こえてくる者たち 翔の四季 冬

  • 講談社 (2022年12月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065301814

作品紹介・あらすじ

――わたしたちは荒唐無稽な世界に生きています。ときに無差別におそいかかってくる者もいます。世界はわからないものだらけなのです。
大阪大学大学院人文学研究科 准教授 林千宏氏、絶賛!!

『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズ、「おばけずかん」シリーズでおなじみ斉藤洋が贈る、「翔の四季」シリーズの第三作。少年・翔の四季を通して描かれる目に見えるものと目に見えないもの、見えるものと聞こえるものの交差点。

翔の学校にあたらしく来た鞍森杏(くらもりあん)はすこし不思議な女の子。飼っているハムスターを見せてくれるが、このハムスター・シンは、時折消えるという。
同じ時期に、「かまいたち事件」という、衣服をすれちがいざまに切り裂かれる事件が起こる。
翔は、杏とのやりとりのあいだで、「聞こえないもの」だけではなく、「見えないもの」にも思いをめぐらせる。

みんなの感想まとめ

不思議な体験を通じて、見えないものや聞こえないものについて考えさせられる物語が展開されます。転校生の鞍森杏とその飼っているハムスター、そして翔やクラスメイトの涼との交流を通じて、彼らは「かまいたち事件...

感想・レビュー・書評

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  • 「翔の四季シリーズ」 冬

    翔のクラスに転校生の鞍森杏がきた。
    翔のマンションの隣りに杏が住んでいることに気がついたのは、声を聞いたからだった。
    杏が飼っているハムスターの謎は、祈禱師の祖母が関係するのか…
    今回は、杏と翔と友だちの涼、そしてハムスターを飼っているという涼の幼馴染でもある知里と4人で下校することが多くなり、不思議な体験をするようになる。
    今作は「こえて」くるものでそれは、「かまいたち」の事件である。
    ちょっと危険な体験だけど、なんやかやと父親が言うことで、翔の家族って良い関係だなとつくづく思った。


  • 視覚と聴覚に時間差がある5年生の翔
    仲のいいクラスメイトの涼は霊を見ることができる

    冬休み明けの始業式の日、二人のクラスに転校生の杏がやってきた

    町で連続して起きているかまいたち事件
    水族館の裏に立つ女の人の霊
    杏が飼っているふしぎなハムスター

    翔と涼は「ふつうの人にはない力」について思いをめぐらせていく

    そして、祈祷師の孫だという杏が怒らないようにしている理由がわかり……

    300冊を超える著書を持つ斉藤洋が贈る“もの思う少年”の物語、第3作

    「大学のとき、ある教授がこういっていた。『信念があれば、証拠がなくても、それを息子に教えろ。しかし、証拠なしでは妻は説得できない』ってな。」

    「涼、女の子とは問題を起こすな。どうでもいい子に好かれる必要は百二十パーないが、きらわれるのは二百パーやばいからな。」

    「たとえ五十センチでも、女の子にむかえにこさせるなんて最低だ。」

    こういうことをさらっと息子に言える翔の父が頼もしい(斉藤本人を投影しているのかもしれない)

    巻末解説には「こえる」ことに着目した林千宏(大阪大学)による興味深い考察も

    [シリーズ一覧]
    『かげろうのむこうで 翔の四季 夏』偕成社/2021年8月
    『黒と白のあいだで 翔の四季 秋』講談社/2022年9月
    『こえてくる者たち 翔の四季 冬』講談社/2022年12月
    『見えるもの 見えないもの 翔の四季 春』講談社/2024年4月

    4冊シリーズの1冊目が偕成社から、2冊目以降の版元が講談社に変わったのには深いワケがありそうな……

  • この人の作品はちょっと不可思議なストーリーですごく面白いです!!
    オカルト系?がすきな私にとっては本当に最高にワクワクしました!

  • 翔の四季、3作目。クラスメイトたちの能力が際立ち始める本作、いよいよ斉藤センセイの本領発揮といった感じです。春につながる冬の物語、6年生になった翔くんたちの活躍も楽しみです。

  • 平凡な日常生活の中に魔法や時間差聴覚、祈祷、霊など亀毛兎角なモノが登場する特徴的な作品。
    読後、何とも言えない不思議な気持ちになる。

  • 今回も冷静な翔。
    しかし、鞍森杏は不思議な女の子だ。
    おばあちゃんが祈祷師らしいが杏は魔女見習いってとこかな。
    不思議なハムスターの話はどこかで読んだような。
    思慮深い翔と涼。それぞれの不思議な能力を生かして色々出来事を解決してほしい。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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