花野井くんと恋の病(11) (KC デザート)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065288191

作品紹介・あらすじ

ほたるの髪を切った同級生・のんちゃんが地元に戻ってきたのをきっかけに、すれ違ってしまった花野井くんとほたる。
ほたるを守るつもりが逆に傷つけてしまったことに思い悩んだ花野井くんは、今までの自分じゃダメだと変わる決意をして!?

二人がふたたび手を取り合うまで、あともう少し……!
恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー第11巻!

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    ほたるの髪を切った同級生・のんちゃんが地元に戻ってきたのをきっかけに、すれ違ってしまった花野井くんとほたる。ほたるを守るつもりが逆に傷つけてしまったことに思い悩んだ花野井くんは、今までの自分じゃダメだと変わる決意をして!?二人がふたたび手を取り合うまで、あともう少し……!恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー第11巻!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 『ほたるを大事にしたいから友達作らないって

    自分は良くても
    人間関係の100%をぶつけられちゃう
    相手のこと考えてないじゃない』

    というお姉ちゃんの言葉にハッとしました。

    好きだから大事にしたいからと
    その人だけになってしまうのは
    受け止める側の負荷を考えてないということ。

    あなたのことだけ見てる
    というのは美しいようで
    誠実なようで
    けど実は違っていて
    バランスをとって
    色々な人と関わっていくのがいいんだよなと
    改めて思えました!

    毎回深い言葉に感動します。
    次作は楽しそうな話で読むのが楽しみです。

  • 2人が仲直りできて…良かった…!!涙

    八尾くんとほたるちゃんがナチュラル光の者なので、花野井くんが八尾くん苦手(というかうらやましがってる)なのすごくわかる。
    本作は一見タイプが違うけど互いを補え合える関係(恋愛でも友情でも)が描かれるのが素敵よね…!

    そう、圭悟くんも良い!
    花野井くんと八尾くんと圭悟くんのトリオ、3者3様で良かったなー。

  • 八尾に花野井が呼び出されたところから。

    ほたるがのんちゃんと話すことを花野井に相談しなかったのも、2人で話して決めて行くことから外れる行為なのではと思った。
    話し合える状況じゃなかったとは思うけど。

    花野井が状況を変える為に八尾や圭ちゃんに頼ったり、のんちゃんに謝ったところは感動した!
    変われてるじゃん!って。
    すごい頑張ってるなぁ〜
    周りの人達が的確なアドバイスをしていて、大人だなぁとも思いました。
    圭ちゃんが特にすごいね!
    好きって友達に対しても言えるってすごいなぁ。

    圭ちゃんと八尾と花野井の3人でご飯食べたりとか、もっと機会があってもいいのになぁ。
    八尾がほたるを好きな限り難しそうですね。

    ほたるがのんちゃんとまた友達になれるか考えた時に、また同じことをされるんじゃないかと顔色を伺いながら過ごすと想像してしまったと話すところが辛かった。。
    それと同じく花野井がもしのんちゃんを傷付けていたら、それがいつ自分にも向けられるかとビクビクして過ごすことになる、と想像していたことにすごいなぁと思ってしまった。
    これだけ溺愛されてたら「自分は大丈夫」って思ってしまいそうだけど。
    自分は大丈夫でも他の友達がまた被害に遭うかもしれないとは思うかもしれないけど。

    ほたるさえいればいいって言ってたけど、他の人の力も必要だったと気付いた花野井。
    このケンカを乗り越えて次はどうなっていくのかなぁ〜

  • 今まで黙っていた事全部ほたるちゃんに話した花野井くん。
    ずっと隠して、隠しながら付き合って、でも黙っている事にどこか罪悪感もあって。それらが全部無くなってほたるちゃんとまた新しい関係が始まる。
    あの日渡せなかったプロフィールカードを渡す花野井くんにはちょっと泣きそうになった。

  • 花野井くんとほたるの初めてのけんかから、ちゃんと話し合って仲直りできて良かったです。
    また序盤の黒江主任の言葉が深くて、はたして自分がこんな言葉を言えるだろうかと考えさせられました。
    登場人物みんながいい子たちでそれぞれに相手を思って頑張っていて、青春だなあ、素敵だなあと思いました。

  • 祝☆はなほた、仲直り!
    よかった〜

    で感想終わりでもいいんだけど(笑)、好きなポイント、気になる部分がいっぱいあって語りたい!ので、まずは各話ごとの感想と、あとで補足も書きました(長っ!!)

    42話 初めての対峙

    イケメン卓球対決や更衣室壁(ロッカー)ドンなど、ちょいちょいやりあってた(?)花野井くんvs八尾くんの本格対決。
    まずシンプルに、花野井くんの顔がいい(笑)。
    10巻で、のんちゃんを改心させたほたるちゃんのことを太陽みたいだなーと思ったけど、ほたるちゃんと似たところのある八尾くんも太陽(光)属性の人ですね。
    闇を抱えた花野井くん、かわいそうなくらいうちのめされちゃって…でも、ビジュアルがとてもいい…(笑)。
    「ほたるちゃんだけいれば」は花野井くんの本音がつい漏れちゃったんだろなあと思うと私としてはそういう気持ちも尊重してあげたくなっちゃうんだけど、八尾くんのことを言うのは余計かな…。
    でも八尾くんは、自分のこと言われるよりも、ほたるちゃんのことを考えて花野井くんに怒ってますよね(自分のことでも多少はイラっとしただろうけど)。ほんと出来た人だ。

    ここでシリアスになりすぎず、黒江さんが出てきてくれるところ、好きです(笑)。

    黒江さんは花野井くんにとって“上司”だからなんでも悩みを打ち明けてた“友達”のギンジさんとは違うのかもしれないけど、花野井くんと黒江さん、いい距離感だと思うな。

    性格的にもほたるちゃんの身内という立場的にもズバッと言ってくれるかがりさんと、深入りしすぎず見守ってくれる黒江さん。どちらも素敵。

    花野井くんが考えを改めることに直接作用したのは八尾くんとかがりさんの言葉なんだろうけど、
    2人の言葉の間にワンクッション、
    黒江さんに友達作らない理由を聞かれて話した花野井くんが、自分の考え間違ってるかも…みたいな表情をするコマがあるのがすごく丁寧な描写でいいな!と思います。

    ほたるちゃんは一足先に復活!(朝からどんだけ食べてるんだろ…笑。お母さん、朝ごはんとお弁当の用意お疲れさまです)
    しかし、紙カバーのおまけ4コマによると、そんなほたるちゃんにある悲劇が…(笑)。


    43話 初めての相談

    扉絵は花野井くんのスマホの待ち受け画面かな?(※森野先生のtumblr参照)
    花野井くん、球技大会(6巻)のときも圭吾くんに相談?ぽいことしてたよなーと思ったけど、球技大会はやることは明確だったから(=バスケの練習ね)、今回とはちょっと違うのね。
    圭吾くんに相談しなければ、のんちゃんに謝罪しようという発想は花野井くんにはなかったということなのかな。圭吾くんの「許せとか好きになれとか言ってるんじゃなくて」はなるほどーと思いました。謝罪、奥が深い…。

    アドバイスを受け入れて実行しようとする花野井くん、こういう素直なところ、かわいいなあと思います。
    のんちゃんに逃げられて謝罪はなかなかうまくいかず、考えた花野井くんは八尾くんに協力を依頼!
    おおー!?と思ったけど、
    これって圭吾くんがほたるちゃんに「待っててやってよ」と言う→ほたるちゃん、待つってどのくらい?と戸惑いつつも、花野井くんに「急がなくて大丈夫なので待ってます」と伝える(ほたるちゃん、ホントいい子…)→ほたるちゃんが待っててくれてる、っていうのが花野井くんの力になって、八尾くんに頭を下げることができたんだと思うんですよね。圭吾くん、花野井くんのいないところでもナイスアシストしてるー!

    八尾くんと圭吾くんについてきてもらって、のんちゃんに謝罪できた花野井くん。
    八尾くんと花野井くんの2人じゃ気まずいし、圭吾くんがいると場が明るくなるもんね。圭吾くん株、上がりまくりだな〜。
    里村さんは、おせっかいな世話の焼き方じゃなくて、ほんとーにちょこっとだけ八尾くん(推し?好きな人?)にいい事があるといいなと思って、ほたるちゃんと一緒にいられる時間をプレゼント?したんですね。
    (恋愛経験値が低い故に良くも悪くも花野井くんが浮気してるなら奪っちゃいなよ的な発想はなさそう)
    それでもはなほた派としてはちょっと、ううん??と思うけど…(笑)、反省もしてるし、まぁかわいい・憎めない、かな〜?


    44話 初めての三人

    マガポケ(=デザート掲載版)で見ると表紙に「聴きたいっ!ボーイズトーク」とあって楽しいです(笑)。
    家事を担ってるぽい八尾くん(※8巻31話)が3人での食事前に家に電話連絡を入れる描写、この作品のこーゆーとこ好きです。
    花野井くんと八尾くんの小学生の頃のエピソードを読んで、3巻10話をまた読むと、ほたるちゃんと八尾くんがバイト先で再会したときの不安げな花野井くんは、八尾くんがいい奴だって直に接して知っていたから、だったのかな…。
    それと、多分だけど、42話で花野井くんが八尾くんに「誰とだって幸せになれる」って言ったのは、八尾くんのことをすごく評価してるからなんだろうな〜。(でも八尾くんも恋愛では苦労してるんだよね…)
    八尾くんはいい人すぎて彼の気持ちはよくわかんないんだけど(笑)、帰り際花野井くんに言いかけたのは、10巻でほたるちゃんに言ったような、仲直りについてのことかな?で、わざわざ言わなくてもいいかな、とか、俺が言うのもな、と思って言うのをやめた?
    彼はほんとにただ人が好きなんでしょうね。ほたるちゃんのことが好きな気持ちと、花野井くんとも仲良く・普通に接したいって気持ちが彼の中では自然に同居してるんだろなあ。(それはそれでけっこう特異だから、花野井くんは自分と八尾くんを無理に比較する必要ないと思うな〜)
    八尾くんの最後の表情は、八尾くんはほたるちゃんに幸せになってほしいから花野井くんがつい言っちゃった「ほたるちゃんだけがいればいい」に怒っちゃったけど、それを花野井くんが今回覆すことができて、花野井くんのことを誤解してたって言ってくれたことから推察するに、二人が仲直りして幸せになってくれるならよかったじゃないか、って思ってくれた、のかな…?

    ほたるちゃんのために苦手なことをがんばった花野井くん、八尾くんにいいことあってほしかった里村さん、花野井くんに同行してくれた八尾くん…好きな人のために行動するっていうのは色々あるってことが描かれてるのかも。
    んー、にしても、八尾くんはほんとお人好しすぎて切ない!

    駅での花野井くんと圭吾くんのやりとり、花野井くん、ほたるちゃんに告白したときよりも緊張してない?(笑)
    最初に小さく「と…」って言ってるのって、もしかして「ともだちとして…」みたいなこと言ったんだったりして!?きゃー、エモい!!圭吾くんの瞳がキラキラしてるってことは、圭吾くんには聞こえた(伝わった)んじゃないかなあ?

    のんちゃんに謝罪できて、圭吾くんにゴーサイン出してもらえて、ほたるちゃんを想う花野井くん。。
    花野井くん、今までだってほたるちゃんといっこいっこ積み重ねて、いい彼氏になろうってがんばってたもんね。今回めっっちゃがんばれたのは、土台・下地をほたるちゃんと築けてたからっていうのと、
    ほたるちゃんが一人でのんちゃんに会いに行ったことや、ほたるちゃんが待ってますってノートに書いてくれたことで、自分もがんばらなきゃって思ったからだよね…
    花野井くんにとって、ほたるちゃんの存在ってすごくすごく大きいな。
    いい恋愛っていうのは人をこんなにも成長させてくれるんだなって、読んでて胸がいっぱいになりました。
    44話読んでると色々読み返したくなるんだけど、
    14話の「花野井くんの世界が広がるのは悪いことじゃないよね」って嬉しそうなほたるちゃん、22話で黒江さんと花野井くんがいっぱい話せたって聞いたときのほたるちゃんの「よかったねえ」、24話で花野井くんが周りの人に対して少しだけ肩の力が抜けたようだと感じたほたるちゃんの「よかった」、36話の後夜祭でのピアス探しに協力してくれた人たちに花野井くんがお礼を言えたときのほたるちゃんの笑顔…。今回色んな人に支えてもらったけど、その前段階的な話っていくつかあって、どれも笑顔のほたるちゃんがかわいい。。。
    単行本だとすぐ次の話が読めるけど、マガポケで読んでたときは結構ほたるちゃん不足に陥っちゃって(笑)、早く仲直りして、また一緒にいる二人が見た〜い!って1ヶ月待ち遠しかったなあ(笑)。


    45話 初めての仲直り

    どこでどんな風に仲直りするのかな~?と思ったら、7巻25話で花野井くんに片想いしてたミサちゃん(&ほたるちゃんにつっかかったミサ友)が再登場!
    からの〜、え、ここにきてまさかの事故って記憶喪失とかないよね…??
    と思ったらそんなことはなくて一安心(笑)。
    花野井くんの近くにいる人だけじゃなく、ちょっと離れたところにいる人が見ても花野井くんの雰囲気が変わったのがわかったって描写かな。(あとミサちゃんは新しい恋を見つけて元気にやってます、お友達とも変わらず仲良しですって近況報告?)
    それにしても花野井くん、ずいぶんと表情豊かになったなあ。

    ようやく再会できた花野井くんとほたるちゃん。
    ごく自然に花野井くんの頭をポンとして「ついくせで」と慌てちゃうほたるちゃんと「大丈夫わかってる」と返す花野井くん。2人の世界、いい!!
    ほたるちゃんに褒められて照れる花野井くんを見るほたるちゃんの表情…!ほたるちゃん、照れ屋で優しくて人のために(今回は猫だけど)なんでもしちゃう花野井くんが好きなんだもんね。

    そして…いよいよ2人であの日の話をします。
    「本当は切るつもりじゃなかった」のを些細なことだと捉える花野井くんと(そういえばのんちゃんもそうだった)、「些細なことなんかじゃない」と言うほたるちゃん。
    ほたるちゃんが話す前に手をぐっと握りしめてるの、あの時(39話)も「私そんなにいい子じゃない」って否定してたけど、41話でのんちゃんから花野井くんが「ほたるちゃんは謝られたら君を許すかもしれない」って言っていたって聞いちゃうと、
    「のんちゃんが謝ってくれたけど元には戻れなかった」って言うのはやっぱ勇気がいることだよね。。
    友達に戻れないかって何度も考えて、そんなの友達なんかじゃないって結論を出したの、すごくしんどくて辛かっただろうな。
    ここ読んでて、7巻25話で花野井くんがほたるちゃんのことを「たゆまずまっすぐ生きてきた」って言っていたのが、すごくしっくりくるなと思い出したんだけど…ん?ミサちゃんが出てきたのも、ハグいいでしょうかも(←しばむーにお願いしたのはセルフパロだよね)、同じ回だ…スゲー。
    ほたるちゃんは「自分のことばっか」って言うけど、ほたるちゃんの考えは大好きな人と一緒にいるためにとても大事なことだと思うから、決して自分のことばっかじゃないと思うな。(1話の「片っぽしか幸せになれないなら〜」と近いと思うし)
    ほたるちゃんの一番嫌なことが聞けて、次は花野井くんの番。
    花野井くんは、ほたるちゃんが傷つくのが嫌、ほたるちゃんが泣くところを見たくない…のに、今回すごくほたるちゃんを泣かせてしまって…
    思っていることと、とってしまった行動が矛盾してるのには花野井くん自身気づいてたのか・あるいは色んな人の意見を聞いていく中で矛盾していることに気づかされたか…。人と触れ合っていくことで、一番大事にしたい人のためにできることはなんなのかや、自身の抱えていた問題の根っこの部分に気がつき、過去の自分と向き合うことができたんだね…。
    (いやこの作品、すごくない??
    でもここまで理解するのなかなか難しくって、何度も読んで何度も考えて、そういうことかー!って思いました)
    俯く花野井くんの顔を上げさせてくれるほたるちゃん。
    表紙のシーンですね!
    (小学生の頃の)「あの出来事で傷ついたのは」って、自分が一番傷ついただろうに、花野井くんもずっと後悔していて傷を抱えて、それを言えずにいたことに、ほたるちゃんは気づいて、癒やしてくれるんだね…ほたるちゃんマジ天使…。
    小さいコマだけど、ごめんじゃなくて花野井くんの気持ち聞かせて!みたいなほたるちゃんの表情、めっちゃ好きです。
    花野井くんの「今度こそ本当に変わって」は言葉だけじゃなく、実際にちゃんと行動できたんだもんね。証拠写真撮ってる43話の圭吾くん、マジGJすぎる。
    10巻41話のほたるちゃんの「よかった 私 まだ…」は、まだ…なんだろう?と思ってたんだけど、ここで答えがわかってスッキリ。
    花野井くんの「一度だけでいい どうか許して そばにいさせてほしい」は4巻16話の「僕なんかがほたるちゃんのそばにいて 許されるんだろうか」に繋がるよね…4巻といえば、運命の人…二人にとってお互いが運命の人だよ〜!!

    …と、お忘れかもしれませんが、ここは学校の保健室。
    実は、“タイミングよく養護教諭がいない少女漫画あるある〜”とちょっぴり思ってたんだけど(笑)、そうじゃなくって先生は迷い猫の対応について奔走してくれてたみたい。
    仲直り回が重くなりすぎないように・以前可哀想な目に遭わせちゃった子が元気でやってる近況報告・2人でじっくり話せる場所・みんな大好き(?)猫様!(笑)・後述するけど怪我の手当…細かい部分まで練られてて、この作品ほんとすごい!
    読者人気高そうな穂積先生の出番もあったし~と思ったら、紙カバーのおまけ漫画では穂積家の猫エピにしばむーも絡んで…!先生としまむーの話、もっと詳しくください…!(笑)

    教室で猫の相手をしながら話す花野井くんとほたるちゃん。
    これからもう少し色んなことに興味をもってみようかなっていうのと、花野井くんにとっての一番はほたるちゃんっていうのは変えられないの、そう、それでいいんだよ〜。私、球技大会の所で、これからそうなっていければいいなと思ってたから嬉しい!
    ほたるちゃんも「うん!」って言ってくれてよかった。
    仲直りできたね〜(泣)。
    そして、花野井くんは朝準備しててバタバタの末に戻ってきた封筒をほたるちゃんに渡せました!
    ほたるちゃんの「わかった」の次の2人がとってもかわいい〜。
    花野井くんの控えめなお願いに自分から動いて寄り添ってくれるほたるちゃん…。はーーー尊い…!

    猫ちゃんがちょっぴりいたずらして、封筒の中身が…。予想してたけど、やっぱり。
    颯生くん、やっと渡せたね!
    って、本編終了後のおまけイラスト〜!!!
    あーーーほんとに良かった!!!

    番外編の花野井くん、終始幸せそうで…
    本編でも、仲良しな2人がもっと見たいです!


    〈補足感想〉

    11巻は今までに増して情報量が多かったな〜。
    よって、情報を整理しきれなかったり、各話ごとの感想で書ききれなかったことがあるので、もうちょい続きます(笑)。

    まずストーリーのおさらいですが、
    八尾くんは花野井くんを呼び出し、ほたるちゃんが“花野井くんとなにがあったかを聞くために”のんちゃんに会いに行ったことを伝えます。
    そう!それ、読んでたはずなのに10巻はほたるちゃんの思いやのんちゃんの謝罪にインパクトありすぎて、忘れてた!
    ほたるちゃんが行動したのは、大好きな人(=花野井くん)を信じられるかどうか、確認するためだったんだよね。

    花野井くんがほたるちゃんをのんちゃんに会わせたくなかったのは、ほたるちゃんがのんちゃんのことを思い出したり、のんちゃんに会ってしまうだけで、辛い気持ちにさせてしまうと思ったから。
    だからほたるちゃんには黙ってのんちゃんを遠ざけようとしたんだけど…色々条件が重なっちゃったとはいえ、やっぱどう考えても威嚇はよくなかったね…。

    八尾くんは、ほたるちゃんならこうしてほしかっただろうという方法をサクッと提示できるのね。
    花野井くんはほたるちゃんを傷つけたくない思いと、今度こそ自分でなんとかしたいって思いが強すぎて、他の方法が浮かばなかったか、そういった行動がとれなかったか…。いずれにせよ、八尾くんの方が言ってることが正しい・自分は間違ってたって、恋のライバルの八尾くんに突きつけられちゃいましたね…。
    花野井くんは、自分より八尾くんの方がほたるちゃんと気が合ってるんじゃないかって、小学生の頃から八尾くんのことが羨ましかったのかねぇ。
    ほたるちゃんの彼氏は(わかりやすく言うと、ほたるちゃんが好きなのは!)花野井くんなのに〜!
    立場的に逆なのに、THE BOOMの『なし』って曲を思い出してしまったよ。
    (あと、ちょっと脱線するけど、花野井くんは小学生の頃、ほたるちゃんと八尾くんのハグを目撃してたんだ…というの踏まえて1話を読み返すと、ほたるちゃんがお試し交際OKしてくれてハグした時の花野井くん、ほんとに嬉しかっただろうな〜、なんて思っちゃいました!)

    花野井くんの悲痛ともとれる「ほたるちゃんだけ」、私はほんとに好きなんですけど(笑)、皮肉なことに、ほたるちゃんだけ見ていて周りと関わりを持たないと、考えが独りよがりになってしまって結果ほたるちゃんのことを大事にできていなかったり、周りの人の方がほたるちゃんを理解できてたり、自分のことも見えてなかったり?するのかな~。
    各話感想では、ほたるちゃんが一人でのんちゃんに会いに行ったってことで花野井くんもがんばらなきゃって思ったんだろうな、って書いたけど、もっと言うと、冒頭にも書いたように、ほたるちゃんが行動したのは花野井くんとの関係を続けられるか確認するためでしょ?要は花野井くん(との未来)のためだよね?
    10巻39話も、花野井くんは「彼女を思いやれてすごいね」って言ってたけど、あの時もほたるちゃんは花野井くんのことを考えてたんじゃないのかなー?
    もー、花野井くん、愛されてるんだって、もっと自信を持ってほしいよ…。
    でも花野井くんの周りには、そういったことを気づかせてくれる人たちがいて、花野井くんもちゃんと反省できて、何をすべきか見えてきて、よかった。

    「今の僕でも できることは」と花野井くんは圭吾くんに相談することにしましたが、ここでおお!?と思ったのは、花野井くんは、和解(仲直り)はできるかもしれない、でも今の花野井くんのままだとまたほたるちゃんを傷つけてしまうかもしれない、と“仲直りのその先”を考えて行動してるんだなっていうの、いいな、と思いました。
    そんな花野井くんに圭吾くんが送ったアドバイス「佐倉さんに謝る」ですが、正直私は、はじめはよくわからず。。。
    悪いことしたら謝る、のはわかる。
    でも、相手が先に悪いことしたのに?それでやり返して、やりすぎちゃったら、やりすぎちゃった方が謝らなきゃいけないの?
    って思ってたんですけど、「許さなくても好きにならなくてもいい」なら、あり、なのかな…。
    ここ、私にとっては本当に難しくて、「謝罪 とは」とかネットで検索して(笑)、そしたらCiNiiで川﨑惣一さんの『人はなぜ謝罪をするのか』という論文が読めて(今って便利だなー!)、色々いいこと書いてありましたが、ふたつ引用させていただくと、“謝罪というのが本質的に、過去の出来事を踏まえつつ、よりよい未来の構築を目指して為される営みだ、” “謝罪はまた、加害者に対して、被害者あるいは両者を取り巻く人々=社会から信用・信頼を得る(回復する)ことを可能にする。すなわち、謝罪することで、「あの人は自分の過ちを認め、責任を果たすことができる人である」という評価を得ることができれば、新たに信頼を獲得することも可能である。”とあって、なるほどー!と思いました。
    (あと、ハンナ・アレント『人間の条件』の「活動」も読んでみようかと本棚に登録しておきました)
    のんちゃんと花野井くんの会話で印象的なのは、花野井くんの「ほたるちゃんはあのとき八尾より誰より… 君のことが好きだったと思うよ」ですね。
    これって3巻11話の「ほたるちゃんはそのお友達のこと大好きだったんだね」とリンクしてると思うんだけど、のんちゃんとほたるちゃん、花野井くんとほたるちゃんの関係って面白いなあって色々考えちゃいます。
    恋は人を悪い風に変えてしまう怖いものだとほたるちゃんに印象づけてしまったのがのんちゃんで、いい方向に変える力があるって教えてくれたのが花野井くんで。ほたるちゃんとの関係を断ってしまってから何事もうまくいかないのんちゃんと、ほたるちゃんと付き合うようになってどんどんいい方向に変わっていってる花野井くんと。
    (ほたるちゃんのいない中学時代、花野井くんとのんちゃんは見た目を整えて、相手に気に入られるようにふるまって…って似たような過ごし方してたんだなー。似たもの同士ってなんかわかる気がする…)
    10巻読んでたときはのんちゃんにムカついてたのと(笑)ほたるちゃんのがんばりに目がいって、のんちゃんのことあんま考えられなかったんだけど、11巻で花野井くんが色んな人と話していくことで自分の内面に潜んでいた問題に気づけたように、のんちゃんはほたるちゃんと話すことで自分の内面を見つめ直すことが出来たのかなって、ようやく理解できたような?気がします。
    「人はなぜ謝罪するのか」は花野井くんだけでなくのんちゃんにも当てはまって、ほたるちゃんに謝罪できたことにより、のんちゃんも今後よりよい未来を構築していければいいね…ってことを花野井くん言ってるじゃん…!(やっぱすごいわ、この作品…)

    44話は各話感想で書きたいこと書けたので飛ばして、45話、ほたるちゃんの嫌なことと、花野井くんの嫌なこと。
    ほたるちゃんの嫌なことは各話感想で少し書いたけど、根底にあるのは、この先も一緒に笑顔で過ごせるか、ということのように思います。仮にその時許しちゃっても、人生にはその先があるんだから、先々まで笑って過ごせるか、って考えるのはお互いをダメにしない、素敵な考えだと思います。(線引き・判断基準は人によって幅があると思うけど、花野井くん、かなりギリッギリだったんじゃないかなあ…)
    花野井くんが嫌なこと。花野井くんがダメだとわかってたのにあそこまでやっちゃったのも理解するのが難しくて最初よくわかんなかったんだけど、小学生の頃ほたるちゃんを助けられなかった後悔・自己嫌悪の念がとても強くて、それを直視できないまま突き動かされてしまって、ああいう行動にでちゃったのかな、と思いました。
    理解のヒントになったのは私の場合またまた『ハンター✕ハンター』なんですが(笑)、
    キルアって花野井くんとは逆にいざというとき逃げの一手の思考になっちゃうんだけど、それってそうするように釘(針?)を刺されてたからだったんですよね(物理的表現で合ってるのがすごいw)
    花野井くんもある種そういう状態だったのかなって、私は理解したんだけど、果たしてこの感想は同意を得られるだろうか…(笑)。
    (ちなみに、ほたるちゃん・花野井くん・のんちゃんもハンターで考えようとして、カイト・ゴン・ピトーかなと思ったけど、ゴンはゴンさんになっちゃうからなあ…この例えはうまくいかなかったです!花野井くんがゴンさんにならなくてよかった…)
    花野井くんとほたるちゃんの和解シーンは、ほたるちゃんの癒やし?浄化?赦し?のパワーがすごいですね。
    『のだめカンタービレ』の千秋先輩の飛行機恐怖症をのだめちゃんが治してあげるシーンがすごく好きで(lesson42。マガポケで読めます!)ちょっと思い出したけど、これまた少し違うかな~。
    (どちらも素晴らしいシーンなのは間違いないです!)
    それとこれは深読みかもしれないけど、花野井くんが今回猫を助けてできた腕の傷をほたるちゃんが手当してるのを見て、傷の手当って前にもあったような?って思ったら正に花野井くんがあの出来事のことを言おうとして言えなかった回(5巻19-20話)で、そのときはほたるちゃんが転んで怪我しちゃった両足を(=2箇所)花野井くんが手当してくれて、今回ほたるちゃんが花野井くんのおかげでできるようになったことを2つ挙げてるのと、リンクしてるなーって思いました。
    ほたるちゃんが花野井くんの腕を手当してあげてるのは、小学生の頃ほたるちゃんを守りたかったのに守れなかった(救いの手を差し伸べられなかった・手助けできなかった)ことが原因で、あの日上げる寸前になってしまった拳を下ろしていいんだよ、ってことかな?って…。20話もこの45話も、花野井くんが腕を抑えてるからそう思ったんだけど…。どうかなー?

    長々書いてきたのでまとめます。

    仲直りできてよかったね!
    やっぱりこの巻の感想ってそれしかないでしょ(笑)。
    ただもう少し正確に言うと、お互いこの先も一緒にいて、一緒に笑い合えるために、二人ともすっごくがんばったね!周りの人もありがとう!
    というのが11巻の感想ですね。

    ほたるちゃんも花野井くんも、ずっと抱えていた過去の問題からようやく解放されて、今後はどんな感じで進んでくんだろ?
    もうしばらく、いや末永く?2人が仲良くしていく姿を見ていたいんだけど…
    あと個人的に気になるのは、花野井くんがほたるちゃんと同じ高校に進学したきっかけと(誰に紹介されたんだろ?)、花野井くんとギンジさんの再会はあるのかな?ってことです。これもそのうち明かされたりするんでしょうか。
    それと、黒江さんとかがりさんの仲が進展してくれたら嬉しいなー。

    もうこれ以上辛い展開はないと思うので(さすがにもうないよね??)、続きを楽しみに待ってます。

  • 2022/08/13 読了。

    花野井君頑張ったー!
    ほたるちゃんの影響が…よかったね。

    圭悟君、ぐっじょぶ。
    八尾君、いい人過ぎる…。
    男子3人組が本当に仲良くなっていくといいな!

    ほたるもよく待ったし勇気出したわー。

  • 花野井くんが自分を見つめるようになって、周りにも接し方が変わってきて成長してるな〜と感じる所が多かったです。
    周りにちゃんと頼ることができて自分の気持ちも相手に伝わるように努力してる場面があって親のような気持ちになりました、、
    ほたるちゃんも辛い過去があるのにちゃんと向き合ってて感動しました。
    最後封筒に入れた自己紹介カード?を渡すところも過去に向き合ったからこそできる事だな〜と思いました。

  • 初めての喧嘩、仲直り、まだまだ2人から目が離せない。
    特に花野井君の変化が嬉しい。

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著者プロフィール

森野萌(もりの めぐみ)
月刊『デザート』(講談社)に『マイ・フェア・ネイバー』が初掲載。同誌で2014年に始まった初の本格連載『おはよう、いばら姫』が『このマンガがすごい!2016』オンナ編にランクインするなど注目を集めている。現在月刊『デザート』で連載中の『花野井くんと恋の病』が、第45回講談社漫画賞少女漫画部門受賞。

「2022年 『花野井くんと恋の病(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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