- 講談社 (2022年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784065293041
作品紹介・あらすじ
古風(さきかぜ)十一(じゅういち)、話を聞く耳を持て。
裁きの陰で泣いている者はおらぬか。晩年の大岡越前を支え、少年の死の謎を追う若き十一。
町奉行から外れても、大岡越前は裁きが気にかかる。
十七年前、寺の年若い下男が折檻されて殺され、山桜の下に埋められた。父親が下手人御免の願いを出し、皆、お咎めなしと決した。
その事件にいま、ある疑惑が浮かぶ。大岡越前は、鷹匠の子・古風十一に探索を命じた。
あの裁きは正しかったのか?〈文庫書下ろし〉
辻堂 魁の「次」はこれだ!
味わい豊か、情感あふれる異色の事件帖。若き古風十一の活躍を描く、上質な時代書下ろし小説!
みんなの感想まとめ
過去の裁きを再吟味するというテーマが中心に描かれた本作は、深い謎に包まれた事件を通じて人間の真実を探求します。主人公の古風十一は、17年前の少年の死の真相を追い、当時の裁きの正当性を問い直します。サス...
感想・レビュー・書評
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寺社奉行、大岡越前守忠相が、過去の気がかりな事件を振り返る物語。
時は、元文元年(1736)の冬十一月。忠相(ただすけ)は、八代将軍徳川吉宗の御鷹狩りで颯爽と走る千駄木組鷹匠組頭、古風(さきかぜ)昇太左衛門の十一番目の息子、十一(じゅういち)と知りあう。この若者を気に入り、年が明けた元文二年に十人扶持をあたえる。米問屋、高間伝兵衛方の手代の八右衛門が惨殺された事件を調べた褒美に、元文三年春に十人扶持から二十人扶持に加増する。
此度の発端は、雑司ヶ谷村本能寺の住持(じゅうじ)の日彦(にちげん)が、十七年前の直助の死は、お裁きと違うと言い残して亡くなる。忠相は、当時南町奉行として携わった事件でありあらためて十一に、大岡家寺社役助としてこの事件の探索を命じる。十七年前に本能寺で幕府役人が不倫をしていたのを見た直助を皆で殴り殺し、さも直助が悪いように話を作り示談により罪を逃れる。
【読後】
字が小さく、展開が遅く、このために20ページほど読んでは、目を休めながら読んだために時間がかかりました。
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山桜花 ー 大岡裁き再吟味シリーズ2作目《文庫本》
2022.09発行。字の大きさは…小。2023.05.04~06読了。★★★☆☆
図書館から借りてくる2023.04.22
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02.山桜花 2023.05.06読了
01.落暉に燃ゆる 2023.05.04読了
「参考」
※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
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「大岡忠相」「扶持」「寺社役助」
「大岡忠相(おおおか ただすけ)」は、元文元年(1736年)5月12日、幕府は南町奉行の大岡忠相と勘定奉行の細田時以(ときより)を最高責任者とした貨幣改鋳を実施する。元文元年(1736年)8月12日、南町奉行から突然に寺社奉行となる。寺社奉行時代には2,000石を加増され5,920石となり、足高分を加え1万石の大名格となった。寛延元年(1748年)10月、奏者番を兼任と同時に足高分が正式に加増として与えられ、三河国西大平(現岡崎市)1万石を領することとなり正式に大名となる。町奉行から大名となったのは、江戸時代を通じて忠相のみである。
「扶持」とは、江戸時代、主君から家臣へと支給される給与の一種で、米をもって充てられたものです。一人扶持とは、幕府の場合は、一人一日の食糧は玄米約五合、一か月一斗五升を標準とし、これの一年分の米またはそれに相当する金銭です。十一が、忠相から支給されている二十人扶持は、一人扶持の二十倍です。
「寺社役助」とは、寺社奉行所は月番にあたる大名の上屋敷を庁舎として用いた。奉行所の役人には幕府の与力・同心を用いずに担当大名の家臣のなかから手留役、寺社役、取次、大検使、小検使などの役人が任命されて、その職務を分掌した。ちなみに与力、同心は置かれなかった。寺社役助は、寺社役の補佐。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022年9月講談社文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。前巻と同様な展開で進む、冤罪の再調査の顛末だが、ものすごく地道。ラスト付近で調査結果が語られるが、そこまでをこの長さでひっぱるのは相当にしんどいことで読み疲れする。まぁ顛末が将軍まで届き、大岡にお褒めの言葉があつたのが救いかな。
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楽しく読めた。ちょっと話が飛びすぎてたけど、まぁ、いつも通りの感じでした。
そこまで登場人物を多くする必要があったかどうか・・・?な気もしました。 -
シリーズ2作目。
前作より面白かったように思う。
前作の感想で、過去の裁きを調べ直す、と言う設定なので、既に大罪人として裁かれ亡くなってしまった人の命は戻らず、歯がゆい、と言うようなことを書いた記憶があるのだが、
勿論、今回も同じ設定で、過去の裁きの再調べ、なのだが、
今回は17年前に殺されてしまった少年の事件を調べ直す、ということで、少年の名誉も回復されたと思うし、裁かれるべき人が、それなりの報いを受けた、と言う事で、救われる気持ちになった。 -
大岡越前守忠相。還暦を越えてもなお吉宗の計らいで寺社奉行として幕閣に留まる旗本だ。忠相には南町奉行時代に下した裁きの中に引っ掛かりを覚えるものがあり、晩年を迎え内々に再吟味に乗り出すことにした。
シリーズ2作目の本作は、本編4章と序章および結章からなる。
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今回の再吟味は 17 年前に起きた、寺の下男だった少年が殺された一件である。
当時の調べでは、2人の所化による折檻死であると判明。
これは過失致死であり、少年の父から下手人御免の願いが出されたこともあって、入牢していた2人の所化は放免という裁きが下されたのだったが……。
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前作よりおもしろかった。理由はいくつかあります。
いちばんの理由は、事件が謎に包まれた設定になっていることでしょう。だからサスペンスとして読み応えがありました。
また十一と金五郎の息がぴったりで、捜査の描写がおもしろく、読んでいて退屈しなかったのも大きいと思います。
さらに忠相も終盤に十分に存在感を放つ動きを見せていたし、エンディングで ( 恐らく ) 吉宗が申し渡した沙汰も読後感をよくしています。
物足りなかった点は2つです。
1つめは、お半がつけ足し程度の登場だったこと。十一と誼を通じそうな感じはよかったですが、彼女の魅力を考えればそれだけでは不十分だと思いました。
2つめは、十一の殺陣が控えめだったこと。どうしても唐木市兵衛と十一のイメージが重なるため、もう少し派手めの剣撃シーンを望んでしまいます。 ( それでも前作のあっけなさよりはマシでした。)
ただ、本作は主要人物の動きがかなりこなれてきており、次作に大いに期待できると思いました。 -
再吟味って、混乱させそう
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町奉行から外れても、大岡越前は裁きが気にかかる。十七年前、寺の年若い下男が折檻されて殺され、山桜の下に埋められた。父親が下手人御免の願いを出し、皆、お咎めなしと決した。その事件にいま、ある疑惑が浮かぶ。大岡越前は、鷹匠の子・古風十一に探索を命じた。あの裁きは正しかったのかと。(e-honより)
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寺の年若い下男が殺され、山桜の下に埋められた事件を古風十一が追う。〈文庫書下ろし〉
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