xDiversityという可能性の挑戦

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  • 講談社 (2023年1月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784065305898

作品紹介・あらすじ

AIに代表される計算機技術の成熟とともに訪れる、新しい自然。
デジタルデータと自然が融和し、そのどちらでもない自然に生まれ変わった自然・自然観を、落合陽一は「デジタルネイチャー」と名付けた。
計算機と自然の様々な中庸状態を探るなかで、人の身体が制約から解放され、新たな制約を楽しむこともできる、という気づきの先にあるのが、クロス・ダイバーシティのプロジェクトである。
菅野裕介(東京大学生産技術研究所准教授)、本多達也(富士通株式会社Ontennaプロジェクトリーダー)、遠藤謙(ソニー株式会社シリアリサーチャー)ら日本を代表する若手研究者・エンジニアが集結し、落合陽一を代表としてJSTクレストxDiversityを結成した。
メンバーは4つのチームに分かれ、それぞれのタスクに取り組んだ。
聴覚補助デバイス、ロボット義足、視覚障害者支援デバイスなどの製作と、それらのデバイスを実装するためのワークショップ、プロトタイピングなどである。
義足を着けた乙武洋匡氏は国立競技場でみごと117メートルを歩ききった。
ろう者・聴覚障害者のために開発された「Ontenna」は全国の8割以上のろう学校に採用され、新たな体験をもたらしているだけでなく、聴者の世界も広げつつある。

xDiversityは、技術(=どうやって解くか)の多様性と課題(=何を解くか)の多様性をクロスさせて新しい価値を生み出すことをコンセプトに挑戦を続けてきた。
本書は、4年半におよぶxDiversityプロジェクトの内容を、落合陽一氏をはじめとしたメンバーが報告するレポートである。
いま、たしかに姿を現わしつつある新しいデジタルネイチャーの実像がここにある。

みんなの感想まとめ

多様な技術と個々の課題に寄り添った解決策を探るプロジェクトの実践が描かれています。著者をはじめとする研究者たちは、障がいを持つ人々との共創を重視し、彼らのニーズに応じたオーダーメイドなデバイスを開発し...

感想・レビュー・書評

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  • 阪南大学図書館蔵書検索OPACで貸出状況や所在を確認↓
    https://opac-lime.hannan-u.ac.jp/opac/volume/889185

  • クロス・ダイバーシティという研究開発のプロジェクトに参加した人たちによる手記。
    オンテナ…音を光や振動に変えて伝えるろう者向けの小さなデバイス
    オトングラス…文字を読み上げるメガネ
    乙武義足プロジェクト…四肢欠損のある乙武氏を義足で歩かせてみるチャレンジ
    など。
    障がいを持つ個人の課題に、(主にAI技術を使った)オーダーメイドな解決策をエンジニアが組み上げていく…という話(だけでもないが。)

    (感想)
    障がい者に「健常者と同じことができる機械を作ってあげることが、幸せへの道。できないのは可哀想」という考え方は、マジョリティの価値観の押し付けで、ちゃんと個々の課題に寄り添って「この人が不便に感じるところを楽にするにはどうしたらいいだろう」と考えていくアプローチには障がい云々は関係ないんだと。
    期待せずに読んだが、意外と発見の多い一冊だった。
    いつもの落合節は、深く考えずにさらりと流し、他の人の分かりやすい文章をじっくり読むと吉。

  • 使用が想定される障がい者(当事者)をユーザーとしてではなく、共創する者、仲間として捉えてモノづくりする人たちのこれまでの軌跡
    面白かった
    こういう人たちが活躍できる社会であることを嬉しく思う

  • 個性と調和

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著者プロフィール

メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。

写真集「質量への憧憬(amana・2019)」NFT作品「Re-Digitalization of Waves(foundation・2021)」など。2016年PrixArsElectronica栄 誉賞 、EUよりSTARTSPrize受賞、2019SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞。Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART andTECH、 Asia Digital Art Award優秀賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品多数。

主な個展として「Image and Matter」マレーシア, 2016、「未知への追憶」渋谷マルイMODI, 2020、「物化-Transformation of Material Things-」香港アーツセンター, 2021、「日下部民藝館特別展」岐阜, 2021-2024、「晴れときどきライカ」ライカギャラリー東京/京都, 2023、「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」山梨・清春芸術村 安藤忠雄/光の美術館, 2023、「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン」東京・Brillia Art Gallery, 2024など。

常設展として「計算機と自然、計算機の自然」日本科学未来館, 2019。その他の展示としてSIGGRAPH Art Gallery, 「Ars Electronica Festival」2015-2021、「 AI More Than Human」UA・バービカンセンター, 2019,「おさなごころを、きみに」東京都現代美術館, 2020、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」 北九州市立いのちのたび博物館, 2021、「Study:大阪関西国際芸術祭」2022-2023など多数出展。「New JapanIslands 2019-2023」エグゼクティブディレクターや「日中韓芸術祭2021 in Kitakyushu」、「落合陽一×日本フィルプロジェクト2018-2025」の演出を務めるなど、さまざまな分野とのコラボレーションも手掛ける。

「2026年 『マタギドライヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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