本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784065280683
作品紹介・あらすじ
「ボクはメイド喫茶が好きだ」
メイド喫茶が大好きな“ボク”が秋葉原で出逢った美人メイド・黒苺フガシさんは、秋葉原中に“推し”とメイド人脈を張り巡らせた「メイド喫茶専門の探偵」だった!
馴染みのメイド喫茶〈はぴぶる〉で発生した密室殺人現場に連行され、“ボク”はフガシさんの犯人捜しに付き合わされることに!
破格のSF作家にして破格のメイドカフェ愛好家、柴田勝家がついにミステリとしてのメイド喫茶の世界を書き尽くす!
メイド探偵フガシさんの推理が冴え渡る、メイド喫茶×本格ミステリ!
<星海社 令和の新本格ミステリカーニバル>シリーズ、開幕!
新本格ミステリの父と謳われた名編集者・宇山日出臣が没して十五年余り。昭和に始まったこの新本格ミステリ・ムーブメントはその発端となった「小説」の垣根を越え、漫画・舞台・映像・ゲームなどあらゆる表現ジャンルへと飛翔を続けています。
だからこそ、我々星海社はあえてこの令和の世に「新本格ミステリ」を真正面から標榜し、原点たる「小説」として問い直したいと思います。
「新本格ミステリ」の魂(スピリット)を愛し、次代へと発展、継承すべく集ったとっておきにして腕ききの小説家陣による「新本格ミステリ」の、最前線にして現在の到達地点を、どうか存分にお楽しみください。
星海社FICTIONS編集長 太田克史
みんなの感想まとめ
メイド喫茶を舞台にした独特なミステリーが展開される本作は、秋葉原の魅力を存分に味わえる作品です。主人公の「ボク」が、美少女探偵の黒苺フガシと共に密室殺人事件を解決する過程は、軽快な文体と個性的なキャラ...
感想・レビュー・書評
-
メイド喫茶が大好きな“ボク”が秋葉原で出会ったメイド・黒苺フガシ。彼女は秋葉原中に人脈を張り巡らせた「メイド喫茶専門の探偵」だった!フガシとともに4つの事件を追うミステリ連作短編集。
変化球かと思いきや、しっかり本格ミステリ。メイド喫茶という甘い非日常を味わえる場所と、事件や背景となる動機のほろ苦さのコントラストが魅力。まさに麩菓子!メイドというテーマを巧みに使った事件も面白い。読み口はライトだけど、読み味はライトで終わらなくて驚かされた。
以下、各話の感想を。
『すていほぉ~む殺人事件』
馴染みのメイド喫茶「はぴぶる」で発生した密室殺人事件。メイド喫茶探偵だというフガシさんに連行された常連客の“ボク”は犯人捜しを手伝うことに──。
舞台はまさにコロナ禍で揺れる現代。営業自粛の中で配信やリモートお給仕、グッズ通販などに舵を切っているのは現実でもあるよね。まさにそんな苦境の中でも非日常を提供しようと心を砕くメイドさんたちが、密室殺人という非日常で心をすり減らしていくという皮肉。物語の導入でもありつつ、現代的な密室トリックも面白い。しかし、何よりインパクトがあったのは動機という。それが一番の非日常だった。
『あの子へのギフト』
フガシの薦めで男装喫茶「星月夜」(スターリーナイト)に星斗(ほしと)として勤めることになった“ボク”。勤務中に客から聞いた、コンカフェ「ニアリーヘブン」で起きた急性アルコール中毒事件に不審な点があって──。
推す側から推される側にもなったという立場の変化と事件の謎が、コンカフェという場所ならではのドラマで描かれていく。ぼくは推す側の立場だけど、気持ちを受け取る側のことを考えると気をつけなきゃと思う(ぼくだったら高価なプレゼントとか怖くてもらえない)。酔い潰れるほどお酒を飲むコンカフェも実際にあって、いろいろ考えさせられる。
「私はいつでも会えるし、もっと会えない人のところを回っても」と言う常連客の心理もあるあるだなあって読んだ。今回も動機がキレッキレで怖かった。手段は選ばぬ!みたいなトリックがヤバい。
『幽霊屋敷の犯罪』
幽霊屋敷がモチーフのコンカフェ「ホーンテッドメイズ」へ来訪した“ボク”。そこで聞いたのは、前身のお店「ファントメイド」で発生したメイドの焼身首吊り自殺の話で──。
メイドさんへの暴言や批判はその場に居合わせたこともあるし、ネット越しの中傷を見たこともある。投げかけられる感情が良いものとは限らないのがつらいよね。侮辱してメイドを自殺へ追い込んだ男は自殺か他殺か。他殺だとしても、それをできる関係者はいない!トリックと人間関係が噛み合う面白さを感じた。悲しい事件があっても、次のお店に来てくれてる常連さんはほんとに心強いだろうね。願わくば罪悪感ではなく、お店が好きという気持ちで居続けてくれたらと思う。
『三つの必然』
各店舗のメイドたちがステージをするライブへと訪れた“ボク”。そこで目撃したのは、元アイドルでフガシ推しの彩咲カノンがステージの上で倒れる瞬間だった──。
暗転した瞬間に何が起こったのか。舞台袖にはメイドたち、客席からも遠すぎる。さながらステージ上の密室殺人となった事件。しかし、真相は闇に覆われたステージよりも暗かった。タイトルの意味を知った時のゾワゾワ感がすごい。それをトリガーにするという発想がなかった。愛なき虚構のなんと悲しきことか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秋葉原のメイドがメインのため似たような話になりそうだが、文体の軽さや痛烈なキャラクター性が生み出すテンポの良い会話が印象深く、飽きがこない話で面白かった。
-
ライトな感じで、なんかこう、作者と僕との世界観が合わない様な感じ。
-
秋葉原大好きな「ボク」と、メイド喫茶専門の美少女探偵黒苺フガシの事件簿。以前「ステイホームの密室殺人」の中にある短編読んで面白かったので、読んでみた。
秋葉原界隈のお店(メイド喫茶、男装喫茶、ガールズバーなど)の実情が面白かった。フガシさん、実際にいたら推せそうだなー。 -
メイド喫茶大好きなボクが、メイト喫茶専門の探偵を名乗るメイドとともに事件を解決する連作ミステリ。
秋葉原のメイド文化や地下アイドルに関しては全く未知だったので、独特な世界観がお仕事小説的に面白かった。ミステリ的には第1話がベスト。 -
ミステリの絞殺死体は、いつだって、乾いて無臭なのね…
著者プロフィール
柴田勝家の作品
本棚登録 :
感想 :
