- Amazon.co.jp ・マンガ (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065274316
作品紹介・あらすじ
100mだけ誰よりも速ければ、どんな問題も解決する── ◇『チ。-地球の運動について-』の魚豊、“全力疾走”の連載デビュー作!! 「100m走」に魅せられた人間たちの、狂気と情熱の青春譚!!
自らの才能の劣化を感じ、陸上から遠ざかっていたトガシ。しかし高校で目の当たりにした理不尽を前に、再び走ることを決意する。”元全国1位”の仁神も陸上部に復帰し、迎えた部活動対抗リレー。アメフト部との戦いの行方は──!? そしてトガシは、インターハイで小宮との再会を果たす。しかし小宮はかつての面影を失い、あまりに”速くなりすぎ”ていた──。
感想・レビュー・書評
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22冊目『ひゃくえむ。新装版 下』(魚豊 著、2022年3月、講談社)
狂気と情熱の100m走物語、ここに完結。
相変わらず鈍重な印象を受けるストーリーテリングではあるが、一つ一つの言葉が生み出す熱量と重量が凄まじい。
著者の連載デビュー作なだけあって、若さと気概と覚悟が物語から伝わってきた。
マガジン新人漫画賞入選作品『佳作』も同時収録。時間に余裕があったためか、こちらの作品の方が線が綺麗。
16000字を超える、著者のロングインタビューも掲載されている。
「走るのが、 好きだー。」
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自分の生活を充実させるためにも、こういった若さ・熱・天才性・荒削り・主人公性は、定期的に摂取する必要がある!と感じた。
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手塚治虫作品のような、何かバトンを得られる作品だと思う。好き嫌いもはっきりするタイプの作品ではあると想像するけれど、気になったらきっとこの漫画が必要なんだと思います。
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全力で走りたくなった。
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誰が勝ったの?
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巻末のインタビュー必見!
「チ。」を先に読んでいたからか、こんなに若い作家さんだとは思いもよらなかった。
思考の深度に圧倒された。
天才、とおもったけど苦悩もされて、丁寧に感情を掬い取って、勢いに乗せて描いていると思う。
これからも楽しみ。 -
とにかく引き込まれる心理描写が魅力的。
真剣な話をしている場面でもどこかユーモアがあり、しかし説得力のある内容になっている。
チ。が好きな人であればきっと気にいる作品だと思うので、是非読んで欲しい。 -
チ。作者のデビュー作。
ページをめくった瞬間の急展開がチ。を彷彿とさせました。好き。
1番好きだったシーンはトガシに現実が唐突に「来た」シーン。