文学 (2022)

  • 講談社 (2022年6月23日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784065283226

作品紹介・あらすじ

日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短篇アンソロジー。2021年の1年間に文芸誌などの媒体に発表された全短篇のうち12篇を厳選。あらゆる境界線を相対化し、人間存在の根本を問おうとする、この国の文学状況を1冊で俯瞰する。
解説:磯﨑憲一郎
休学(国産のため)         高瀬隼子
部屋と喫水             山尾悠子 
もふとん              酉島伝法
マジックミラー           千葉雅也
消滅                藤野可織
時計と船              田中慎弥
川のある街             江國香織
永遠年軽              温 又柔
ハジケテマザレ           金原ひとみ
はこのなか             紗倉まな
行かなかった旅の記録        宮内悠介
フィリフヨンカのべっぴんさん    乗代雄介

感想・レビュー・書評

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  • 「ハジケテマザレ」金原ひとみ
    「部屋と喫水」山尾悠子

  • 「ハジケテマザレ」が良かった。泣いた。

  • 「今」の作家による、「今」を描いた珠玉の作品たち。
    高瀬隼子「休学(国産のため)」
    近い将来本当にありうるのではと思ってしまい、正直ぞっとした。この世界は、「人と人との魂のこすれ合い」というものが消滅してしまった、非常にむなしい世界ではないか。
    江國香織「川のある街」
    「休学(国産のため)」ある意味対照的で、ノスタルジーがくすぐられる場面がいくつも登場し、多くの人の心を優しく震わせる普遍的な世界が作り上げられていて「うまいなぁ」と脱帽した。
    金原ひとみ「ハジケテマザレ」。
    新型コロナウイルスという現象を文学化することはまだまだ時間がかかるかもしれないが、それでも金原ひとみ「ハジケテマザレ」は、コロナと若者をさわやかに描いている。

  • 『2021年・年間傑作短篇アンソロジーをあなたに…』

    【あらゆる境界線を相対化し、人間存在の根本を問おうとする、この国の文学状況を1冊で俯瞰する】というキャッチコピーはさておき、バラエティに富んだ短編集で、楽しく読了。【もふとん】がよかった!!

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著者プロフィール

日本文藝家協会(にほんぶんげいかきょうかい)
昭和21年(1946)、作家、劇作家、評論家、随筆家、翻訳家、詩人、歌人、俳人等、文芸を職業とするものの職能団体として誕生。大正15年(1926)に劇作家協会と小説家協会とが合併、設立された文藝家協会を前身とする。戦後、「社団法人 日本文藝家協会」として生まれ変わり、文芸家の権利を守るだけではなく、日本の文芸文化全般の隆盛を願って活動を続けている。


「2023年 『文学2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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