出禁のモグラ(3) (モーニングKC)

  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065290415

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    藤史郎の妻・杏子を頼って、災難がある度に訪ねて来る迷惑なママ友。迷惑この上ないけれど、猫附家ではどうにもできぬ彼女の不幸の原因とは?そしてモグラ一行は八重子の地元の島で行われるお祭りへ!古くから伝わる人魚伝説…。変わり果てた姿の同級生……。この島は何かがおかしい………。
    少し先の未来が見える?世にも不可思議な物語・第3巻!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 杏子さん、可愛いし強い。
    何かこう精神的に。
    旦那さん好きすぎるところも含めて、たまらなく好きなキャラだ、もう推し。
    夫婦仲も何だかんだでいいもんなあ……おまけのマウント取り最高でした。
    バカップル夫婦かよ……尊い。

    前半は本音を言えずに溜め込んでしまい、結果スピリチュアルにのめり込みそうになっていた女性の話。
    力技の解決策に、まさかのマヤちゃん再登場。
    確かに適材適所だった。
    そして、最後に何もかも持っていく吉田さん……強い。
    この作品、女性陣が総じて強い。

    後半は八重ちゃんの地元の島での奇祭話。
    島特有の閉鎖的社会の闇というか怖さが、えぐい。
    特にその島の職業すら牛耳っている一族がいる場合は、ヤバさが跳ね上がる。
    ラストが特に怖すぎた……ひえええ、夜に見たくない絵。
    これ、どう決着つくのだろう。
    取り敢えず、森くんと真木くん、強く生きてくれ。
    いやもう本当に。

  • またまた変な人が現れたな。。。

  • 人物に関しての転がしかたはこんなもんでせう
    ラッコは怖い上に、まだ人間が怖い
    まぁ私はみどふぁどれっしーそらお世代で
    じゃじゃまるは知りませんが(厳密には子供番組で後にぴっころは何回か復活してゐる)

  • どんどん話が面白くなってきた!
    教授、意外と性格悪い(笑)

  • 不気味で面白い!

  • 描きこみが楽しい。杏子ママ好きだなー
    ---
    ・「先輩の家って美少女系のホラー入ったエロゲに出てくる家じゃないですかー」「お前は何を言ってるんだ」
    ・「あたしは藤史郎さんに人生中なるたけ構って欲しい」「とんでもなく明確に主張しますね お母さん」「まァでも構われない日はそれはそれで!それはそれでよ!なにがしかの遊びとして割と楽しむわよ!」
    ・人間は「わかってくれる人」が好きだ つまり「相手の思考や情緒を素早く推量できる人」だ 「媚びたことを言う」って意味じゃない 「相手にとって本気で嫌と思うことは言わない」だ
    ・じゃじゃまる!ぴっころ! ぽ〜ろり〜

  • 今回は家族やコミュニティの深いところにスポットを向け、人の業に焦点をあてる。コミュニティの最小が家族、大きく見ると自治体(ムラ社会、今回は島)。江口夏実さん相変わらず切り込みますね。
    そして猫附夫人、テンションと性癖がブッ飛んでいる。笑。

  • 咲良子さんの話は身につまされるというか。 他人て羨ましいですよね…。 島の話もあるあると思いっちゃいました。 こういう風土?排他的なのは日本だけなんですかね。 気候と一緒で湿気が強い。

  • やっぱり、この作品、面白いし、人間力が読むたびに上げられるような気になるなぁ。個人的には、アニメ化よりも、ドラマ化でテンションが高まりそう。
    ホラー要素はガッツリで怖いんだけど、霊に対する気持ち悪さで読み手を不快にさせない。コメディ要素も強いけど、ふざけるべきじゃない時は、ビシッと真面目な空気を出して、読み手を唸らせてくる。
    このあたりの塩梅は、前作の『鬼灯の冷徹』連載で習得したスキルなんだろうな。前作で培った経験を、今の連載でちゃんと活かすのも、上の上と言われる漫画家に必須な能力なんだろう、きっと。
    一方で、厄介なのは、生きている時からクソな人間、と誰もが判り切っている事をキッパリと言ってくれるのもスッキリする。
    極端な言い方だけど、人間は自分を救う事しか出来ない、裏を返せば、その気にさえなれば、自分を救う事を出来るんだ。そんな事を、この(3)の前半に収録されている『未来占い編』で、しみじみと思った。
    病は気から、とも違うかもしれないが、自分はダメなんだ、的な自分の評価を自分で下げるような考え方を止めて、自分を理由なく虐げてくる、ろくでもなしへ我慢なんかせず、怒りをぶつけて、自分は強く生きよう、みたいな気持ちを持つのは、幸せになるには大事で必要だ、と私は感じた。
    そんな『未来占い編』をも上回る衝撃を、私ら読み手に与えてきたのが、『人魚が支配する島』編。
    これは、(4)に引っ張られているので、あまり詳しく、感想は書かない。ただ、この時点で結構、精神的にエグいものを与えてくるのは確か。
    知恵と口の上手さで、島一つを支配し、島民の思想をコントロールし、自分が思い通りに生きる事が出来る場所を作り上げている鮫島一族。彼らの孕んでいる闇は、どんだけ深く、濁り、そして、毒性を帯びているんだろうか・・・知るのも怖いが、見なければ前に進めない。
    言うまでもない事だが、この(3)でも、モグラの飄々っぷりは健在。適当な生き方をしていて、人を煙に巻く言動ばかりだけど、物事の本質を診る眼と、事実を把握するために要する情報を聴ける耳を持っているからこそ、ここぞってタイミングで、真剣な助言もする。江口先生に、そういう意識があるか、は判らんが、モグラに坂田銀時や忍野メメが纏っているモノと近しい空気を感じる事もある。ほんと、モグラは何者なんだろうか・・・

    この台詞を引用に選んだのは、梗史郎の不思議な存在と相対できる力があるゆえの、普通じゃない宿命に対する肚の据わり方が見えたので。
    ざっくり言ってしまえば、良い男だなァ、と感心したので。
    さすが、藤史郎さんと杏子さんの子供だ。
    モグラに対し、キツい当たり方ばかりしているけど、これは半分、彼に対する負い目もあっての事なんだろうな。
    モグラが、ちゃらんぽらんで、面倒な性格をしているが、結局、誰かを踏みつけて、自分が幸せになろうとしない良い奴だ、と知っているからこそ、彼に無茶をさせすぎないように、自分の事は自分で、って意識があるのかな。
    一方で、つい感情的になって、行動を起こしちゃうあたりに、若さっつーか青さが滲み出ていて、好感度も上がる。
    ほんと、梗史郎と詩魚ちゃんの“これから”が楽しみ。
    何だかんだで、梗史郎も詩魚ちゃんを意識しているトコがあるよな。
    個人的には、檎ミキと同じくらい推したいカップリング。
    「おばさん、すがる方法を間違えるなよ。俺はな、己が物事を打破する機会を奪う、『当たる占い』が嫌いだ。うちの一族は、短命という運命を無理矢理、変えてもらって生き延びている。それは、お人好しの犠牲で成り立っている。それが、心底、情けない。だから、せめて、他のことは自分で打開する。できなくてもやるんだよ!」(by猫附梗史郎)

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著者プロフィール

2010年、『非日常的な何気ない話』で第57回ちばてつや賞佳作を受賞。
その中の一編「鬼」に登場したキャラクター・鬼灯を主人公にした『地獄の沙汰とあれやこれ』が「モーニング」2010年32号に掲載されデビュー。
その後数回の掲載を経て、タイトルを『鬼灯の冷徹』と改め、約9年間連載。新連載『出禁のモグラ』は絶賛連載中!

「2023年 『出禁のモグラ(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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