虎のたましい人魚の涙

  • 講談社
5.00
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 137
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065290927

作品紹介・あらすじ

『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』に続く、最新エッセイ集。

時が過ぎ、変わっていくもの、変わらないもの。
さりげない日常の場面や心情を切り取る言葉が、読む人の心に響く23のエッセイ。

「いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。いまはこれから。」(本書より)

文芸誌「群像」好評連載「日日是目分量」に、書下ろし1篇を加えて書籍化。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とっても楽しみにしていた新刊、さっそく受け取って、発売日のうちに読み終えてしまいました。

    「うたうおばけ」も大好きだけれど、「虎のたましい人魚の涙」は、著者が会社勤めと作家を兼業していた期間ということもあって、お仕事のお話も楽しい。作家の仕事がどんどん増えてきて、常人には想像できないハードな生活をしていたようだけれど、それでも、文筆のクオリティが冴えているのがすごい。幼少期のことや、大学生のときの恋愛の話、銀座のご婦人の話などなど、いろんなエピソードを「よく覚えているなぁ」と感心すると同時に、まとめきっていて無駄がない。朗らかに、時には、やりばのない怒りをまといながら歌い続ける文章。本当に好きです。
    書くのが楽しくて楽しくて仕方ないんだろうなぁと思います。次作も絶対買います。

  • エッセイ集。起承転結の転が、そこ行く??みたいな、思いもよらないところに飛んでいく話がいくつかあって好き。PCのキーの話から急に田植えの話になったり。「起・承・転!!?・結」みたいな。それでいてちゃんと着地するからすごい。
    本の最初の方はクスッと笑えるような、筆者の人となりを窺わせるような軽い話なのだけど、次第に奥深い話になっていく。筆者自身が人生の転換期にある中で書かれた話。本書の掲載順は、時系列なのだろうか。

    くどうれいんさんの本を読むのはこれが最初。小説の前に作家さんのエッセイ集を買うというのは初めてのことだった。
    もともとは帯コメントが購入のきっかけだったのだけど、思いがけず同郷の作家さんでびっくり。本書もとても楽しく読めたし、よい出会いでした。既刊も続刊も追いかけていきたい。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD)、『うたうおばけ』(書肆侃侃房)、『水中で口笛』(左右社)、『氷柱の声』(講談社)、『プンスカジャム』(福音館書店)、『あんまりすてきだったから』(ほるぷ出版)がある。俳句短歌は工藤玲音名義で活動。

「2022年 『虎のたましい人魚の涙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

くどうれいんの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×