戦端 武商繚乱記(一) (講談社文庫)

  • 講談社 (2022年7月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784065287460

作品紹介・あらすじ

大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘をわけがあることを
承知で娶ったにもかかわらず、裏切られてしまう。妻の不貞を許せなかった小鹿は、
義父の和田山に妻を公然と突っ返すという方法に及ぶ。これが原因で、東町奉行所内では、
同僚たちからも距離を置かれて居心地がよくない日々を過ごしていた。
鬱憤をはらそうと大坂の遊郭に足を向けたものの、なぜか客引きをされない。
理由は、大商家が「総揚げ」すべての見世を貸し切っていたからだ。
その商家の名は、淀屋。西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、売る権利を持ち、莫大な富を得ていた。
淀屋に借金をする大名もあらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。
幕府も忸怩たる思いで、ついに時の老中首座・土屋相模守が手を打つことに。
一介の同心・小鹿は、商魂たくましい上方の豪商と武士の沽券をかけた争乱に巻き込まれていく。
吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説、堂々開幕!

みんなの感想まとめ

主人公は、大坂の東町奉行所で同心を務める山中小鹿。彼は上司の娘を妻に迎えたが、妻の不貞に苦しみ、その怒りから上司との関係が悪化し、閑職に追いやられてしまう。物語は、彼が新たに任命された奉行中山出雲守の...

感想・レビュー・書評

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    大阪東町奉行所同心の山中小鹿(ころく)の活躍の物語です。

    山中小鹿は、有能な同心であったが筆頭与力の和田山内記介に嫌われ閑職に追いやられた。小鹿は、和田山に頼まれて遊ばれた和田山の娘・伊那を娶ったのであるが、その伊那が密通相手の阿藤伊佐次と再度密通した。頭に来た小鹿は、泣き叫ぶ伊那の頭を掴んで和田山の屋敷に連れて行った。和田山は、娘を怒るのでなく小鹿に怒りをぶつけてとうとう二人目の東町奉行中山出雲守時春の下につけられた。

    中山出雲守は、老中首座土屋相模守政直の命で大阪の豪商淀屋を潰すために派遣されてきた者である。このために目的を果たしたら大阪を去る。その時に、中山出雲守に付けられた与力、同心は、仕事を失う。すなわち和田山は、小鹿を奉行所から除くために中山出雲守に付けたのである。そして伊佐次に小鹿を殺すように命じる。

    【読後】
    此度は、大阪が舞台です。江戸の町奉行所は南町、北町奉行所ですが、大阪の町奉行所は東町、西町奉行所です。東町奉行所にはすでに奉行として松平玄蕃頭がいます。同じ奉行所に二人目の奉行として山中出雲守が着任してきます。この新任の奉行と小鹿がこれからどのような物語を作っていくのか楽しみです。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    戦端 ー 武商繚乱記シリーズ1作目《文庫本》
    2022.07発行。字の大きさは…小。2023.06.16読了。★★★☆☆
    ブックオフ110円で購入2022.12.19
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    《武商繚乱記シリーズ一覧》
    02.悪貨
    01.戦端 2023.06.16読了

  • 主人公である山中小鹿は東町奉行所の同心だったが、上司である与力筆頭の娘を嫁に貰い、その嫁が密通を犯したのに、小鹿は怒りの処理が激しすぎたために、上司である嫁の父から憎まれるという踏んだり蹴ったりの状況。本筋の同心から増し役中山出雲守時春の配下の同心に飛ばされる。
    元嫁の間男のことで周囲からは馬鹿にされる中、ふとしたことで知り合った不思議な商人と親しくなったり。そんななか、密命を託された中山出雲守の配下として、能力を発揮し始める。なかなかできる男なのだ。
    鎌倉に幕府がある江戸時代、大坂がどんなだったのか、そこで暮らす役人、武士、牢人、商人、。。がどんなだったのか、小鹿の変化と共に面白い。

  • 西国大名が皆頭が上がらない豪商淀屋を調べよと密命を受け、新奉行が大阪東町へ
    その新奉行に訳あり同心小鹿が拾われる
    とにかく小鹿の上司同僚が酷い輩過ぎてゲンナリです。堺屋と大石内蔵助がどう関わってくるか、が注目ポイント。小鹿が若い頃の水城惣四郎のような感じが・・・

  • 令和6年1月23日読了
    久しぶりに本を読んだわ
    初めて読む作家さん。楽しかった。頭の中に、江戸の街がグルグルと湧き上がってきて、人々が動き始める。
    久しぶりの、感覚!
    やっぱ、読書はいいなぁ

    町奉行所といえば、江戸を舞台に描かれる事が多いけど、本作品は大阪が舞台。
    大阪商人と、大阪城代、大阪町奉行所との戦い。

    続きを読まなきゃ。
    本屋へ行こう!

  • 大坂町奉行所で繰り広げられる権力闘争。
    武士を上回る力を持ち始めた淀屋を潰せるか。
    江戸町奉行と違う舞台が面白い。
    話は序盤が始まったばかり、面白くなりそうな感じで終わる。

  • 時代小説は江戸時代とひとくくりにできず、どの時代
    を書いているかで登場人物や社会の空気が違う、元禄
    時代が舞台の本書では武士が持つ殺気もひとあじ違う
    淀屋辰五郎の改易をテーマに大石蔵之助の登場がどの
    様な物語を編み出すのか楽しみな新シリーズ(´・ω・`)

  • 豪商の富が武士の矜持を崩しかねない事態に。瞠目の新機軸シリーズ開幕!〈文庫書下ろし〉

  • 筆頭与力がそんなんじゃぁ、この先どうなる?

  • 私は上田作品は冷静に評価できず、いつも高得点。登場人物がいつも「しがらみ」に囚われて生きているから。

  • う~ん⁉️
    面白いけども何か違和感があるのよねぇ

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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