イクサガミ 天 (講談社文庫)

  • 講談社 (2022年2月15日発売)
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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784065269862

作品紹介・あらすじ

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ドラマ化決定!!
Netflixにて11月世界独占配信

主演・プロデューサー・アクションプランナー:岡田准一
監督:藤井道人
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

斬れ。生き残れ。
デスゲーム×明治時代――大興奮の侍バトルロワイヤル開幕!

カバーイラスト/石田スイ(「東京喰種」「超人X」)


金か、命か、誇りか。
刀を握る理由は、何だ。

明治11年。深夜の京都、天龍寺。
「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、
腕に覚えがある292人が集められた。

告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。
点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。
各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。

「奪い合うのです! その手段は問いません!」

剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、
強敵たちが立ちはだかる――。

【文庫オリジナル】


《絶賛の声、声、声!!!》
王道ネタで覇道を突き進む、圧倒的な牽引力。もう止まらない。
お願いですから早く続きを読ませてください。
――京極夏彦(小説家)

風太郎忍法帖+現代のデスゲーム。『天』で巻を措けるのは、ただ死人のみか。
悪のゲームに身を投じ、一瞬の光芒に命を散らす兵法者たちは、切なくも美しい。
――貴志祐介(作家)

時代劇とアクション、サスペンスの超絶ハイブリッド。
デスゲームに挑む武人たちと共に、この快楽を味わい尽くせ。
――大友啓史(映画監督)

魅力的なキャラクター、迫力あるバトルシーン、息もつかせぬ怒涛の展開!
最高のエンタメ時代小説!
――望月麻衣(作家)

感想・レビュー・書評

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  • ひまめろ一門の皆様が読まれていたので、めっちゃ気になっていた作品。

    私も読むゾォ!とメルカリを探すも、全てソールドアウト。ラクマでもソールドアウト。
    どんな人気なの!?
    Amazonの中古もあったけど、高いからなぁ、、と思っていたらそちらもすぐに売り切れ(゚o゚;;

    もう新品で購入するしかない!

    旦那がゴルフに行っている隙に、書店に行ってきました。近所の書店に行くのは久しぶりだったのですが、ここもセルフレジになってるーーーー(^◇^;)
    カバーあるかなぁ?と探したら、ちゃんとカバーかけられるコーナーがあった。良かった♪

    Amazonで新品買わずに、書店で買うのはカバーかけて欲しいからですからねー♪


    さて、この本は皆様の感想から、ほぼこういう物語なんだろうなぁ、、、ということは分かっておりました(^^;;
    バトルロワイヤルですね!
    いっぱい人が死ぬんですもんね!

    内容はいつもの通りyukimisakeさんの感想を読んで頂けたら良いので私は書きませんが、推しですよね。

    この作品は絶対推しが出来ますよね。

    私は優しい人が好きだから、右京さん素敵だなって思ったんです。
    女子には1番人気出そうですし。

    でもやっぱり愁二郎さんが良いですね(*´꒳`*)

    どう考えても足手纏いでしかない双葉を守りながらの道中。
    すっごいかっこいい。


    京都の嵐山、行ってます。
    天龍寺に渡月橋。
    今なら伊勢湾岸自動車道でサクっと京都に行けますが、この時代歩いたりお船使ったり。。


    知立って、池鯉鮒だったんですよね。
    知ってた筈なのに読めなくて調べてしまった(笑)

    次作は大分我が家に近づいてきそう。
    土地感もありそうな場所ばかりで期待大です!

    漢字難しいけど、何とかついていけてる気がします!歴史はからっきし分からないけど、これなら読み進められそう!楽しみ過ぎです!!

    • mihiroさん
      わ!まきさんも読まれてる〜(*>ω<*)♡
      行った事あるとこや、馴染みのある場所が出てくると楽しいですよね〜!
      私は右京推しでした〜(TT)...
      わ!まきさんも読まれてる〜(*>ω<*)♡
      行った事あるとこや、馴染みのある場所が出てくると楽しいですよね〜!
      私は右京推しでした〜(TT)
      でも確かに愁二郎、優しくて強くて素敵ですよね(*^^*)
      2025/02/12
    • bmakiさん
      雪さん

      槐(えんじゅ)って漢字、全然読めなくて、何度も何度も頭に戻りました(-。-;

      橡(つるばみ)も絶対に読めないです!

      ...
      雪さん

      槐(えんじゅ)って漢字、全然読めなくて、何度も何度も頭に戻りました(-。-;

      橡(つるばみ)も絶対に読めないです!

      セルフレジの本屋さん無いですか?
      浜松広がってきてます。
      未来屋書店さんも、TSUTAYAさんもセルフレジに。。。

      確かにシマシマ本はセルフレジがありがたいですよね(*^▽^*)
      2025/02/12
    • bmakiさん
      mihiroさん

      右京さん、めっちゃかっこいいですよね!なのに。゚(゚´ω`゚)゚。
      何で!?何で!?。゚(゚´ω`゚)゚。

      ...
      mihiroさん

      右京さん、めっちゃかっこいいですよね!なのに。゚(゚´ω`゚)゚。
      何で!?何で!?。゚(゚´ω`゚)゚。

      このまま愁二郎を推していきたいと思います!

      馴染みある場所が出てくるとテンション上がりますよね♪
      東海道は馴染みアリアリなので、まだまだ楽しめそうですo(^▽^)o
      2025/02/12
  • 初、今村翔吾。え?今更?しかも「ぼろ蔦組」シリーズとか、直木賞受賞作とかではなくて?そうなんです。時代小説は好物なんですが、このような多作の人は、一度手に取ると次々と読まなくてはならない性分を畏れて躊躇っていたんですよね。でもそろそろそうとばかり言っておられなくなるほどビックになったので、数巻で終わりそうな本作で、味効きです。

    なるほど、徹底的にエンタメですよね。「蠱毒」という仕組みそのものがそうですが、大筋は単純「バトルロワイヤル」明治篇。292人が生命のやり取りをするのだから「究極の」が次々と登場する。究極の奥義、究極の愛、究極のニヒリズム、究極の陰謀、究極の選択…。1ヶ月の間に、それが9人に絞られるという。

    明治11年、西南戦争の1年後、何やら大物政治家や豪商たちの陰謀らしきものがあるけれども、彼らの思い通りになるかは、私は懐疑的である。だって、明治11年のこの戦いの途中、肝心要のあの人にあんなことが起きるだろうし…。

    ゲームなので、ルールの裏をかくことも画策される。読者の我々も、いかに関門を突破できるか知恵を絞るというか心配する。編集者やいろんな人の知恵を借りて楽しんで作ってるのがわかる。今の所、これはいくら何でも無理筋ではないかという描写はないので今村翔吾合格です。

    因みに、絶体絶命のロードムービーで、生命のやり取りしながら目的地につく場合、イケメンヒーローが守るのは、登場人物の中で1番体力的に弱い者であるのは、ハリウッド映画の鉄則である。エンタメ「ターミネーター」「エイリアン」から文芸作品「ザ・ロード」然り。愁二郎と双葉はキチンと当てはまる。この場合、弱き者はどう考えても生き残れない「設定」が必要である。ところがラスト、ヒーローがなくなっても、必ず女、子どもは生き残る。果たして日本の劇画を踏襲していると思われる本作で、その構造は当てはまるのか。確かめたい。

    • bmakiさん
      やっぱりクマさんのレビューはいいですね(*´꒳`*)
      くまさんのレビューで、私の朧げな記憶の答え合わせが出来るのは、何とも幸せなことです♪...
      やっぱりクマさんのレビューはいいですね(*´꒳`*)
      くまさんのレビューで、私の朧げな記憶の答え合わせが出来るのは、何とも幸せなことです♪

      くまさんは、時代背景の知識が深いから、私の100万倍は楽しめるのだろうなぁ。。。
      2025/03/02
    • kuma0504さん
      いや、いや、いや、いや。
      マキさん、本書マイレビューの特徴は歴史教養でなくて、視点です。予想ですけど、歴史教養は邪魔になる。

      大久保利通な...
      いや、いや、いや、いや。
      マキさん、本書マイレビューの特徴は歴史教養でなくて、視点です。予想ですけど、歴史教養は邪魔になる。

      大久保利通なんて、本心がどこにあったのか、未だもって謎です。これは私の小説ネタだけど、西南戦争は、大久保と西郷か示し合わせて、武士たちを一掃するために作った大法螺というストーリーさえ作れそうな気もしています。じゃないと、西南戦争のあとに、西郷か説いていた朝鮮出兵が本格化したのか説明つかない。
      明治の元勲は、思想史的にいえば、全員自分の著作がない、或いは少ないので、本心がわからないんですよね(坂本龍馬はある方です)。
      あ、そういうことを書きたかったんじゃなくて、
      みんなのレビューが「キャラ推し」に傾いている中で、小説構造についてレビューしているのは、目立つはずだと考えているということです。
      どっちにせよ、2巻目はあと3週間後以降になりそうだし、3巻目は半年後になりそうです。図書館で借りるしか考えてないので。
      2025/03/02
    • bmakiさん
      くまさん

      え!?
      歴史教養は邪魔になっていますか!?
      くまさんのレビューとコメント読んでいると、邪魔どころか、色々な視点から楽しめ...
      くまさん

      え!?
      歴史教養は邪魔になっていますか!?
      くまさんのレビューとコメント読んでいると、邪魔どころか、色々な視点から楽しめそうだなぁって思ってしまいました(๑˃̵ᴗ˂̵)

      あの坂であのテロ、、、

      くまさんのレビュー読んでいるだけで、くまさん凄っ。やっぱり天才っ。
      ってワクワクしちゃいました♪

      2巻目、3巻目、まだ先になりそうなのですね(*^^*)
      くまさんの別次元のレビュー、楽しみに待っております♪
      2025/03/02
  • 蠱毒(こどく)の仕組み!

    1. 毒針や粘液、強靭な牙を持つ毒虫や爬虫類、小動物を狭い容器に閉じ込む 

    2. 互いに殺し合い、食い合いをさせる 

    3. やがて一匹だけが生き残る 

    4. その生き残った生物の毒を生成す

    これを人でやるとは!
    金を死ぬ程やるから、こどくをやる人この指止まれ!がスタート!全国各地の新聞に広告出して!ある日付に集まる!

    そこは天龍寺!行った事あるかな(^^;;
    まずは、天龍寺の京都から、東京までで、ふるい落とす!

    要は、強いヤツが最後まで残る!
    強いといっても、武術だけやないかもしれん。頭使って、生き残るって手もあるしな。
    今のとこ、そんな人おらんけど。

    京八流がカッコええな。
    日本の剣術の源流・始祖とされる流派の一つってだけでワクワクする。
    鬼一法眼が始祖で、京の一条堀川に住んだ僧侶の身なりの法師陰陽師ってのも良い。

    鞍馬山ってのも良い!
    義経さんが、天狗に教えて貰ったというのもこの剣術かと思うと!

    他にも、伊賀忍者の末裔みたいなのとか、公家の御用達みたいな剣術も出て来るけど、これも古流派。なんか、佐々木小次郎を思い浮かべたけど。

    達人っぽいお爺ちゃんも怪しい。

    しかし…
    まだ、東京まで来てないしな…
    まだ、84人!

    まだ、序盤やからかもしれんけど、もっともっと、激しいバトルが欲しい!
    そろそろ、雑魚はいなくなって、ボスキャラ揃いになってきた〜
    もっと激しい激しいバトルになるはず!

    で、やっぱり、次も必要とっ!
    もう、地も人もフリマアプリで購入済!

    • ultraman719さん
      ユッキーさん

      バイバーイ!って、もう地が、登録されてるやん!
      まだ、地届いてない…人は、あるのに(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥...
      ユッキーさん

      バイバーイ!って、もう地が、登録されてるやん!
      まだ、地届いてない…人は、あるのに(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
      2025/01/30
    • ultraman719さん
      一休さん

      お星様だけで、感想書いてない!w
      一休さん

      お星様だけで、感想書いてない!w
      2025/02/02
    • 1Q84O1さん
      ほんとだw
      まだ、レビューを書いてないときに読んだんでしょうね
      ほんとだw
      まだ、レビューを書いてないときに読んだんでしょうね
      2025/02/02
  • やっちまった。これ3部作の第一作目。
    2部作だと思って、読み始めたら、3部作とのこと。
    さらに3作目はまだ販売されていない。まじか!
    これ、3作まとめて読まないといけないものだと思います。

    とりあえず、1作目「天」
    殺戮エンターテイメントストーリ!
    明治11年。賞金10万円のイベントが京都の寺で開催されます。
    しかし、そのイベントは、一人一人に配られた木札を奪い合って、東海道をたどって東京を目指すというイベント。途中の宿場を通るためには、一定以上の点数を持っていないと通れない。東京に近づくにつれ、必要な点数も多くなるというルール。
    その名も「蟲毒」
    さらに脱落したり逃げたりした場合にも罰則が..
    そんなルールの中、嵯峨愁二郎は12歳の少女の双葉と共に、ゴールを目指します。

    ライトな感覚で読めるエンタメストーリなのですが、何が不満ってそのチャンバラなり、格闘している描写がイメージできない(笑)
    必殺技を繰り出したり、なんかあったりするんですけど、せっかくの戦闘シーンが思い描けません。
    これ、漫画とかアニメとか実写とかしてくれないとだめです(笑)

    もう一つ、愁二郎は8人兄弟で京八流の継承者のうちのひとり。この流派を継承するためには、残りの兄弟を討つ必要がある。そして兄弟一人一人はまたスペシャルな技を持っている設定で兄弟を討った者がその技を取得できるという設定。
    兄弟たちの継承者争いも、もう一つのストーリかと思います。

    ということで、エンタテイメント要素満載の物語です。

  • ドラマ化と聞いて、予習のために読んでみようと思いました。(お目当ての役者が出るらしいので(*≧艸≦))
    普段なら絶対に読まないであろう小説、見ないであろうドラマ……推しってすごいな。
    何コレ!すっごく面白いじゃないのー(,,>᎑<,,)
    これは、映像化、アニメ化、ゲーム化も面白いかも!
    キャラもそれぞれ立っていて、この中で推しも生まれますね(*≧艸≦)私も物語の中でも推しができちゃいましたよ(*≧艸≦)
    でも!私の推しは一冊目でいなくなっていた…(༎ຶ⌑༎ຶ)
    あ、役者の方の推しはまだ残ってます(*´︶`*)
    よーし!二冊目で、また新たな推しを探すぞー٩('ω')ﻭ

    • こっとんさん
      なおなおさん、こんばんは♪
      控えめに言って最高ですよー(*≧艸≦)
      普段こういうのを読まない私がハマったのだから誰でも楽しめるエンタメ作品な...
      なおなおさん、こんばんは♪
      控えめに言って最高ですよー(*≧艸≦)
      普段こういうのを読まない私がハマったのだから誰でも楽しめるエンタメ作品なのだと思います(o^^o)
      私の推しは……kazunarininomiya♡
      彼は戦わない役柄なので、いなくならないかわりに出番もそう多くない予感(^_^;)
      2025/04/17
    • なおなおさん
      こっとんさん、ニノでしたか!
      今、テレビに出てますねദ്ദി •̀ᴗ-) ‹"ーᵎᵎ
      こっとんさん、ニノでしたか!
      今、テレビに出てますねദ്ദി •̀ᴗ-) ‹"ーᵎᵎ
      2025/04/18
    • こっとんさん
      お!
      見てくれましたか(*≧艸≦)
      来週も見てね(どんな立ち位置?(^_^;))
      お!
      見てくれましたか(*≧艸≦)
      来週も見てね(どんな立ち位置?(^_^;))
      2025/04/18
  •  コレ、圧倒的に面白いです! 奇想天外で荒唐無稽な「遊び」、展開の疾走感と切れ味のよさ、それに単純明解さ! 理屈抜きで楽しく、のめり込んでしまいました。

     明治11年(1878)、「武技ニ優レタル者、大金ヲ得ル機会ヲ与フ」の怪文書により、京都・天龍寺に参集した292名の衆。
     七つの掟に従い、各自に与えられた木札(一点)を奪い合い(手段を問わず)ながら東京を目指す、という「殺戮の旅」なのでした。
     嵯峨愁二郎(28歳)と香月双葉(12歳)を中心に、大金を得るべくそれぞれの事情を抱えた参加者が、指定の場所を指定の点数を持って通過という制約のもと、東海道を辿ります。

     荒唐無稽と前述しましたが、この出鱈目或いはあり得ない設定こそが、面白さの根幹だと思います。
     更に、多くの強者が登場しますが、自ずと淘汰され絞られていくので、人物の複雑さもなしです。
     また、単なる殺戮の連続ではなく、地理・地形の変化、協力者、猛者の流派・得意技の違い等々、一本調子にならない変化の工夫があります。
     これらが総合的に相まって、飽きさせない著者の筆力による極上のエンタメ作品と感じました。

     残り84人で天ノ巻終了。次の巻へと気が逸ります。

  • 1Q84O1さんとひまわりめろん師匠の本棚で見かける度に絶対に好きな本じゃないかこれ、と気になっていたのですが遂に拝読。

    キタキター!推しを作ったら駄目な作品キター!
    デスゲーム×サムライ×一子相伝
    推しを作ってもいつ死ぬか分からない恐ろしいスリーコンボ!

    でも…作っちゃった…。

    仕込み杖のお爺ちゃん!(未だ名前すらわからないのに)強いお年寄りが滅法好みの私。しかも仕込み杖というロマン武器を持っているとなれば推すしかない!!
    ご老人だからと舐めてかかって来る若い衆をぎったぎたにして欲しい。
    そしてもう1人はネタバレになるので書けないのですが…

    もう退場した!!涙
    頑張れー!って思ってたのに居なくなった!!何故?!
    これだからデスゲームは!(でも大好物)

    時は明治十一年(1878年)。
    瓦版から姿を変えた多くの新聞が世に出回る中『豊国新聞』という謎の新聞が配られる。そこには怪文書が。

    ーーー武技二優レタル者。本年五月五日、午前零時。京都天龍寺境内二参集セヨ。金十万円ヲ得ル機会ヲ与フ。

    巡査の初任給が当時は四円。年俸四十八円。二千年以上分に当たる大金。今で言うと約18万円かな?
    なんと言う物価安!羨ましい!!48円じゃチロルチョコ2個が限界だよ!

    とか言ってる場合じゃない。その金額の大きさも相まって、ある者はこれを何かの悪戯だと言い、またある者はそれ以外の記事が政府を批判するものであったから、昨年西南の役で死んだ然が生き延び、同志を集めているのではないかともっともらしく語った。
    翌日、市内に警察官が溢れ返り、その豊国新聞を躍起になって回収した。幸か不幸か、そのことがより新聞の信憑性を高めることになった。
    この現象は同日に全国各地で起こっており、大阪、京都、名古屋、博多、仙台などの大きな町は当然のこと、それよりも小さな町でも優国新聞が配られている。そしてやはり同じように警察官や官史が出動して集め回っている。

    果たしてその真実とは…??

    デスゲームじゃい!!(早い回答)

    まあ集まるわ集まるわ、各々得意武器を手に寺に大集合。天龍寺の説明も丁寧に描かれていましたが、正直あんまり覚えていない!(潔い)
    細けぇ事は良いんだよ的な小説だとひまわりめろん師匠も書かれていたので良いのだ!

    と書いてしまうと今村さんに申し訳ないのでちゃんと書いておくと、実は時代背景のチョイスも良いところをついてらっしゃいます。
    私は日本史が苦手なので詳しい方からしたら突っ込み所もあるのかも知れませんが、私は妙に感心してしまった。
    幕末の動乱の時期を超えて明治へと移り変わり、刀での戦は鉄砲へと変わりつつあり、帯刀すら大手を振って出来なくなっている。侍は最早公には必要とされずに士族として生きる道を強いられてしまう。
    刀一つで生き抜いて来た侍が刀を封印される。

    そんな中での…
    デスゲームじゃい!!

    この時代背景が今回のデスゲーム『蠱毒』が開催された理由に繋がっているのですが、それは置いておいて。

    やはりこの作品はアドレナリン全開のエンタメ小説としてご紹介せねばなならないでしょう。(さっさと理由を教えてくれる辺りもエンタメにどっぷり浸かれる要素でした)
    時代劇ものは苦手という方もご安心ください、そんなもんは今村さんが日本史情弱の私にもなんとも分かりやすく説明して下さいますし、乗りと勢いでなんとかなります。
    いや、勢いしかない!!強者共がかっこよすぎる!!

    集まった衆は曲者だらけ。理由あって大金が必要な者もいれば、腕試しの者もいる。その数は292人。けれど生き残れるのは…

    デスゲームじゃい!!(言いたいだけ)

    参加者は全員、木札を配られます。これが持ち点となり、七箇所の関所を通って東京を目指します。
    しかし、その際に決められた点数の木札を所持していなければ通る事は不可能、失格となり相応の処罰を行うとの事。
    全てをクリアして1ヶ月後には東京へ入らねばならない。

    想像しただけで気が遠くなります。関西の地理にお詳しく無い方には想像し難いかも知れませんが、数年前、テンションだけで友人と西宮から神戸の明石大橋まで夜通し歩いてみようという何ともアホな試みをした事があるのです。
    22時に出発し、休憩を挟みつつ到着したのは翌朝9時。
    死ぬかと思いました。
    単に歩いていただけでも満身創痍だったのに、これを東京まで、しかも戦いながらとは…
    恐るべしSAMURAI…(いや侍だけじゃないけども)

    主人公の愁二郎も戦う事しか知らない青年でした。しかし妻と出会ってからは本当の人生を生きられていた。愛する妻と子供の為に参加を決めた彼ですが、これがもう、the少年漫画の主人公!!かっこよすぎる!

    「これから皆さんに、殺し合いをしてもらいま〜す」と北野武さんばりに告げる主催者の開始のカウントダウンと同時に始まる阿鼻叫喚!そこになんとも場違いな少女、双葉ちゃんが!
    勿論、双葉ちゃんは真っ先に狙われる!それを見た愁二郎「させぬ!!」と助けに入る!
    強い、愁二郎先生強いっす!!流石は石田スイさんが表紙を描いてるだけあるわ!(師匠に教わるまで気付かなかったんです)

    これが縁となり2人は東京まで同行する事になるのですが、愁二郎が真に火を吹くのはやはり道中での戦い。
    舞うように刺すとはまさにこの事!かっこいい!!
    愁二郎は七百年も守られて来たとある流派の使い手なのですが、このお話も少年心を擽られる。
    悲しいお話でもあるのですが、どうやらこの辺りの話も今後はがっつり絡んで来るようなので楽しみで仕方がない。

    290人も参加者はいますが、凄い勢いで淘汰されていきます。中途半端なヒャッハー達はどんどんお亡くなりに。強者は強者を見極めるようで、響陣というこれまた良いキャラの大阪弁のお兄ちゃん(出自がこれまたかっこいいんだなー)と情報交換などするのですが、中でも2人が警戒しているのは9人。
    スタンド使いは惹かれ合うというアレか。
    この9人の中に私の推しのお爺さまがランクインしているのです。次巻では活躍が見られるかな?!
    そしてどこまで生き抜いてくれるかな…

    本作の魅力は、キャラクターが生き生きしていて尚且つ分かりやすいところにもあると思います。
    登場人物が多いとどうしても覚え難いなどのハードルがあると思うのですが、非常に分かりやすく皆さん個性的。少年漫画を良く読まれる方であれば、いるいる!こういうキャラ!とすんなり頭に入ると思います。
    得意の武器もまあ、中二心を擽るバラエティーに富んだラインナップ。
    まあトップは仕込み杖だな(ゴリ推す)

    一巻でこんなに情報を出してしまって良いのか?!という程のスピード感で一切飽きる事なく一気読みでした。
    愁二郎と双葉にこれからどんな過酷な運命が待ち受けているのか、スタンド使い同士の戦いはどのような熾烈なものになるのか(いやもうこれスタンド使ってないとおかしいだろ、という戦いっぷり)わくわくが止まらないZE!!

    このスピード感を保ちたいので、早速2巻目の地に行こうと思います♪
    1Qさん、これ大好物のやつでした、お勧めして下さりありがとうございます♪
    そしてひまめろ師匠のおっしゃる通り、ずっと頭の中はサムライスピリッツでした笑
    私も鍔迫り合いしたい!!(銃刀法違反で逮捕)

    そしてやっぱり私も書きたい!

    残り、八十四人。

    ところで余談ですが(久々ですね)
    あまりにも愁二郎の足技が格好良すぎて、どうにか私にも出来ないかと動きだけを筋トレ代わりに練習した後、友人に「奥義を習得した」とドヤ顔で披露したのですが、盛大に転けて腰を強打して赤っ恥をかきました。

    やはり幼少のみぎりから修行せねば会得出来ないのか…無念である!!(筋トレ効果も微妙)

    • きたごやたろうさん
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      星5つと、装丁を見てぞくっと来ました。
      読みたいです!
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      星5つと、装丁を見てぞくっと来ました。
      読みたいです!
      2025/02/09
    • yukimisakeさん
      きたごやさん、こちらはマジでお勧めです!!読みやすい!
      表紙めっちゃかっこいいですよね!一巻の表紙が1番好きです(´∀`=)
      きたごやさん、こちらはマジでお勧めです!!読みやすい!
      表紙めっちゃかっこいいですよね!一巻の表紙が1番好きです(´∀`=)
      2025/02/10
    • きたごやたろうさん
      yukimizakeさんへ

      また素敵な本のアップありがとうございます。
      読みます!
      yukimizakeさんへ

      また素敵な本のアップありがとうございます。
      読みます!
      2025/02/10
  • マリモさんのレビューに無理のある設定に突っ込まずに読んだほうが面白いとあったので、色々考えずになるべく頭空っぽにして読み進めました
    石田スイさんの表紙がかっこいいので★5!ってそれじゃあまりに考えなさすぎ!

    つか格闘ゲームやん!
    闘い方もいろいろあって超必殺技持ってて、背景とか相関関係とかゲーム雑誌が特集しそうなあれやこれや
    もう格闘ゲームやん!
    好き(好きなんかーい!)

    というか物語そのものが札を奪い合いながら京都から東京を目指す「蠱毒(こどく)」というゲームなので、思いっきり格闘ゲームと言い切ってるので
    何を自分が見つけた!みたいな感じで騒いでいるのかってことですよね

    でもどうしても『サムライスピリッツ』とか思い出しちゃうのは自分だけじゃないはず!
    そしてこのチープな感じが良いのよ!
    ネオジオなのよ!

    • ひまわりめろんさん
      マリモさん
      こんばんは!

      石田スイさんがちゃんと全キャラ描いてくれればけっこう売れそうな気がします
      マリモさん
      こんばんは!

      石田スイさんがちゃんと全キャラ描いてくれればけっこう売れそうな気がします
      2022/09/26
    • yukimisakeさん
      ネフリでドラマ化決定しましたね!
      表紙でらかっこいいと思ってたら石田スイさんでしたか、気付かなかった!
      今途中ですが面白くて涎出そうです。サ...
      ネフリでドラマ化決定しましたね!
      表紙でらかっこいいと思ってたら石田スイさんでしたか、気付かなかった!
      今途中ですが面白くて涎出そうです。サムライスピリッツの「鍔迫り合い!!」が頭を流れてました笑
      2025/01/26
    • ひまわりめろんさん
      スイさんだけに陶酔します(上手くない)
      スイさんだけに陶酔します(上手くない)
      2025/01/26
  • SNSで三部作目『イクサガミ 人』の読了投稿を見る機会が増え、遂に読むことを決意。「天地人」という言葉があることから、てっきり私は三部作だと思っていたのだが、どうやら四部作らしい。楽しみが増えたと考えることにする。

    私は時代小説というものを読んだ経験がない。厳密に言えばあるのかも知らないが、意識して読んだことは一度もなかった。だからこそ、食わず嫌い故の苦手意識をずっと持ち合わせており、無事に読了できるのか不安だったのだが……。

    ……なんだこれ!? とんでもなく面白いじゃないか!?

    東海道を歩みながら、参加者たちが点となる木札を奪い合つデスゲーム。参加者はいずれも腕の立つ猛者たち。主人公の剣客は巻き込まれてしまった幼子を守りながら、殺戮に満ちた旅に立つ。王道も王道、少年誌に載っていてもおかしくない設定に、心がくすぐられるばかりだ。
    デスゲームやバトルロワイヤルは、昨今小説の設定としては特段珍しくはない。言葉を選ばずに言えばありきたりな設定だろう。しかし本作は、今村翔吾氏の歯切れのいい洗練された文章がそういったチープさを霧消させ、シンプルな面白さのみが全面に押し出されている。
    また、SNSや感想投稿サイトで本作の記事を読んでいるとしばしば「推し」というワードを目にする。「侍とか武士ってむさ苦しそう。推しなんてできるの?」などと、無粋なことを考えていた過去の私を切り伏せてやりたい。
    殺し合いで継承者を決める流派を修めた者たち。戦闘だけでなく諜報にも長けた元幕府の隠密。妖気を漂わせる化物じみた強さの老剣客。奪われた故郷の奪還を夢見る「神の子」の名を冠したアイヌ……魅力的な人物が数えきれないほど登場すれば、きっと読者は誰かしらに惹かれていくはずだ。

    現状の私の「推し」は香月双葉という少女。
    虎狼痢(現代で言うところのコレラ)に侵された母を救うために「蠱毒」へ参加した双葉は、父より護身術を学んではいるものの、傑物が跋扈するデスゲームにおいて勝ち残る確率はかなり心許無い。わけもわからず殺し合いに参加させられ、恐怖に怯える姿に読者は皆同情してしまうことだろう。
    しかし、主人公の剣客・嵯峨愁二郎によって守られながら旅をする中で、彼女は年相応の反応を見せることがしばしばある。賑わいを見せる宿場に訪れ、初めて乗る船に感嘆の声を上げる場面などは、殺伐とした物語に数少ない潤いをもたらしてくれた。
    自身に襲いかかってきた「蠱毒」の参加者が死した際に、彼らの死を労わって拝む場面も印象的で、その途方もない優しさに心打たれてしまう。このデスゲームの良心的要素を内包している彼女には、ぜひ生き残ってもらいたいものだ。というか頼むから生き残ってくれ……。

    時代小説とはお堅いもののイメージが拭えなかったのだが(無論そういった作風のものもあるのだろうが)、度肝を抜くエンタメ性によって貪られるようにページが捲られていく。面白い、面白い、とにかく面白い。普段小説を読まない人でも、絶対に楽しめる内容だ。
    早く次巻を読みたい衝動に駆られるが、焦りは禁物というもの。じっくり寝かせ、来るべき時に読み始めたい。

  • ブグ友さんたちの間で人気沸騰中の今村翔吾さん。初読みです。

    デビュー作の「火喰鳥」シリーズでもなく、吉川英治文学新人賞の「八本目の槍」でもなく、直木賞の「塞王の楯」でもなく、本書をチョイス。

    ちょっとだけ、あまのじゃく気質です。

    でも、失敗したかなぁ~(((-д-´。)(。`-д-)))
    つまらない。

    時は明治十一年。腕に覚えのある者たちが賞金十万円を餌に集まっていた。その数、二百九十二人。
    巡査の初任給が四円というから、え~と、五万倍くらい? ……(計算中)……えっ、五十億円!!
    参加者は1人1枚ずつ木札を受け取り、それを奪い合いながら京都から東京へと目指す、死のゲームに強制参加させられることになる。
    主人公の嵯峨愁二郎は、そこに十二歳の少女を見つけ、助けながら進むことに。

    う~~~ん……。
    殺し合いに始まり、殺し合いに終わる本書。
    残念ながら肝心の殺し合う場面に迫力もなく、面白くもなく、「あ、そう」ぐらいの感想しか持てなかった。
    十二歳の少女、双葉もただのお荷物でしかない。
    まあ、まだ始まったばかりなので、このあと何巻続くのかは知らないが、後半にとんでもなく面白くなるかも知れませんが、わたしは、もういいなぁ。

    この手の設定のお話は夢枕獏さんにでも書いてもらえば、三千倍くらいはおもしろくなるのになぁ~、などと思った。

    • 松子さん
      んんんー‼︎
      なんでわかったのぉ⁉︎
      そう、正解『ホワイトアウト』!
      こんなにすぐ当たってしまうとは…
      ちぇー(´Д`) どんちゃん、さすが...
      んんんー‼︎
      なんでわかったのぉ⁉︎
      そう、正解『ホワイトアウト』!
      こんなにすぐ当たってしまうとは…
      ちぇー(´Д`) どんちゃん、さすがだわっ

      えっと、シークレットブックはね
      小説をラッピングして題名も装釘もまったく見えない状態にして、その本のおすすめポイントや感想が書いてあるメモがついてるの

      本を買う人は何の本だかわからずに
      そのメモを頼りに購入するの。
      何の本かなぁ?新しい出会いがあるかなぁって
      開ける時がすっごくドキドキするんだよ(≧∀≦)
      2022/08/26
    • 土瓶さん
      ええ~Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!
      そんな本の売り方があるんだ。
      初耳。
      それはたしかにドキドキするね。
      なんか、ヤミナベみたいな?
      売る...
      ええ~Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!
      そんな本の売り方があるんだ。
      初耳。
      それはたしかにドキドキするね。
      なんか、ヤミナベみたいな?
      売る方もイロイロと考えるもんだね(^ー^)
      2022/08/26
    • 松子さん
      ぷふっ!
      本のヤミナベっておもしろいっ!
      お座布団、3まいっ!(≧∇≦)
      ぷふっ!
      本のヤミナベっておもしろいっ!
      お座布団、3まいっ!(≧∇≦)
      2022/08/26
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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’18年『童の神』が第160回直木賞候補に。’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。

「2023年 『イクサガミ 地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今村翔吾の作品

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