絞首商會 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 219
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065307700

作品紹介・あらすじ

昭和・平成のミステリの技法をフル装備し、
乱歩デビュー前の大正時代半ばに転生して本格探偵小説を書いたら……。
そんな夢想が現実のものになったかのような極上の逸品。
この作者は、令和のミステリを支える
太い柱の一つになるだろう。
有栖川有栖

大正の東京。
秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる
血液学研究の大家・村上博士が刺殺された。
不可解な点は3つ。遺体が移動させられていたこと、
鞄の内側がべっとり血に濡れていたこと、そして、
遺族が解決を依頼したのが以前村上邸に盗みに入った元泥棒だったこと――。
頭脳明晰にして見目麗しく、厭世家の元泥棒・蓮野が見つけた
四人の容疑者の共通点は、“事件解決に熱心過ぎる”ことだった――。

感想・レビュー・書評

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  • 時代的なことを想像しながらの読み方としては面白かった。
    トリック的にもね、まあそうするか…
    デビュー作ということもあり、大味な部分もあったことは確かだし、後味もあまりよくないところもある。

    それでもこの厚さを飽きずに読ませてくれる面白さはあったかな。

  • 四人の容疑者から犯人を捜し出す、典型的なフーダニットと思いきや、そもそも何が起こっているのかが分からないホワットダニットだろうなあ、これは。何故、元泥棒が探偵役に駆り出されたのか? 何故、容疑者たちは犯人捜しに熱心すぎるのか? 何故、警察が捜査した後の部屋が荒らされて、証言をした後の証人が襲われるのか? これらの謎にそれまでの風景が一転する感じで、明快な答えが返ってくる、ドミノ的な終盤のロジックは圧巻。うひょひょひょひょとか歓声を上げてしまった。実に愉しい。
    あと、文体がかなり特異。新青年傑作集の類いに目を通しているミステリ好きには言うまでもないだろうが、これは大正期から昭和初期にかけてのミステリによくあるタイプの文体で、おそらくそれらを模したものと見て間違いなさそう。いやあ懲りますね。

  • 分厚い世界に緻密なロジック。メフィスト賞受賞、気鋭ミステリ作家の鮮烈デビュー作。

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著者プロフィール

2019年、「絞首商會の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。同年、改題した『絞首商會』でデビュー。近著に『サーカスから来た執達吏』『方舟』がある。

「2023年 『絞首商會』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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