21世紀の国家論 終わりなき戦争とラディカルな希望

  • 講談社 (2025年3月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784065304105

作品紹介・あらすじ

戦争や気候変動といった、世界中の人々がその危機に直面している問題を、なぜ国家は解決することができないのか? 私たちは信頼できないリーダーが率いる国家に問題解決を託す傍観者でしかいられないのか? もしかすると私たちは「国家主権」を間違って捉えているのではないだろうか?
市場経済と国民国家の枠組を根本から問い直すことで見えてくるもの、それは人が国家に対して抱くイメージとはおおきく異なる、資本のもとに包摂された「資本の」国家の「無所有化」という本質だった。
新時代の論客が、マルクスとシュミットの出会いを糸口に、国家という幻想から自由な社会を描き出す!

隠岐さや香氏――本書は「資本の帝国」の本質を捉えつつ、新しい抵抗運動の可能性を惑星的な次元で構想している。
斎藤幸平氏――マルクスが完成させられなかった国家論の全貌がここにある。
佐々木隆治氏――博覧強記の俊英による卓越した理論的展開と現状分析。この混沌とした時代を読み解くための「最強の武器」となるだろう。

私たちの日常生活は、ただ社会経済的に営まれるものではなく、政治的な領域において国家の意志や決断に左右される。国家を介してしか社会を組織できないのであれば、私たちは本当の意味で社会の主人公、つまりは主権者になることはできず、どこまでいっても国家による解決を最終的に期待するしかない。これが「国家主権」の内実であり、国家を批判するリベラルな論者でさえ、私たちの社会生活が国家なしに組織されていないことを理由に、さまざまな社会問題の解決を国家に頼ろうとする。だが、そもそも国家権力をつうじて気候変動やパンデミック、ひいては軍事紛争などを解決することが本当に可能なのだろうか。「21世紀の国家論」という壮大なタイトルを冠した本書で私たちが問いたいことはこの一言につきる。――「はじめに 回帰する国家主権」より

目次
はじめに 回帰する国家主権
第一部 資本と国家に抗するマルクス
第一章 資本主義はたんなる経済システムではない
第二章 「政治の自律性」から「自律性の政治」へ
第二部 マルクスとシュミットの邂逅
第一章 主権の批判理論
第二章 権威的自由主義の系譜学
第三部 惑星主権と「資本の帝国」
第一章 資本主義の地政学
第二章 グローバル戦争レジーム
おわりに 新たな国際主義のために

みんなの感想まとめ

国家の本質やその限界を問い直す本書は、現代社会が直面するさまざまな危機に対し、国家の役割を再考させる内容です。著者は、マルクスとシュミットの思想を融合させ、資本主義の枠組みの中で「資本の国家」の無所有...

感想・レビュー・書評

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  • 311.9||Su

  • マルクスの研究者が書かれた本。

    うーん、私には難しかったなぁ。

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/730206

  • 多くの論文を読み、整理したうえで自身の理論を構築したであろうことはわかるが、現状の世界の枠組みに合うのかは疑問。一般向け書籍ということであれば第三部をもう少しふくらませて、現状を理論で説明するような構成にしてほしかった。マルクス再評価の流れには合うが、理論的な構成より現実に合うのかが評価できなかった。自分の理解力が足りないのだとは思うが、Amazonの評価も極端に分かれているのはそういうところもあるのかと思う。

    【目次】
    はじめに 回帰する国家主権
    第一部 資本と国家に抗するマルクス
     第一章 資本主義はたんなる経済システムではない
     第二章 「政治の自律性」から「自律性の政治」へ
    第二部 マルクスとシュミットの邂逅
     第一章 主権の批判理論
     第二章 権威的自由主義の系譜学
    第三部 惑星主権と「資本の帝国」
     第一章 資本主義の地政学
     第二章 グローバル戦争レジーム
    おわりに 新たな国際主義のために

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著者プロフィール

大阪経済大学経済学部専任講師
1986年生まれ。専門は国家論。日本MEGA編集委員会編集委員。著書に『21世紀の国家論――終わりなき戦争とラディカルな希望』(講談社、2025年)、『国家に抗するマルクス――「政治の他律性」について』(堀之内出版、2023年)、論文に「トロンティとネグリの間――「政治の自律性」から「自律性の政治」へ」(『現代思想』52号(7)、2024年)など。

「2025年 『マルクス研究会年誌2023[第7号]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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