ブルーピリオド(13) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.14
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065297308

作品紹介・あらすじ

高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。
藝大2年目を迎え、これまでの課題や講評で芽生えた、自分の才能や大学への疑問や不安は美術への情熱を曇らせたままで、道に迷う八虎。
悶々とした日々の中で訪れた学外のアート集団ノーマークスの活動拠点で出会った不二桐緒は八虎に新風を吹き込んだ。
ノーマークスも不二桐緒も、実態を知らない八虎は、魅力を感じつつも関わり方のスタンスを模索する。
不二桐緒との出会いがもたらした新しい視点は、八虎の閉塞感を打ち破る光明となるのか。
「新入生」の時期は終わり、大人へのステップが始まる。
新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。
アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、
今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 犬飼先生の向けてくる刃の切ッ先が的確にこちらの膝を貫いてくる。
    到底立ってられなくなる。13巻を読む間なんど崩れ落ちたか知れぬ。
    こええよゥ! あのような人物と話したら自分の軸がぶっ壊れる。
    八虎が出した答えが素晴らしいと別段おもえないし、なぜ犬飼先生の目にピンときたのかもわからない。制作者が(評価まで勝ち得て)満足しているならいいのか…?
    どの登場人物にも完全には肩入れできないように、または八虎さながらに読者がオロオロ悩むよう本作が描かれているようにおもう。芸術とは、罪悪感とは、正当とは。

  • 藝大生活に馴染めない八虎が出会ったアート集団「ノーマークス」。リーダーの不二桐緒との出会いがもたらした新しい視点と葛藤。「罪悪感」という課題に対して、八虎はどのような作品で答えを出すのか?!

    ノーマークス編はドロドロするかなと思っていたから、深追いせずに切り上げてくれてほっとした。反権威主義を掲げながらも、フジというカリスマがいなければ成立しない集団。フジも鷹田も自由を建前にして、来た人に対して責任は取りたくない感じが容赦ない。タダより怖いものはないというか、フジたちは捕食する側だよね。その矛盾を抱えつつ権威に逆らい、それが権威によって食い物にされているというのも皮肉。

    八虎の完成させた作品は見応えあった。彫刻科メンバーに頼って手を伸ばしたからこそ、自分の手の届く範囲を超える作品が作れたというのはカタルシスがある。藝大は権威だし、不自由かもしれない。その反面、無くなるような強度の組織ではないし、そこに入るために努力を重ねた仲間たちは頼れる人なんじゃないかな。ノーマークス、罪悪感というキーワードが八虎を心強くさせたエピソードでよかった!

    桃実家へ向かう広島編も一筋縄ではいかなさそう。急にホラーとサスペンスが始まった?!ってなってびっくりした。「我が子を食らうサトゥルヌス」は最近よく出会うなあ。出会いすぎて追いかけてきてるんじゃないかなと思うほど(笑) ノーマークスという疑似家族から一転して、桃の実家という本物の家族と過ごす夏休み。友人たちの過去も掘り下げられてきそうで楽しみ。

  • 【あらすじ】
    高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。藝大2年目を迎え、これまでの課題や講評で芽生えた、自分の才能や大学への疑問や不安は美術への情熱を曇らせたままで、道に迷う八虎。悶々とした日々の中で訪れた学外のアート集団ノーマークスの活動拠点で出会った不二桐緒は八虎に新風を吹き込んだ。ノーマークスも不二桐緒も、実態を知らない八虎は、魅力を感じつつも関わり方のスタンスを模索する。不二桐緒との出会いがもたらした新しい視点は、八虎の閉塞感を打ち破る光明となるのか。「新入生」の時期は終わり、大人へのステップが始まる。新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 好きだ。
    出てくる人たちみんな可愛い。
    宗教めいた団体にハマってしまった八虎の目が覚めたの、案外早かったけど、あの1ヶ月でとても影響を受けて、芸術家としてひと回り大きくなったということか。
    よたすけ君も、なんだかんだでみんなと馴染んできて、成長を感じられる。
    主人公や周りの人たちの成長しているのを感じられるマンガなので、読んでいて気分がいいのかも。

  • ノーマークスに出入りしている八虎くんが心配でしたが、無事、大学に戻ってきたので良かったよかった。
    しかも、課題の制作がまさかの犬飼先生にほめられるとは。

    この後は夏休み。コンクールに挑戦を考えるメンバーでモモちゃんの実家、広島に行くことに。そこで真田さんという人の話を聞く…ところで終わって番外編へ。

  • どういう方向に行くんだ?と思ったら、いい感じに決着してて良かった。
    続きが気になる終わり方すぎる

  • アート集団ノーマークスのリーダー・不二さんと出会い魅了された八虎くんは、初めて美術を楽しいと感じられるようになったのだが…。

    藝大2年目前期の最終課題は…そして夏休みはどう過ごす?個人的にインスタレーションの作品って結構好きです。八虎くんの作品も実物を見てみたいなぁ。

  • 犬飼先生の『罪悪感』についての課題、完結。
    世田介くん、やっぱりヒロインだよね?

  • 迷いながら歩み、流されながら揺蕩う。
    狼の群れの中で育つ嬰児のような、八虎の葛藤と保留と妥協と成長。

  • 2022 11/22 読了

    前巻の気になる終わり方から何やら不穏な空気を感じていたけど、ノーマークスでの日々が八虎にもたらしたモノを感じさせる展開に面白さを感じました。
    だんだんと成長していく八虎、
    そして、ノーマークスもそうだけどこれまでの多様な人たちとの時間、そういうもの全てが肥やしとなって八虎の中の美術が形作られて行くのが面白いです。

    そして、新たなる物語、夏休みを広島で過ごすことになった八虎たちの今後がとても楽しみです。
    今シリーズは、世田助もレギュラーキャラになるのでそれも嬉しいです。

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著者プロフィール

東京都出身。東京藝術大学卒業後、2014年に月刊アフタヌーンの新人賞「四季賞」で受賞を果たし、増刊good!アフタヌーン2015年5号にて読み切り『ヌードモデル』でデビュー。2016年にアニメーション監督・新海誠氏の作品『彼女と彼女の猫』のコミカライズで初連載。『ブルーピリオド』は月刊アフタヌーン2017年8月号から連載開始。第1巻発売から注目を集め、 「マンガ大賞2019」第3位、「このマンガがすごい! 2019」(宝島社)オトコ編第4位、「みんなが喜ぶTSUTAYAコミック大賞2018ネクストブレイク部門」大賞、第2回「マンガ新聞大賞」第3位、「マンガ大賞2020」第1位、講談社漫画賞総合部門を受賞。電球が大好きでアクセサリーなど種々収集中。


「2021年 『ブルーピリオド(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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