- 講談社 (2022年9月29日発売)
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感想 : 124件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784065293508
作品紹介・あらすじ
☆☆この挑戦、ネタバレ厳禁☆☆
ミステリランキングを席巻した二人による
驚愕と論理に満ちた世界へようこそ。
阿津川辰海が描く「奇怪な城の密室殺人」
VS.
斜線堂有紀が描く「死体と眠る犯人」
ミステリ新世代の圧倒的才能が、いま衝突する。
―――
本書には、あなたへの挑戦状が含まれています。
『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』の阿津川辰海と
『楽園とは探偵の不在なり』『廃遊園地の殺人』の斜線堂有紀が
「あなたへの挑戦状」というテーマで小説を書いて競い合う!
加えて、競作過程を描いたネタバレ満載の「競作執筆日記」と「ミニ対談」を収録。
阿津川辰海「水槽城の殺人」
――巨大な水槽のある円柱型の建物「水槽城」で怪死事件が発生。犯行当時、水槽で現場は隔離されていた。
斜線堂有紀「ありふれた眠り」
――犯人は犯行後、死体の横で一晩眠っていた。才能あふれる妹を持つ凡人の兄は、とある秘密を妹に話せずにいた。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
この作品は、二人の作家による競作を通じて、ミステリーの魅力を存分に味わえる内容となっています。阿津川辰海の「水槽城の殺人」は独特な舞台設定とキャラクター描写が光り、特に刑事の川村に魅了される読者も多い...
感想・レビュー・書評
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阿津川辰海『水槽城の殺人』
水槽の館だなんて、何だかあの『中村青司さん』が建てた館のようでワクワクする。
刑事の川村のキャラクターが面白くて、川村をシリーズで見たいと思うくらいに好きになってしまった。鯖江の存在も面白くしている。
斜線堂有紀『ありふれた眠り』
初めての斜線堂さんの本だったけど、読み始めてすぐに「好きだ」と感じた。
心情が詳しく書かれているので感情移入しやすい。他の作品も読みたくなった。
そして、いよいよ挑戦状を開ける。
読者にこんな楽しみをもらえるなんてありがたい。ドキドキしながら開封すると、そういうことか!!この発想は面白すぎる〜。本はこれだから楽しくて最高だ^_^
昨日まで読んでいた『1984 年』で引きずっていた衝撃も、このワクワク演出のおかげで落ち着いてきた。
本作と挑戦状だけでも十分満足したのに、最後に「競作執筆日記」を読むことができる。この本はどこまでサービス精神旺盛なんだろう。
作家さんがどうやって1つの作品を執筆していくか、産みの苦しみは想像していた以上だった。
そして、阿津川さんの日記の一文に引っかかる。
『通勤電車は読書が捗る』と書いてある。
え!?通勤電車ってどういうこと?作家さんがどこに通勤するの?と思って検索すると、そこには驚愕の「兼業作家」と書いてあった…。
これだけの天才が普通に日中は別のお仕事をされていることにも驚いたけど、これだけの作品を一体いつ書かれているのか?ということにも驚きっぱなし。
阿津川さんは実は双子なのでは?作家の阿津川兄と、サラリーマンの阿津川弟。毎日情報を共有しながら、たまに入れ替わる。そんな空想が止まらなくなる。
そして、私の考えた結論。
「阿津川さんはやっぱり天才」
作品、演出、日記すべて合わせると★5では足りない。★8
ミステリー好きにはたまらない1冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
水槽城
カナヅチ
美大受験
眠り
阿津川辰海さんと斜線堂有紀さんの競作
遅ればせながら斜線堂さんの作品は初読み
斜線堂さん語り口が好みでした
水槽城のトリックは、場面把握、空間把握が苦手な身としては図解がないと無理でした(汗)
斜線堂さんのほかの作品も読んでみよう
図書館本 -
あなたへの挑戦状!
よっしゃ、こーい!と張り切って読み始めました。きっとわからないんだろけど、阿津川辰海先生が各章で、読み手にト書きで、仕掛けてくるんです。太文字で!
『・・・重要な手がかりが3つ埋め込まれている』とか、それらしいメタフレーズ。
読み進めると、あーなるほど、そうなんですね、
って読了。ん?ん?
次、斜線堂有紀先生。お名前が強烈すぎて、手に取れなかった先生です。
こちらは兄妹の捻じ曲がってしまった関係を、少しづつ明らかにしていく中で、死体が発見され、二人と絡んでいくというお話。
存在自体が光り輝きすぎる妹に強い嫉妬を持つ兄の描写はさりげなくてとても良かった。
だがしかし、だがしかし、なーんか違和感。
挑戦状は?どーした?いいお話で終わったぞ。
ページをめくると、
あなたへの挑戦状のあなたって、
二人の作家が相手に対してのアナタだった!
そういうことかーい!
やられたけど、最後に相手から出された、謎をどうやって作品で解決するか?を迷って仕上げていく過程が日記になっていて、面白かった!
お二人の作品も、よんでみよっと。
-
タイトルの『あなたへの挑戦状』。
何を挑戦されてるのかな?なんて思いながら
ミステリーとして面白く読みました。
『水槽城の殺人』と『ありふれた眠り』の二作品。
でも、全部読み終わって、袋とじの中を見て
え~~~っ!?! そういうことだったの!
とびっくり。
なんともお洒落な本。
後にある阿津川氏の日記にこうありました。
「ただ解けたというだけでなく、
エレガントに解く必要があるのです」
とりわけ『ありふれた眠り』の方は
かなりエレガント! さすがです。 -
今、超推しのミステリー作家2名による中編アンソロジー 執筆日記も激アツの一冊 #あなたへの挑戦状
【レビュー】
いやー、人気作家の競作なんて激アツですね。ものすごい勢いで買ってきました。
阿津川先生は、今年新作をどれだけ出すんですか。
どれも決して生半可な出来でなく、重厚感たっぷりの作品ばかり。しかも一般の仕事もされていて、読書量も鬼多い。実は阿津川先生は二人だったりします?
斜線堂先生も大好きな作家で、いつも新作はチェックさせていただいています。本作も期待たっぷりで読ませていただきました。
あなたへの挑戦状をテーマにしたアンソロジーということで、お二人の作者の色もしっかりでた良作となっています。
■水槽城の殺人/阿津川辰海
ザ・本格ミステリーです。タイトルのとおり館モノ。いろんな仕掛けをしやがったな、という感想です。
推しどころとしては、中編ながらも登場人物たちの描写が優れている部分。
背景やら性格やらの落とし込みができていて、しっかり重みのある作品になってます。
熟考されたトリックも、まぁ流石ですよ。
久しぶりにトンデモ館の本格を読みましたが、めっちゃ面白かったです。
■ありふれた眠り/斜線堂有紀
二十歳前後の兄妹ふたりのミステリー。
二人が育ってきた成長過程、価値観、性格のズレと、微妙に想い合う兄妹愛を的確に描写できている、切なくも優しい気持ちになれる作品です。
色んな思いがぐちゃ混ぜなにもかかわらず、手を取り合う二人が可愛すぎますよ。もう完全に親側の気持ちで読んじゃった。
いつもながら、心に強烈に訴えかけてくる、素敵な作品でした。
■執筆日記
ファンとしては垂涎のコンテンツ。
作家先生の情熱と苦労が垣間見えましたね。
あと、やっぱり阿津川先生は三人くらい存在するんじゃないでしょうか。
【推しポイント】
なんといっても『あなたへの挑戦状』です。初版は袋とじになっているんですが、ミステリー好きとしてはワクワクが止まらないです。
読んでよいタイミングになって、そっと袋とじをひらくと…なるほど、そういうことですか。
私はミステリーが大好きです。
これから先も、たくさんの作品を読みたいし、めいっぱい楽しみたいと思っています。
そんな私にとって、すごく嬉くなる未来が、そこには書かれていました。 -
「あ、そういうこと!?」
読み終えてやっとタイトルの意味が分かりました。
共作ならではの結末でしたね。
ミステリーの内容としては読みやすい類だと思います。短編なのに謎解きのカラクリがしっかりしていて、それぞれ読んだ後に余韻が残りました。
袋綴じの発想がおもしろい。ずっと気になっていましたがそういうオチだったのかやられた。新感覚のミステリー小説として楽しめました。
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2023/10/27読了
阿津川辰海&斜線堂有紀競作
互いの著者が考えた答え無き謎を
交換しストーリー化した2部作。
試みとしてすごい楽しい。
阿津川作品は本格ミステリ。
斜線堂作品はハウダニット読み物。
正直どっちも面白かった。
阿津川作品は初めて読んだけど、
別作品も読んでみたい。 -
あなたへの挑戦状
著:阿津川 辰海 著:斜線堂 有紀
ミステリ若手筆頭格の二人が全霊で競うところを、見たくないですか?現在最注目の二名がプライドをかけて競作!?テーマは「あなたへの挑戦状」
この推奨文わくわくしませんか?阿津川辰海氏と斜線堂有紀有名作家の夢の競演しかもそれがミステリーなんて最高ですよね。本書にはそれぞれの作者が執筆した中編2編からなっており「水槽城の殺人」「ありふれた眠り」が収録、2作品を読み終えた後、読者への手紙が封入されており、それを読むと!あっと驚く大どんでん返しが待ち受けています。
「水槽城の殺人」は文字通り水槽が建物を分断している奇抜なホテルで起こるある意味不可能密室殺人事件で各章の冒頭に星降り山荘の殺人の様に作者からのヒントが記載されています。それを基に奇想天外なトリックを解いて事件を解決に導きましょう。
「ありふれた眠り」はある兄妹が遭遇したホテルでの殺人事件、犯人は直ぐ逃げ出せる状況で有ったにも関わらず。なんと!自身が〇した遺体の傍で一晩眠りについていた!なぞの犯人心理とは?異常者か?性癖か?それとも何らかの理由でそうせざるを得なかったのか?二人の兄弟がなぞ解きに挑戦!!どちらもさすが両雄が執筆しただけの事がある良作です、特に私は「ありふれた眠り」が好きで、お互いを意識して何ともぎくしゃくして、素直になれず、嫌悪感さえ抱いている兄妹(特に兄)ですが、最後は何とも物悲しい兄妹愛が描かれおり、良質な読後感が得られます・・そして封入されている2通の手紙を最後に見ると、この本の真の仕掛に驚く事になるでしょう。ああなたはこの挑戦受けて立ちますか?勝敗の行方は2通の手紙を読み終えた時明らかになる事でしょう!
2人が仕掛けたトリックに是非挑戦してみては如何?
願わくばあなたが金槌でない事!
あなたが寝ている横に〇体が無い事!
をお祈り申し上げます。 -
この2人の競作と聞き、まぁ期待値が爆上がりで本作を購入しました。内容としては中編が2作収録されてるのですが、どちらもスラスラ読むことが出来ました。
阿津川さんの「水槽城の殺人」はいわゆる館モノで、読者に挑戦を促すような語りが差し込まれ、推理を楽しみながら読むことが出来ました。
斜線堂さんの「ありふれた眠り」は兄妹の関係性に胸がジンとなりながらも、すらっと読めました。
1つだけネタバレ厳禁要素があるので、そのことについて言及出来ないのが残念なのですが、阿津川さんも斜線堂さんの次回作も楽しみです! -
二人のミステリー作家の共作という良さが詰まった小説。「挑戦状」ってそういうこと!と納得しました。
どちらの話も面白いし、二人ともまじで天才。ミステリー愛をバシバシ感じる素敵な小説でした。 -
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水槽城の図がなかなかイメージしにくくて、思ったように読み進められず‥トリックもなんだかストンと納得できなかったなー。
でも挑戦状のアイディアは面白くて新しくて、そういう事か!と驚き。
作者のファンならばたまらないかもしれない。 -
物語はおもしろかった。
付録いる?笑
仕掛けに、おぉー!って期待値上がってた分
少し拍子抜け。 -
二人の作家が書いたミステリが1つずつ収録されています。
1.水槽城の殺人(阿津川辰海)
2.ありふれた眠り(斜線堂有紀)
1.水槽城の殺人
三階建の円形の建物で片側には大きな水槽があるゲストハウスに泊まる2組の夫婦。そのゲストハウスで殺人が…!
建物の間取り図つきなのでイメージしやすかったのと、トリックも面白かったです。
水田警部と川村刑事とのやりとりが楽しかったです。
川村刑事がおちゃめでした。☺︎
水槽は蓋?されていないので三階にいる人は水槽に落ちてしまう危険があるけど、それでも泊まってみたい!(笑)
2.ありふれた眠り
主人公の丹内一寿くん(たんない)と妹の千百合(ちゆり)の兄妹ドラマとミステリ。
主人公が勤めるホテルの経営者(立木さん)がおもしろくって、実写化されたら八嶋智人さんがこの役ハマりそうって思っちゃいました(笑)
バンレイシという果物の存在をこのお話を読んで初めて知りました。別名は釈迦頭/シュガーアップル。即Youtubeで検索しました。
食べてみたい!!(๑˃̵ᴗ˂̵)今日スーパーで探してみたけど無かったので、沖縄に行けば出会えるのかな?
話が逸れましたが、1は少しまだ私の中では謎が残っているのでモヤっとするのですが、どちらの作品も楽しめました。「あなたへの挑戦状」ってそういう意味なのか〜 -
「互いを敬愛した証」としてこの書籍を作った、という理由がまずいい。あと、互いの競作の仕方もいい。(巻末の競作執筆日記もとても面白かった。)
阿津川辰海先生の著作は何冊か拝読していたが、斜線堂有紀先生は『本の背骨が最後に残る』しか知らなかったので、今回とても読めてよかった。心情とミステリーと時間の経過と、どれもバランスがよく最後まで安心感を持って読めた。
お二人、互いの敬意と情熱がとても羨ましい関係性だ。
まったく関係ないが、阿津川辰海先生が『龍が如くシリーズ(特に7のシナリオ)』と、有栖川有栖先生好きなことにとても親近感を持った。私も大好きです。 -
ニューウェイブ本格の両者の競作。
水槽城、、、ホール横に三階まで突き抜けた巨大水槽のあるゲストハウスでの密室殺人。らしさ抜群の大トリックかつ密室もののお手本のような快作。
眠り、、、美大の教授がホテルで殺されており、なぜ死体の横で、犯人が寝ていた痕跡があったのか?これも斜線堂さんのらしさ抜群の心理描写あり、とても面白い。
もったいつけた袋綴じの挑戦状は、さっと読むと最初理解できなかったが、執筆日記と合わせて読むと「あぁそういうことね」と納得。両名はやはり天才作家ですね。 -
終始ワクワクする作品だった。
どう感想を書こうにもネタバレにしかならないのが悔しい……!
初版で買えたので袋とじの仕掛けが楽しかった。
執筆日記も素敵だった。
本にギミックがあるってめちゃくちゃ面白い!
楽しい作品でした! -
率直にすごい。
読み終わって初めてタイトルの本当の意味、競作の意味を理解した。
ネタバレするからあまり余計なことは言いません。 -
これは…面白かった。タイトルからミステリー好きのための、最近よくある理解難しい系か?と思わせておきながらの、読みやすい文章。新しい分野の作家さんと気軽に出会いたい人にオススメです。
タイプ違いの二人の作家と出会えます。タイトルの意味は最後の方でわかるけど、読み手は身構えずに読んで大丈夫!
最後のこの作品書きながらの作家エッセイが凄く面白かった。あとは、斜線堂有紀の尖った設定のキャラクターが上手く話に乗ってる感がファンとしては満足。
著者プロフィール
阿津川辰海の作品
