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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065309421
作品紹介・あらすじ
なぜ、私たちは、周りの言葉にこんなに苦しんだりするのでしょう?
人を息苦しくさせる――SNSにあふれる呪いの言葉、病気にもしてしまう暗示。刷り込まれる負けグセ。
脳を中毒にする――イケニエを裁く快楽、罰を見たい本能や正義という快感。ウソつきの遺伝子がモテる。
知りたくなかった現実――男のほうが見た目で出世、女はここまで見た目で損をする。脳に備わっていたルッキズム。
私たち人間の社会は咒(まじない)でできていると言って過言ではないのです。
なぜなら言葉が、意識的と無意識的とにかかわらず人間の行動パターンを大きく変えてしまう力があるから。
人間関係や仕事、人生の幸不幸も、あなたを取り巻く社会の空気さえ。
そして今SNSがひとりひとりを孤立させ、言葉はいっそう先鋭化しています。
正義や快楽に中毒する脳そのものが、そもそも人間社会を息苦しくする装置です。
本書の役割は、脳にかけられた咒がどのようなものかを知らせ、解放することにあります。
【著者より】
本書では、ネガティブなイメージだけを扱うのではなく、ポジティブな想念を含む言葉の力についても光を当てたいと考え、あえて「まじない」に「咒」という文字を使用することにした。
私たちは物理世界に存在している生物ではあるが、認知という観点から見れば、言語の海の中に生きる存在である。
私たちは、誰かの発する音声に左右され、他者が何気なく書いた言葉を目にして一喜一憂する。励まされて生きる活力を得ることもあれば、死を選ぼうという気持ちにさせられることもある。これらは言葉の力である。現代特有の現象などではなく、古来より洋の東西を問わず、言語を用いる技術に長けた者が、意図的にその力を運用してきた歴史がある。
脳科学を中心とした知見をもとに、その力の一端を繙いていこうという本書の試みが、読者の向後に資することがあれば望外の喜びである。
【本書の内容】
序章 咒―言葉の隠された力
第1章 呪い―悪意の影響力
第2章 快楽―脳が制御できない中毒
第3章 ルッキズム―例外なく脳は美醜に囚われる
第4章 社会がかける咒―安寧のための代償
終章 咒がかなうとはどういうことか
感想・レビュー・書評
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テレビで時折見かける中野さん。
これまで見た目と所作ばかりに意識が向いてしまって話の内容が頭に入ってこなかったのですが、「あの本読みました?」に出演されていた際に本書を知り、興味を持ったので図書館で借りてきました。著作を読むのは初めてです。
タイトルの「咒」を、バイアスや先入観に置き換えると頭に入りやすかったです。
非科学的なイメージもあるけれど、言葉や意思が自らの行動のみならず、相手や社会にまで影響を与えうるというのが主たるテーマでしょうか。
読み進めるにつれて主軸がずれていく印象で、一冊の本として何を伝えたかったのかが分かりにくく感じました。
また句点が多いのも読みにくさの一因ですね。
個人的な学びになった箇所を以下に抜粋。
「自分が発したものばかりではなく、誰かが発して自分が受けとることになった言葉も当然、自分に影響を与えているのである。毎日のように目を通すニュースサイト、記事についたコメント、フォローしているSNSのアカウント、読む本、つきあう友人など、これらのすべてがあなたに日々、咒をかけているのである」
「私たち人間の脳は苦痛よりも、快楽に弱くできている」
「私たちは、生物としての脆弱性から、社会性を基盤として生存戦略を立てていくほかなく、それがゆえに同種の中から選ばれるイケニエを必要とする種族であって、そうすることで社会性のもたらす恩恵を最大化しているのではないかという点には常に注意を払っておいたほうがよいかもしれない」
とにかく読みにくかったけれど、上記のような学びもあったので星は3つ。
本書を読む限り中野さんの考え方のベクトルは好きなので、彼女の発言などには今後意識を向けてみたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
❝願意を音声として発するということはそれだけで願望の実現に向けた一歩たり得る行為となる。❞
目標を書き出すだけでなく「口から言葉として発して耳で聞く」ことも脳科学的に効果的です。
毎朝目標を復唱する時間を取り入れてみます。 -
私の好きな番組「あの本、読みました?」で紹介されていたので手にしました。
人は意識的または無意識的に多くの見方、考え方が刷り込まれ気づかず縛られているのだろうと思う。
私は偏見などない、見た目だけで判断していないなど思わず、逆に何らか影響を受けているのかもと意識することが大切なのだと思った。なかなか難しいことだけれど、頭の隅に置いておこう、、、。
実験内容や脳のどの部分で判断するかによって変わることなど興味深いことが書かれてあり面白かった。
なのですが、話がとっ散らかっている感があり最終的にあれ何の話?となってしまいました。 -
んー、途中は退屈でした。
ルッキズムとか、容姿がよい方ではなかった者からすると、当たり前に感じてることばかり。え、それで何?
そんな社会を潜り抜けて生きてきた者からすると、読んでいてあまり楽しく感じられなかった。
という、人間社会のいろいろな面を突き付けられる本でした。 -
私たちの脳には、苦痛に耐えて生き延びるための仕組みが数多く用意されている。苦痛を感じれば、それをできるだけ弱め、無視して生きられる様に様々な機構が動く。けれどもやはり、快楽に耐える仕組みはこの脆弱な意思の力以外には存在しない。快楽は、身体的、認知的と、異なるレイヤーにおいて、あればあるほどよいと脳が錯覚するように仕組まれてしまっている。
苦痛の多い場合には副音とも言うべき仕組みだが、現代社会のように多くの人が快楽を追い求めることが可能なインフラが整ってきてしまうと、途端に様相が変わってくる。抑制の機能が脆弱なのに、大量の快楽にまみれさせられてしまうという現象が起こりだす。すると、先人が後世に人間の幸福の源とも思い、よかれと思って苦労して築いてきたであろうはずの技術も社会基盤も、今度は依存症を生みだす元凶となっていまう。
そもそも人間には快楽に抗える仕組みがない。
快楽を自ら制限しなければ、快楽に殺される。人間はそんな時代を、自ら作り上げてしまったという皮肉な構造だ。少しでも瑕疵があれば、寄ってたかって快楽をむさぼられてしまう。攻撃の的になる。
人は貧しいから攻撃するのではなく、快楽のために攻撃する。コンプライアンス中毒は、各人の私的な、あるいは明文化されもせず公的でもないコミュニティの基準をルールとして、誰かをイケニエとして祭り上げたときにおこる。炎上でも、差別でも、いじめでも、偏見でも、あらゆる社会的排除と関係づけられるものはこれで説明がつくだろう。
今世の中で起こっている問題の原因が腑に落ちた。更に自らを律することを意識した。
他に、人は容姿で人を判断してしまうことに抗えない。
人間はルールに反する行為をした者には罰が執行されるべき。など
世界の研究結果をもとに考察していて理解しやすい。 -
確かに指摘されているように、人は意識的または無意識的に 多くの見方、考え方に縛られているのだろうと思う。だからこそ それがあるのを意識しながら より良い方向に修正?修整?していこうとするのが、知性というものだろうか。
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言葉は、古来から言霊と呼ばれるほど、見えない力が働くものである。人にかける言葉、そして、自分にかける言葉も、心のこもった温かい、希望あるものにしたいと常々願っている。
そして、脳の働きを過信せず、心を師とせずに、しなやかに生きることを是としたい。 -
脳科学者の著者がその知見をもとに、言葉の力が人生や社会に与える影響を分析している。快楽とルッキズムの章が特に面白かった。
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咒(まじない)……おどろおどろしい。
それについて書かれている部分もあるけど、むしろ
脳科学についての中野さんのエッセイといっていいのでは。
一番紙面を割かれたのは「ルッキズム」についてでした。
個人的に一番興味をもったのは「快楽」
〈私たち人間の脳は苦痛よりも、
快楽に弱くできている〉
これだけ読むと「?」なんですが。
〈私たちの脳には、苦痛に耐えて生き延びるための仕組みが数多く用意されている。苦痛を感じれば、それをできるだけ弱め、無視して生きられるようにさまざまな機構が動く。けれどもやはり、快楽に耐える仕組みはこの脆弱な意志の力以外に存在しない〉
快楽は、あればあるほどよい、と
脳が錯覚するように仕組まれている。
一度快楽を得れば、
その甘美さから自力で離れるのはかなり困難。
思い当たるふしがあります。
わが身をふりかえり、クールに生きていきたい。 -
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思考は言語でできてる。
・虐待をする神経回路がある※ネズミ実験
・脳は快楽を制御できない
→正義中毒、制裁願望などの攻撃的な快楽
確かに現代は、SNSや動画など(いい意味でも悪い意味でも)様々な快楽に触れられる機会が多すぎる。言葉の受け取り方と使い方が生き方になるとは言え、何が正しいかは分からない。 -
テレビで紹介されていたのを覚えていて、たまたま本屋で見かけたので購入。
個別の章ごとの話は分かったような気でいて、それほどつかめていない気がするので、もう一度読み直したい。
ルッキズムは関心のあるテーマなので読んでいて身につまされることが多かった。
本筋とは関係ないが、急に一人称が「僕」になった箇所があり、妙に気になった。 -
人はできないことをするもの
死ねばいいのには自分に返ってくる -
● 2025年3月7日、母と新宿 紀伊国屋にあった。入口の外の風が当たるような店のド正面で「ネクサス 情報の人類史」の横に大々的に置かれていた。なんか今までと違って本格的なタイトルに表紙の写真に見えた。紀伊国屋END
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女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000077426
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我々は言葉に縛られているし、脳は全部を処理するとコストがかかるので省略するために騙されやすい。結局人は信じたいものを信じる。有限実行より不言実行の方が努力が続くという研究結果は心強い。「外見の変化が行動の変化につながる」は、ジョジョ4部のシンデレラの回みたい。
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中野信子さんの話は面白いし、彼女のラジオも楽しく聴いているが、どうも著書との相性は悪い。だから何?と毎回思ってしまう。タイトルとリンクしていないといつも思うのは私だけか?
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健康的な楽しみを見つけよう。地味でゆっくりを味わおう。
フラクタルな世界は生まれ直し続けている。願いを口にすることで自分の好きな世界に変えてしまおう。生きていることに正直飽きているが、寿命が来るまで遊んで過ごそう。
著者プロフィール
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