。

    まずは「S&Wシリーズ」と呼ばれている作品から読み始めることにしましょうか。

  • 今までは、バーチャルに移り行くリアルの話だったけど、今回はとうとう逆転。
    ずっと”マガタシキ博士の目的は?”みたいな視点で読んでいたけど、もう”博士の共通思考という概念は、世界をどう作っていくのか”をグァトと一緒に目撃していく段階になったのかもしれない。
    この世界がどこに行くのか、1年に1回くらいこれからも読めれば幸せだなあ。

  • いつもボンヤリしながら読んでいるこのシリーズで、ちゃんと筋を追えたのは結構少ない。いつも何かしら襲撃されてるなーくらいのイメージだったけど、ヴァーチャルでリアルのボディを探して欲しいと依頼される→ヴァーチャルの人格とリアルボディの人格は別人→依頼人はヴァーチャルでしか存在しないのでボディは無いです!は理解出来た。

  • 作品紹介、違うと思うんだけど、、、
    将来、人間かをウォーカロンか(この世界では)区別つかなくなるんだね。真賀田四季はどう思っているんだろう。

  • 毎回言うけど面白かったです。
    自分はどちらかと言うとヴァーチャルの世界に移住してみたいです。
    …すごく怖いけども。

  • ――

     森作品じゃなきゃまず手に取らないタイトルではある。


     ヴァーチャルにログインしている間にリアルの肉体が行方不明になった女性から、その肉体を探して欲しいという依頼が舞い込む。女性は自分自身の肉体が、知らない間にアンドロイドに挿げ替えられてしまっていたのではないかと疑っていて…


     なんかこうやって書くとグアド探偵事務所みたいになってるわね。ウォーカロンに絡んだ揉め事解決します。
     ヴァーチャル・リアリティをテーマに、舞台装置にして物語を書くことは簡単で、少し前まではアイディアも頭打ちかなと思っていたんだけれどそんなこともなくて、世の中が変化すればそれに伴ってヴァーチャルも変化するし、その境界の曖昧さ、みたいなものがどうやって表面化してくるか、というところも含めて、ある種無限湧きなテーマのようになってきている。
     そんな中で今作の強みというのはやっぱり、これまで作り上げられたきた森ワールドの上でそのテーマを展開できることで、その点この作品単体で読むと面白いのかどうか。その判断はわたしには出来ないので誰かお願いしますわ。というかこのシリーズ自体がそうなっているところもある。作り上げられた世界が広大過ぎて、そこで扱いたいテーマが多過ぎて欲張りなのだ。
     前作『君たちは絶滅危惧種なのか?』のレビューで云ってたようなことがそのままメインテーマになってきているので、ある種前作への返歌のようでもある。答えを返すと云うよりは、答えを返せないことを再認識するようなイメージだけれど。

     それにしてもロジさんのキャラクタがどんどん洗練されてきて…WWシリーズ入ってからすっかり所帯じみてきてますけど、まさに女房役って感じがしていいですね。それでいて乙女チックなところもある。誉めてますよ?(笑


     さて、名前を呼べないあの方も再登場してきて、そろそろこのシリーズも終盤に差し掛かってきているのでしょう。あと3冊くらいかな? 予定出てます?
     そろそろシリーズ1作目から、布石をピックアップしなおしておいたほうがいいかもしれません。
     こうして読んでみるとやっぱり、きっちりと思考を整えてくれる作家である。手放せないのはそういうところなんだろうなぁ。

     ☆3.5。控えめに。

  • ヴァーチャルで過ごしている間に、リアルに置いてきたクラーラの肉体が、行方不明に。

  • WWシリーズ6作目

  • WWシリーズは進むにつめて世界の確信に触れるというより、外へ広がっているような、より世界が分からなくなる感覚です。
    確かにリアルがヴァーチャルに移行するなら、ヴァーチャルがリアルに移行もあり得るかも。
    技術が進歩しているのに法的なことが決まってないのは、容易に想像できますねー。

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著者プロフィール

森博嗣
作家、工学博士。一九五七年、愛知県生まれ。一九九六年に『すべてがFになる』(講談社)で第一回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している。小説に、「スカイ・クロラ」シリーズ、「ヴォイド・シェイパ」シリーズ、『イデアの影』(以上、中央公論新社)、S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズ、Xシリーズ、M&Rシリーズ、Wシリーズ(以上、講談社)、『暗闇・キッス・それだけで』(集英社)など。小説のほかに、クリームシリーズ、日々シリーズ(以上、講談社)など多数の著書がある。

「2023年 『新装版 クレィドゥ・ザ・スカイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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