リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side? (講談社タイガ)
- 講談社 (2022年4月15日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065268063
作品紹介・あらすじ
ヴァーチャル国家・センタアメリカが独立した。南米の国や北米の一部も加え一国とする構想で、リアル世界とは全く別の新国家
になるという。リアルにおける格差の解消を期待し、移住希望者が殺到。国家間の勢力地図も大きく塗り替えられると予想された。
そんなニュースが報じられるなか、リアル世界で肉体が行方不明になりヴァーチャルから戻れない女性が、グアトに捜索を依頼する。
感想・レビュー・書評
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人間とは何か、自分とは何か。S&Mシリーズからずっと根底に流れている命題のような気がする。森博嗣さんはいつからこの構想をしていたのだろう?
リアルからバーチャルへ移って行く世界。バーチャルでの国家としての独立。森博嗣さんの発想はいつも新鮮で、あり得そうな所をついてくるので、読むのが楽しみだ。
グアトの護衛を失敗し、バスルームで泣いているロジを励ましに行くかどうかのクラリスとグアトのやり取りが、とても面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森博嗣氏の小説は初めてだが、『全てがFになる』のドラマシリーズは覚えていたので、マガタ・シキという名前で懐かしさを覚えた。
読み出してから、どうもこの本はシリーズもので「wwシリーズ」の中の一番新しい作品であることがわかった。だからといって内容が全くわからないというわけではないので、そこは安心。
リアルで肉体が見つからず、ヴァーチャルの世界にいる女性から、自分の元の体を探して欲しいという依頼が来て、そこからどんどん奥深くへと繋がっていく物語。
人工知能のある世界線の、世界観の描き方がものすごく面白くて、ついつい読み進めてしまいました。人工知能に対して、ついつい人間との違いを追いかけて、そのユニークさに興味を惹かれました。
またディティールが細かくて、かと言ってものすごく頭を使わされるわけでもなく、ちょうどよい温度で展開されていくストーリーに引き込まれて、すっかりハマってしまいました。
森博嗣ワールドに再び戻りたいと思いながら、隣に積み上がる積読本と睨めっこをする私…。
まずは「S&Wシリーズ」と呼ばれている作品から読み始めることにしましょうか。 -
作品紹介、違うと思うんだけど、、、
将来、人間かをウォーカロンか(この世界では)区別つかなくなるんだね。真賀田四季はどう思っているんだろう。 -
毎回言うけど面白かったです。
自分はどちらかと言うとヴァーチャルの世界に移住してみたいです。
…すごく怖いけども。 -
ヴァーチャルで過ごしている間に、リアルに置いてきたクラーラの肉体が、行方不明に。
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WWシリーズ6作目
著者プロフィール
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