お江戸けもの医 毛玉堂 (講談社文庫)

  • 講談社 (2022年10月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784065296271

作品紹介・あらすじ

ここは、動物の病を癒し、飼い主の心も救う場所。


動物たちとの触れ合いを通じ、私たちを究極の感動へと誘う激アツの一巻!
――縄田一男(文芸評論家)


江戸の世に、夫婦で営む動物専門の養生所があるという――。
日本歴史時代作家協会新人賞、細谷正充賞受賞の気鋭がおくる、心温まる時代小説の傑作。


谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」は、けもの専門の養生所。腕は確かだが不愛想な医者の凌雲と、しっかりもので動物好きなお美津を頼りに、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。治療を通して浮かびあがる、人と動物の温かな絆は、悩める飼い主たちの心も癒していき――。

みんなの感想まとめ

動物たちの病を癒す江戸時代の獣医とその妻の物語は、心温まる感動を呼び起こします。主人公の凌雲は元人間の医者であり、無愛想ながらも腕の立つ獣医。彼としっかり者の妻、美津が営む「毛玉堂」には、さまざまな問...

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の獣医さんのお話し。時代小説で獣医ものって珍しいと思って読みたかった本。
    病の原因を突き止めて、それぞれ動物の特性に基づいた答えを見つける。。なるほど。

    獣医さんは元は人間の医者、小石川養生所医師だった凌雲。妻の美津。
    凌雲さん、奥さまにもっと優しくしてあげて(༎ຶ⌑༎ຶ)
    動物より二人の今後が気になります。

  • 凌雲先生は無愛想で、歯に絹着せぬ物言いをする、とても感じの悪い人。身近にいたら、出来れば関わりたくないと、私だったら思う。でも、そんな人に限って、かわいい女子が惚れてしまうんですよね、物語界隈では。ラブストーリーの側面はちょっと退くけど、お江戸の動物医療事情は興味深かったです。…時代考証がされてるのかどうかは分からないですけど。

  • 元小石川養生所医師の“吉田凌雲”と幼い頃からの許嫁“美津”が営む江戸の動物のお医者さん『毛玉堂』を描いた時代小説 お仕事小説
    連作短編集

    心を壊した凌雲と、もの言えぬ動物たちに全力で接する美津
    すこぅしずつ絆が出来てゆく、心がほっこりするお話です
    幼馴染のお仙や、預かりっ子の善次も物語に彩りを添え、江戸の町の喧騒が直に伝わってくるようです

  • 江戸時代の動物のお医者さんのお話。動物がする行動には理由がある、と動物を信じて解決する凌雲先生の生真面目さが良かった。「動物自身は選んで我々のそばにいるわけではない。本来なら野生で駆け回っているところを人間が共に暮らさせてもらっているので、彼らにできる限りの心地よい環境を整えなくてはならない」という言葉が心に残った。

  • 江戸時代に、本当にこういう素晴らしい動物のお医者さんがいてくれてたらいいな、と思う。
    凌雲は、ちょっと不愛想だけど、しっかり者の美津がそれを補って飼い主たちに大事なことを伝えてくれる。
    美津の幼馴染の仙のキャラもいい感じ。
    動物の生態に詳しい凌雲が、動物も、飼い主も救う展開に胃胸が温かくなる。
    ひょんなことで預かることになった善次の件はちょっと切ないことになったけれど、でも、きっと大丈夫。
    絵師の晴信も、なかなかw
    来月出る続編も楽しみでたまらない。

  • 夫婦で営む動物専門の養生所「毛玉堂」。
    主の凌雲は小石川養生所で医者として働いていましたが、辞めて引きこもりの生活。見かねた許嫁のお美津が押しかけ女房になります。そしていつの間にかけもの専門の養生所に ―― 。

    お美津は凌雲のことが好きだけど、凌雲はどうなのでしょう。あまり愛情を感じるエピソードがなくお美津がかわいそうになりました。
    それに、江戸の三美人の一人と言われるお仙が自分で預かった子どもをお美津に預けるのはどうかと思いました。
    暮らし向きが裕福ではないお美津のところは子ども一人増えるのだって大変なのでは?

  • 江戸時代に動物の養生所を営む凌雲と美津の夫婦、3匹の犬と1匹の猫の家族のお話です。
    この本では、犬、猫、馬、兎の5編のエピソードが収められており、獣医師としてのいろいろな治療が行われます。かなり冷静な感じがしますが、当時としては動物に対しても、人間に対しても適切なものだったのかなとは思われます。

  • 江戸時代に獣医さんがいたのかどうかはわかりませんが、ペットにまつわる謎解きと恋物語の両方を楽しむことができました。

  • 江戸の動物専門医・凌雲が、病める動物と飼い主との絆に光をあてる。心温まる時代小説。

  • 江戸時代の動物のお医者さん。
    暗い過去を持つ凌雲、凌雲を支え動物たちを優しく労わる美津、友達思いの仙など出てくる人物は魅力があると思うのに、なぜか心に残らなかった。展開が読めて薄いのかなあ。
    特に最終話「手放す」は、絹に言わせたい台詞があったから凌雲に判断ミスをさせたとしか思えなくて(話を簡単に聞いただけで診断を下したのが、これまでの凌雲とは違って違和感ありすぎた)
    江戸時代のペット事情は本当はどうだったのか興味は持てた。

  • 動物でお医者さんで毛玉ときたら買わずにいられなかった本。
    江戸時代にも、獣医さんってあり、人々は動物たちに愛情を持って暮らしてたんだなと。
    お美津と凌雲先生と善次の関係にもほっこりしました。
    続編もあるので期待。

    追記:獣医制度があったのは綱吉の時代だけで、その後は廃止されたようですね。凌雲先生は個人でけものを診ていたのでしょうねー。

  • 202210/動物モノなので評価甘め。物語的にはゆるいので物足りなさもあるけど、お江戸の動物事情も書かれていて楽しめる。

  • 薄味。あまり感想がない・・・
    して、善次いなくても良くね?

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『幽霊長屋、お貸しします(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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