- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065269466
作品紹介・あらすじ
魔王とは何者なのか?魔王はどこにいるのか?
世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。
会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていった。5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。
感想・レビュー・書評
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魔王、呼吸の2話からなる話。新装版ということで、読んでみました。表紙かっこいいですね!
ある兄弟を中心に1作目は兄、2作目は弟の彼女の目線で語られます。
伊坂幸太郎作品によくある「怒涛の伏線回収劇」ではなく、政治/改憲などなんだかざわざわするような雰囲気が全体にあります。
人に自分の思うことを話させる兄の腹話術、いつもジャンケン勝っちゃう弟、不可思議なことは起こりつつ、すべてスッキリとは語られずに終わります。続くモダンタイムスで展開していくのかな....そちらも読んでみようと思います。
シューベルトの「魔王」みたいに気持ちがざわつく本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サラリーマンの安藤は自分が念じれば相手が口に出す能力に気付いた。
安藤は容易く流される世論に危機感を抱き一人抗うが…
大状況に対して個人は何が出来るのか。
はたして時代は変わるのか否か。
続編に当たるモダンタイムス去年読んだはずなのに覚えてない悲しみを感じた。 -
ちっぽけな個人は世の中を変えられるのか。時代を先取りした100万部突破小説が新装版に!
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「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」的な小説(いわゆる殺し屋シリーズ)を期待して購入したのだけど、個人的にはイマイチだった。
いちばん残念だったのが「物語の目的がわからない」点。
アマゾンで作品のあらすじをみると「世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語」とかかれているけれど、あまり立ち向かった感がなかったかなという印象。
主人公の特殊能力もほとんど役に立たずに終わったし、面白くなる要素はあったのに、最後まで盛り上がれなかったのが残念だった。
著者プロフィール
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