「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか? 1959ー2009 (星海社新書)

  • 講談社 (2022年7月21日発売)
3.73
  • (3)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 79
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784065287637

作品紹介・あらすじ

『週刊少年マガジン』から知る実録マンガ50年史

「日本初の週刊少年マンガ誌」の座をめぐって繰り広げられた『マガジン』VS.『サンデー』の創刊レースのデッドヒートは、今日まで続くマンガの歴史のビッグバンだった! 本書は『週刊少年マガジン』の旅立ちから、やがて遅れて市場に参戦した『ジャンプ』との熾烈な争いに至るまで、その長い歴史を築き上げた当事者たちの肉声によって紡がれる実録マンガ史である。ちばてつや、川崎のぼるらのレジェンドはもとより、歴代編集長など『週刊少年マガジン』の核心を担った人物たちに対する5年にわたったインタビューを通じて、黄金の滴るが如き貴重なエピソードが次々と読者に明かされる。マンガとは何か? その答えのひとつは、確実に本書の中に佇んでいる。

どのように「消える魔球」は生まれたのか?
マンガを売るためには親を納得させなくてはならなかった?
『あしたのジョー』にヒロインが2人いるのはなぜ?
『釣りキチ三平』に両親がいない理由とは?
なぜマンガ家は徹夜してしまうのか?
編集長が変わると、雑誌はどう変わるのか?
7つの名を持つマンガ原作者が築いた功績とは?

今、明かされる熱きマンガ秘話(トリビア)!

*本書目次
第1章 「少年マガジン」誕生 1959年
第2章 魔球ブームと「W3」事件 1960-1965年
第3章 第1次黄金時代 1965-1970年
第4章 原点回帰 1970-1978年
第5章 逆風 1978-1985年
第6章 24年ぶりの栄冠 1986-2000年
第7章 創刊50年を超えて 2001-2009年
Special Interview「週刊少年マガジン」第11代編集長 栗田宏俊

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2022年7月星海社新書刊。マガジン創刊から2009年まで、ライバル誌の動向も含めて語るメジャーマンガに焦点をあてた紙雑誌マンガの歴史は圧巻。週刊誌マンガも紙媒体の発行部数は減ってるけど電子書籍を含めた総数は、伸びているそうで、今まさに時代は変わっていて、これも歴史としてぼつぼつと語られて行くことになるんだなぁと思います。でも電子媒体の話って出版社には語るのが難しいんだと思います。

  • 『少年マガジン』の創刊から半世紀の歩みを、歴代編集長やマンガ家など、多数の当事者へのロングインタビューを積み重ねて辿るノンフィクションだ。

    当然、“主役”は『少年マガジン』だが、前半では同年に創刊された『少年サンデー』の歩みもかなりの紙数を割いて語られている。『マガジンVSサンデー』と副題をつけてもいいくらいの内容である。
    また、後半では『少年ジャンプ』の台頭にもウエートが置かれ、「少年マンガ誌の興亡」という趣もある。

    つまり本書は、『少年マガジン』の歴史を中心に置きつつも、「週刊少年マンガ誌の黎明期から黄金期まで」を丸ごとパッケージしたクロニクルでもあるのだ。
    終盤ではマンガ週刊誌が軒並み部数を減らしていることが紹介され、黄金期がとうに終わったことが示される(ただし、マンガ市場自体は拡大)。

    また、本書はかなりマンガ・マニア向けの内容でもあると思う。
    たとえば、マニアの間ではよく知られたエピソードについては、読者も当然それを知っているだろうという前提で紹介されている。

    そのうえで、“マンガ通の間ではよく知られたこの話だが、じつは真相は少し異なる”というふうに、当事者の証言で従来の見方がくつがえされる場面が、一度ならずあるのだ。

    ただし、達意の文章で書かれているのでスラスラ読めるし、印象的なエピソードの積み重ねで読者を引っ張っていくスタイルなので、マニアックであることをあまり意識させないのだが……。

    私自身にとって『少年マガジン』が最も身近だったのは、1970年代後半から80年代前半までである。
    だから、個人的にはそのへんの話をもっと読みたかった(たとえば、私の偏愛作品である横山光輝の『闇の土鬼』や『狼の星座』の話が出てこないし)。

    とはいえ、新書1冊の分量で50年史を概観する以上、代表的作品のエピソードに絞らざるを得ないのは当然だから、それは「隴を得て蜀を望む」のたぐいだが……。

    『少年マガジン』に親しんだ時期があるマンガ好きなら間違いなく楽しめるし、資料的価値も高い一冊。

  • <目次>
    第1章  「少年マガジン」誕生~1959年
    第2章  魔球ブームと「W3」事件~1960-1965年
    第3章  第一次黄金時代~1965-1970年
    第4章  原点回帰~1970-1978年
    第5章  逆風~1978-1985年
    第6章  24年ぶりの栄冠~1986-2000年
    第7章  創刊50年を超えて~2001-2009年
    Special Interview 「少年週刊マガジン」第11代編集長栗田宏俊

    <内容>
    マンガ雑誌全般とではあるが、少年マガジンを主軸に、歴代の編集長や編集部の人間へのインタビューや取材からまとめたもの。ただし、オンライン書店「Fujisan.co.jp」のHP連載のものを加筆再編したもので、元原稿が2007~2012年の連載なので、2012年以前のところで基本終わっている(なので、現編集長へのインタビューでそれ以降をフォローした感じ)。マンガ業界やマンガ雑誌編集部の様子を知ることができる興味深いもので、歴史性を感じるが、如何せん取材から本の出来上がりまでが遅すぎた気はする。

  • 少年マガジンの歴史がわかる本。マガジンの歴史だけではなくて、巨人の星や、あしたのジョーの秘話なども満載。初期はサンデー、後年はジャンプとの闘いについてのエピソードが多いのだが、これが良い。私は少年誌ではジャンプがメインで、マガジンに連載された漫画は読んでいない。サンデーは少しだけ読んでいた。ジャンプやサンデーの往年の人気漫画の名前が出てくるので、違和感なく楽しめるのだ。サンデー、マガジン、ジャンプの編集部の違いなども載っていて楽しめる。

  • マガジンを中心とした少年漫画史。サンデーと争っていた頃の創刊当時のお話がメイン。編集部による漫画家の取り合いの時代ってすごいな。雑誌の色が創刊当時から残ってるかと思うと面白い。

  • 【請求記号:726 イ】

  • マガジンとサンデーの違いが描かれていて面白い。
    当事者取材を敢行しているが、紙幅の都合で捨てたエピソードがあるように思う。
    出版史を編む上でいつか必要になることがあるのではないか。

  • ●月刊誌の時代から週刊誌の時代へ。はじめはマガジンとサンデーの争い。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

フリーライター。1967年生まれ。新潟大学法学部卒業。編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。主にマンガ、文芸、医療・健康分野を中心に取材・執筆を続ける。著書に『男こそアンチエイジング』(日経BP)など。現在、朝日新聞社のウェブサイト「好書好日」で「マンガ今昔物語」を連載中。

「2022年 『「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか? 1959ー2009』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤和弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×