invert II 覗き窓の死角

著者 :
  • 講談社
4.11
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本棚登録 : 1387
感想 : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065286388

作品紹介・あらすじ

5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部突破『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く、シリーズ3作目!

反転、再び。

あなたは探偵の推理を推理することができますか?

嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く待望の第3作目。犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!


invert
in・vert
【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
inverted detective story:
倒叙推理小説

感想・レビュー・書評

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  • 推し★5 今回は鬼カワだけじゃない! 新しい城塚翡翠に会いに行こう #invert2 #城塚翡翠

    可愛いすぎて尊い…
    はぁ… 先生はとんでもないキャラクターを作り上げましたよね。
    本書で一番光っているのは、やはり翡翠です。

    やたら可愛い、そして憎たらしい。
    そんな彼女も本作ではひとつ大人になる。一番の読みどころですね。

    もちろん他の登場人物、真や犯人役、警察の面々などキャラクター付けが上手い。
    セリフ回しやエピソードなどでわかりやすく派手目に書かれているので、目の前にキャラがすぐに浮かんできます。

    トリックとしても一筋縄ではいかず、想像力と推理力が必要で決して簡単ではないです。真相を読み解く楽しさも高水準の作品でした。
    城塚翡翠シリーズはエンタメ倒叙ミステリーとして完成しましたね。

    ■生者の言伝
    面白い!
    主人公の少年のキャラや背景、プロットがよく練りこまれていて素晴らしい出来。
    翡翠、真、少年の思惑や情念が微妙にずれているところが面白すぎる。

    様々な展開が待ち受けていますが、それでも明日への一歩を踏み出せるようなラストが大好きな作品です。なんとなく一作目を思い出してしまう本作、短編でもじっくり味わうことをおすすめします。

    ■覗き窓の死角
    泣いた。
    翡翠シリーズで初めての感覚。
    今までのエンタメミステリーから一皮むけた進化が味わえる作品です。

    相変わらず翡翠と真のやんちゃなやり取りに笑ってしまいます。翡翠を自由に踊らせてあげている真の優しさが素敵ですね。

    さて本作の一番の読みどころは、翡翠の信念と犯人の信念。
    お互いの戦いだけでなく、自分自身の葛藤とも戦っている描写が、読んでいて息苦しかったです。

    成長していく翡翠をみていると、幸せになってほしいな…と、親戚のおじさんの気持ちになってしまうような作品でした。

    ■推しポイント
    古畑任三郎シリーズの大ファンなんですが、その中でも一番好きなエピソードは第一話 小石川ちなみ(中森明菜)のお話です。

    ダイイングメッセージがテーマで、紙には何も書かれていないにも関わらず、犯人をズバリ当ててしまいます。本格ミステリーファンも唸らせる、鮮やかな解法がお見事なお話。

    『生者の言伝』では、このエピソードのオマージュがいっぱい入っています。
    冒頭の車内での二人のやりとりや、翡翠が少年に投げかけるセリフなど。相沢先生の遊び心が、読んでいて嬉しくなりました。

    TVドラマでは古畑任三郎やコロンボ、小説では碓氷優佳、福家警部補のように、末永く倒叙シリーズを書き続けてほしいです。

  • 忘れてた( ̄▽ ̄;)

    翡翠ちゃん3作目の発売日...

    急ぎ購入し、先程読み終えました。

    「生者の言伝」「覗き窓の死角」の二作がおさめられていましたが、個人的には「生者の言伝」の方がインパクトは強かったです。

    叙述物としては「殺戮にいたる病」(我孫子武丸)が最高峰だと思っていますが、本シリーズにはそれに加えて翡翠ちゃんの魅力が加わりますから、発売を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。

    勿論、私も翡翠ちゃんの魅力に取り憑かれた1人の読者です。

    そんな翡翠ちゃんが今までと違った側面を見せてくれるのが、書き下ろされた「覗き窓の死角」。

    ここには悩む1人の少女としての翡翠ちゃんが描かれています。

    これもまた翡翠ちゃんなのでしょうが、やはり圧倒的にぶっ飛んでいる方が魅力を発揮できる気がしました。

    invert Ⅱと題された本作、当然ながら見事に騙された訳ですが、単なる叙述物を超える翡翠ちゃんにまた会えるといいなぁ。

    来月スタートのドラマではどんな翡翠ちゃんに会えるのでしょうか。

    楽しみに待ちたいと思います。



    5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部突破『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く、シリーズ3作目!

    反転、再び。

    あなたは探偵の推理を推理することができますか?

    嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く待望の第3作目。犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!


    invert
    in・vert
    【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
    〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
    inverted detective story:
    倒叙推理小説

    著者について
    相沢 沙呼
    【相沢沙呼(あいざわ・さこ)】
    1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。
    シリーズ前作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編 第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得した。

  •  表紙カバーの絵が前2作と違う。妖しく、かつ不遜不適な表情がない。何か悲しそうな表情で涙まで。

     〈城塚翡翠〉シリーズの3冊目。題名からわかるように、前作同様の倒叙モノで、「生者の言伝」と「覗き窓の死角」の中編2つからなる。前者は倒叙ミステリながらひねりが効いている。後者は、本書のサブタイトルにもなっており、ページ数からいってもメインの作品といえる。表紙カバーの絵もこちらを読むと意味がわかるだろう。それにしても、事件は解決したが後味は良くない。

     今作では、翡翠が警察上層部となにやら関係があること。更に彼女に弟がいて既に死亡していることが語られる。このことが彼女が殺人を殊更に嫌悪していることと関係があるのか。次巻を待つしかない。

  • ドラマ化もされ、話題の城塚翡翠シリーズの第三弾。本作は短編1つ、中編1つの2編からなりますが、本のページ数の割にサクサク読めました。

    基本的に翡翠ちゃんと真ちゃんの掛け合いが小気味良いので、微笑ましさもありながらスルッと読み進めれます。

    ミステリーの内容としては倒叙ものかつ、読者への挑戦系の作品なので、推理しながら読むっていう形にはなるのですが、自分があんまり深く考えず読んでしまうタイプなので、そこは肌感が合わなかったのかなと思います。

    しかし、肝心のトリック部分は見事に騙されたなと思ったので、みなさまも推理しながら楽しんでみてはいかがでしょうか?

  • 城塚翡翠シリーズ三作目。前作に引き続き、あらかじめ読者に犯人を明かした状態で主人公の城塚翡翠がトリックを解明する倒叙ミステリ。

    最初の舞台は、嵐の山荘。忍び込んだ少年。気付くと手に包丁。目の前に血に濡れて動かない女性の体が横たわっている...。

    二つ目の舞台は、奥多摩の別荘で起こる殺人。犯人のアリバイを証明したのは、なんと探偵の城塚翡翠。巧妙なトリックを見破り犯人を追い詰めることができるのか。

    「反転、再び」ということでとても楽しみにしていました。

    表題の「覗き窓の死角」はもちろん面白かったですが、個人的には一つ目の事件、「生者の言伝」がすきです。

    「生きてさえいれば、いつだってやり直せるのです。」

    「この人だけは信じでも後悔しないと、そう思える人を見つけるのです」

    決して簡単なことではない。けど、そう思える存在がいる自分はとてもしあわせだなあって思う。

    数々の伏線が散りばめられていて、犯行のトリックも読者に分かりやすい作品です。ミステリ入門したい!という方にもおすすめできます。ただ、本作を読む上で、過去作に結末に触れている描写もあるため、これから読む方は、過去作から順に読む方がいいと思います。

    ドラマ化もすることですし、この機会に手に取ってみてはいかがですか?

  • シリーズ3作目!楽しみにしていました!
    翡翠ちゃんのかわい子ぶりっ子(死語…)のキャラに2作目はイラッとしてたんですが、今回はそれがちゃんとキャラとして演じていることがよくわかり、ちょっと安心しました。
    「覗き窓の死角」は圧巻だったな〜。物語の映像が浮かんできて、登場人物が頭の中で動いてました。
    ネタバラしの後半は、毎回よく読まないと分からなくなってしまうのですが、今回は分かりやすかったので納得の読後感です。
    ドラマ化が楽しみですね!

  • 第1作でこれまで見たことがない、強烈な完成度の新時代ミステリを、
    第2作で前作の完成度ゆえにシリーズ化は不可能では?と思っていたところをひっくり返され、
    第3作にして、完全に翡翠の物語が確立された感があります。

    エピローグでは次作への布石も打たれており、腰を据えて彼女の物語を描いてくれそうな予感がしており、翡翠ファンとしては楽しみでなりません。
    (続編ももちろんのこと、過去編もぜひ読みたい)

    余談ながら、映像化に於いては浜辺美波のイメージがあったところ屍人荘ヒロインに抜擢されてしまったので、では城塚翡翠は…?と(勝手に)悩んでいたのですが。清原伽耶がぴったり過ぎて秋ドラマが楽しみでなりません。あと香月先生の瀬戸康史もハマりそう!
    映画の方が向いているのでは?と思ったけど、ドラマの尺ならinvertのエピソードも盛り込めるかな…?いずれ翡翠の過去をたどる海外ロケ込みの本格映画も観たいな〜という期待込めつつ、今から次作が楽しみです。

  • 待ってました三作目!

    過去二作読んでない人は、まずmediumから読んでください!この興奮の意味がわかります!!!

    前作に引き続き名探偵である城塚翡翠の倒叙ミステリです。
    読者に挑戦状を出すように事件を解決していく翡翠のかっこよさ、翡翠と助手の千和崎真の掛け合いの面白さ。

    ただ、やっぱりどんでん返しを期待してしまう自分もいる…笑

    次作を匂わせるエピローグ。期待しちゃいます。

  • 今回も、読者への挑戦状「探偵の推理を推理できますか?」が盛り込まれ、何度もページを見直して世界観に没入して読み終えました。好きな作品というのは、いつも以上に、丁寧に読みたくなるものなんだなと改めて思わされたと共に、「終わってしまう…。」と残念に思いつつも贅沢な悩みに苛まれました。
    相沢先生にもサイン会でお話しすることができ、思い出深い作品になりました。
    早くも次回作に期待です。

  • 城塚翡翠3作目。
    犯人のアリバイを証言した翡翠は、そのトリックを見抜くことが出来るのか。
    犯人と翡翠の心理戦にドキドキしながら、読みました。

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著者プロフィール

【相沢沙呼(あいざわ・さこ)】
1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。
シリーズ前作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編 第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得した。

「2022年 『invert II 覗き窓の死角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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