食客論

  • 講談社
3.75
  • (1)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 151
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065305454

作品紹介・あらすじ

傍らで食べるもの――それはだれか?
ロラン・バルト、ブリア=サヴァラン、フーリエ、ルキアノス、キケロ、カール・シュミット、ディオゲネス、九鬼周造、北大路魯山人、石原吉郎、ポン・ジュノ、メルヴィル、アーレントらのテクストに潜む、友でも敵でもない曖昧な他者=「食客」。彼らの足跡をたどり、口当たりのよい「歓待」や「共生」という言葉によって覆い隠されている、「寄生」の現実を探究する。

第一章 共生 
第二章 孤食
第三章 口唇
第四章 食客
第五章 海賊
第六章 異人
第七章 味会
第八章 坐辺
第九章 飲食
第十章 寄生(プロローグ)
あとがき

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「認識可能な他者のとしての友や敵の傍らに場を占める、不可視の道づれ。以後、われわれはそれを端的に「食客」とよぼう。ときには文字通りの「寄食者」を、ときには人ならざる「寄生虫」を包含するもっとも一般的な名称として選ばれたそれ―英語でいうところの「パラサイト」―が、ここから先の主役である。」

    食事をする時に一緒にいる人って自分にとってどういう存在だろう

    食卓における満足感の半分が食欲によって満たされて、もう半分は会話によって満たされるってのは結構納得

    一人で作って一人で食べることが好きな自分としては、自炊についても深掘りして欲しかった

  • ふむ

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は美学、表象文化論。主な著書に、『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)、『美学のプラクティス』(水声社、2021年)。主な訳書に、ジャン゠フランソワ・リオタール『崇高の分析論──カント『判断力批判』についての講義録』(法政大学出版局、2020年)などがある。

「2022年 『崇高のリミナリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星野太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×