イクサガミ 天 (講談社文庫 い 148-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065269862

作品紹介・あらすじ

殺せ。生き延びるために。

明治11年。深夜の京都、天龍寺。
「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、腕に覚えがある292人が集められた。告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。

「奪い合うのです! その手段は問いません!」

剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、強敵たちが立ちはだかる――。

弩級の新シリーズ、開幕!

感想・レビュー・書評

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  •  コレ、圧倒的に面白いです! 奇想天外で荒唐無稽な「遊び」、展開の疾走感と切れ味のよさ、それに単純明解さ! 理屈抜きで楽しく、のめり込んでしまいました。

     明治11年(1878)、「武技ニ優レタル者、大金ヲ得ル機会ヲ与フ」の怪文書により、京都・天龍寺に参集した292名の衆。
     七つの掟に従い、各自に与えられた木札(一点)を奪い合い(手段を問わず)ながら東京を目指す、という「殺戮の旅」なのでした。
     嵯峨愁二郎(28歳)と香月双葉(12歳)を中心に、大金を得るべくそれぞれの事情を抱えた参加者が、指定の場所を指定の点数を持って通過という制約のもと、東海道を辿ります。

     荒唐無稽と前述しましたが、この出鱈目或いはあり得ない設定こそが、面白さの根幹だと思います。
     更に、多くの強者が登場しますが、自ずと淘汰され絞られていくので、人物の複雑さもなしです。
     また、単なる殺戮の連続ではなく、地理・地形の変化、協力者、猛者の流派・得意技の違い等々、一本調子にならない変化の工夫があります。
     これらが総合的に相まって、飽きさせない著者の筆力による極上のエンタメ作品と感じました。

     残り84人で天ノ巻終了。次の巻へと気が逸ります。

  • マリモさんのレビューに無理のある設定に突っ込まずに読んだほうが面白いとあったので、色々考えずになるべく頭空っぽにして読み進めました
    石田スイさんの表紙がかっこいいので★5!ってそれじゃあまりに考えなさすぎ!

    つか格闘ゲームやん!
    闘い方もいろいろあって超必殺技持ってて、背景とか相関関係とかゲーム雑誌が特集しそうなあれやこれや
    もう格闘ゲームやん!
    好き(好きなんかーい!)

    というか物語そのものが札を奪い合いながら京都から東京を目指す「蠱毒(こどく)」というゲームなので、思いっきり格闘ゲームと言い切ってるので
    何を自分が見つけた!みたいな感じで騒いでいるのかってことですよね

    でもどうしても『サムライスピリッツ』とか思い出しちゃうのは自分だけじゃないはず!
    そしてこのチープな感じが良いのよ!
    ネオジオなのよ!

    • マリモさん
      ひまわりめろんさん
      こんばんは!レビュー実践していただきありがとうございます。笑
      私もメディアミックス向けやなーと思っていたのですが、サ...
      ひまわりめろんさん
      こんばんは!レビュー実践していただきありがとうございます。笑
      私もメディアミックス向けやなーと思っていたのですが、サムライスピリッツそのまま流用できそうですね!?ちょっと、いや、だいぶ厳ついですけど!
      2022/09/26
    • ひまわりめろんさん
      マリモさん
      こんばんは!

      石田スイさんがちゃんと全キャラ描いてくれればけっこう売れそうな気がします
      マリモさん
      こんばんは!

      石田スイさんがちゃんと全キャラ描いてくれればけっこう売れそうな気がします
      2022/09/26
  • ブグ友さんたちの間で人気沸騰中の今村翔吾さん。初読みです。

    デビュー作の「火喰鳥」シリーズでもなく、吉川英治文学新人賞の「八本目の槍」でもなく、直木賞の「塞王の楯」でもなく、本書をチョイス。

    ちょっとだけ、あまのじゃく気質です。

    でも、失敗したかなぁ~(((-д-´。)(。`-д-)))
    つまらない。

    時は明治十一年。腕に覚えのある者たちが賞金十万円を餌に集まっていた。その数、二百九十二人。
    巡査の初任給が四円というから、え~と、五万倍くらい? ……(計算中)……えっ、五十億円!!
    参加者は1人1枚ずつ木札を受け取り、それを奪い合いながら京都から東京へと目指す、死のゲームに強制参加させられることになる。
    主人公の嵯峨愁二郎は、そこに十二歳の少女を見つけ、助けながら進むことに。

    う~~~ん……。
    殺し合いに始まり、殺し合いに終わる本書。
    残念ながら肝心の殺し合う場面に迫力もなく、面白くもなく、「あ、そう」ぐらいの感想しか持てなかった。
    十二歳の少女、双葉もただのお荷物でしかない。
    まあ、まだ始まったばかりなので、このあと何巻続くのかは知らないが、後半にとんでもなく面白くなるかも知れませんが、わたしは、もういいなぁ。

    この手の設定のお話は夢枕獏さんにでも書いてもらえば、三千倍くらいはおもしろくなるのになぁ~、などと思った。

    • 松子さん
      んんんー‼︎
      なんでわかったのぉ⁉︎
      そう、正解『ホワイトアウト』!
      こんなにすぐ当たってしまうとは…
      ちぇー(´Д`) どんちゃん、さすが...
      んんんー‼︎
      なんでわかったのぉ⁉︎
      そう、正解『ホワイトアウト』!
      こんなにすぐ当たってしまうとは…
      ちぇー(´Д`) どんちゃん、さすがだわっ

      えっと、シークレットブックはね
      小説をラッピングして題名も装釘もまったく見えない状態にして、その本のおすすめポイントや感想が書いてあるメモがついてるの

      本を買う人は何の本だかわからずに
      そのメモを頼りに購入するの。
      何の本かなぁ?新しい出会いがあるかなぁって
      開ける時がすっごくドキドキするんだよ(≧∀≦)
      2022/08/26
    • 土瓶さん
      ええ~Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!
      そんな本の売り方があるんだ。
      初耳。
      それはたしかにドキドキするね。
      なんか、ヤミナベみたいな?
      売る...
      ええ~Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!
      そんな本の売り方があるんだ。
      初耳。
      それはたしかにドキドキするね。
      なんか、ヤミナベみたいな?
      売る方もイロイロと考えるもんだね(^ー^)
      2022/08/26
    • 松子さん
      ぷふっ!
      本のヤミナベっておもしろいっ!
      お座布団、3まいっ!(≧∇≦)
      ぷふっ!
      本のヤミナベっておもしろいっ!
      お座布団、3まいっ!(≧∇≦)
      2022/08/26
  • 「ぼろ鳶」に続き「くらまし屋」にも追いついたので、こちらへ行ってみる。

    明治11年、大金を得る機会を与えるとの怪文書により腕に覚えがある292人が天龍寺に集まるところから始まる物語。
    武士の時代の終焉という時代と背景に、なんだか、この間読んだ「もののふの国」から続く話のように自分の中では感じてしまう。

    告げられたのは、点数を集めながら東海道を辿って東京を目指すという〈蠱毒〉という名の“遊び”の開始。
    各自に配られた木札は1枚につき1点を意味し、お金を餌に殺し合いを強いられる江戸への道行きが切って落とされる。
    家族のためのお金が必要で天龍寺に来た嵯峨愁二郎が、同じく家族を救うためにその場にいた12歳の少女・双葉を見捨てきれず彼女を守りながら江戸を目指すことになる。
    道中には響陣、天龍寺の老人、カムイコチャ、菊臣右京、貫地谷無骨という名の化け物級の達人に、彩八、化野四蔵といったかつて寝食をともにし修業をした京八流の継承候補者たち。

    なんとも無茶苦茶な設定だが、野暮なことは言いっこなし。
    それぞれの出自を語るエピソードに、生き抜くための戦略やまだ明かされていないこの“遊び”のルールへ対応、黒幕の思惑などがスピーディーに語られる展開に一気読み。
    とは言え、色んな意味で既視感を覚えるところもあって評価は微妙。

    早くも化け物同士の一騎打ちが始まるし、双葉は攫われてしまうし、残り84人。さてさて、これからどうなるの。

  • これはイッキ読みする本(3冊出てからの方が良さそう)
    剣豪たちを集め、大金を賭けたデスゲームが開幕、まだ序盤。
    「火喰鳥」とは違い、目的地まで大きく移動しながらの戦い。主人公は過去に色々あり才能があるのは同じ。

    山田風太郎さんっぽいのを読みたい。と思って買いましたが、当たりです。

    どんな終わり方するかによりますが
    続きが気になるので読みます!

  • 「デスゲーム✖️明治時代」
    3巻完結予定のシリーズ第1弾!!

    え〜〜!何これ、めちゃくちゃ面白かった〜!!
    もうほんと少年マンガの世界!
    まさにこれはハンター試験(HUNTER×HUNTER)だな。
    推しは右京だったけど、、(TT)

    続きものなので感想ふわっと。
    あ〜〜早く続き読む(๑•̀ㅂ•́)و✧

    • 1Q84O1さん
      えっ!?
      2巻読んでる途中ですか〜
      いいなあ~
      羨ましいなぁ〜
      私は図書館にまだ置いてないので読めてないです(ノД`)

      3巻も今年中に出る...
      えっ!?
      2巻読んでる途中ですか〜
      いいなあ~
      羨ましいなぁ〜
      私は図書館にまだ置いてないので読めてないです(ノД`)

      3巻も今年中に出るんですね!
      楽しみですね(≧▽≦)
      2023/07/05
    • mihiroさん
      図書館まだ置いてないんですね〜(TT)
      2巻目もめっちゃ面白いですよ〜!
      早く入るといいですね!!
      図書館まだ置いてないんですね〜(TT)
      2巻目もめっちゃ面白いですよ〜!
      早く入るといいですね!!
      2023/07/05
    • 1Q84O1さん
      楽しみに待ってます\(^o^)/
      入るのが遅かったらリクエストしてみますw
      楽しみに待ってます\(^o^)/
      入るのが遅かったらリクエストしてみますw
      2023/07/06
  • 時は明治初期。
    西洋文化を取り入れ新しい日本を創ろうとしていた時代に、戦国の世も真っ青な、腕に覚えのある猛者たちの力と力がぶつかり合う死のバトルが繰り広げられていた。
    スタート地点の京都に集まったのは、莫大な賞金に目が眩んだ292名。
    様々な駆け引きを繰り返しながら、一ヶ月の間に目的地の東京へ勝ち進められるのはたったの9名。

    死闘に次ぐ死闘で、読んでいるこちらも気が抜けない。
    物語が進むにつれ登場人物も多くなり、名前が覚えきれない。次回はぜひ人物表をつけてほしい。
    今村作品に欠かせない漢たちの友情もあり、胸をじーんとさせていたのに、ラストで衝撃…そ、そんなー!
    てっきりメインの人物かと思っていたのに(しかも好印象)、そんなに簡単に…。
    今回の今村作品はそんなに甘くない。
    ということでこの続きはいつ読めるのか…まさか半年後?妙に焦らさずなんとか早めに続編をお願いします。

  •  明治11年、大金を賭けた侍たちのデスゲームに剣客の愁二郎は、少女を守りながら闘い抜いていく。

     設定が奇抜で、様々な技を繰り出す強者が次々登場し、命を懸けた闘いが描かれるという、まさにエンターテイメントに徹した作品になっており、夢中で読みました。

     また、明治11年という時代背景もうまく取り入れられ、もしかしたらこんなことがあったかもしれないと感じさせられました。

     とにかく主人公は強いのですが、同じくらいあるいはそれ以上に強い敵が次々現れ、目が離せません。

     そして、主人公のつらい過去もこの物語の軸になっていて、物語に深みを持たせています。

     次巻が早く読みたい今日この頃です。
     

  • 時代物は苦手で今まで避けてきたジャンルなのですが、この度挑戦してみました。

    刀裁きが激しく行われるので、映像映えしそうです。
    Netflix でドラマ化したそうですね。
    主演は岡田准一さん。
    これは間違いない。固いキャストです。

    登場人物が多いので、小説とドラマと並行して見ていき、キャラクターとビジュアルの紐づけができるとより世界観に浸れる気がしました。

    登場人物が多いと、読者も情報を整理する能力が求められます。
    まさに下記の通りなのです。

    "此度の戦いでは個々の強さ以上に、情報が戦いの鍵を握ることになると愁二郎も気付いていた。"(抜粋)

    闘いの場は生死が関わっているだけに、情報は命綱となるんですよね。
    丸腰で戦ったところで、勝てる見込みはありません。
    情報収集→情報整理→戦略。
    コレが効いてくるのです。
    戦略を立てる時は情報ありきなのは、どの時代も共通していますね。

    何より悔やまれるのは、推しメンの菊臣右京が早々にあんなことになってしまったことです。
    彼のビジュアルは「わたしの幸せな結婚」の目黒蓮さんなのです。もっと長く登場してほしかったなぁ。

    引き続き「地」を読んでいきます。

  • 「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与える。
    そう書かれた新聞が日本各地にまかれた。

    それを見て京都に集まった強者たちがそこで配られた己の札(点数)を守り、他者の札を奪いながら東京を目指すストーリー。

    主人公の嵯峨愁二郎は妻と子の病の治療のため、十万円を目指す。

    嵯峨のように金策に困った者、ただ強者を求めて来た者、他さまざまな思惑が絡みあい殺し、また助けあい、騙す。

    剣客+デスゲーム+歴史である。

    アクション部分も楽しいですし、エンタメにけっこう振り切った感があるイクサガミ天で、とても面白かった。

    現在、イクサガミ地まで出版されています。
    その次も待ち遠しい作品です。

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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’18年『童の神』が第160回直木賞候補に。’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。

「2023年 『イクサガミ 地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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