中国戦乱詩 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2022年8月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784065290071

作品紹介・あらすじ

太平の時は常に稀にして戦乱の世は常に多し。――古来より、中国では戦争が絶えなかった。歴代の詩人たちは、あるがままの現実を作品に昇華し、人々の叫び出でたる声として残した。中国古典文学研究の泰斗が、蘇武・李白・杜甫・文天祥といった、周代から清朝の名詩・四十一首を精選する、味わい深い名著。(まえがき・川合康三/解説・小川環樹)

[本書の内容]
学術文庫版まえがき 川合康三

周詩
漢魏晋詩
六朝隋詩
唐詩(上)
唐詩(下)
宋詩
清詩
解説 小川環樹

みんなの感想まとめ

戦乱をテーマにした詩が集められた本書は、中国の古典文学の深い魅力を伝えています。著者が昭和14年に行った講義を基にしており、戦争の真っただ中でこの作品をまとめた背景には、怒りや悲しみが込められています...

感想・レビュー・書評

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  • 戦乱詩をテーマに取るが、日中戦争期の編集という点に、意外さと価値を感じる。敵性語どころか、戦火を交えつつも中国の文化に変わらぬ畏敬と愛着があった証拠なので。無論「戦乱」詩の中に20世紀の詩篇は含まれないが(ただし日清戦争が掉尾を飾る)、編者が古の戦乱詩に託した思いは、それ自体が長編の詩、なのかも知れない。分厚く精緻な注釈も特徴で、全ては読み込めなかったが、造詣の深さと当時の読者層の知識を見るようだった。両国が友好的とまでは言えない今の時代に復刻した意義もありそう。

  • 京都・中国文学の泰斗、鈴木虎雄氏が昭和14年に大阪・(重建)懐徳堂で行った連続講義をもとに昭和20年にまとめられた本となっている。川合康三氏による学術文庫版まえがき、著者鈴木氏による序を読むだけで、中国侵略を契機に始めた無謀な戦争のさなかに、敢えてこの本をものした怒りと悲しみが伝わる。心して読まなければと思わされた。
    途中で貸出期限となり一旦返却する。

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著者プロフィール

1878-1963年。新潟県生まれ。東京帝国大学卒業,新聞社や東京高等師範学校教授などを経て,京都帝国大学教授。文化勲章受章。中国古典文学者,漢詩人。中国文学研究において先駆的な業績を残した。主著に『支那文學研究』『支那詩論史』ほか。主な訳注書に、『白楽天詩解』『陶淵明詩解』『陸放翁詩解』『玉台新詠集』『李長吉歌詩集』『杜詩』ほか。

「2022年 『中国戦乱詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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