- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065312674
感想・レビュー・書評
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いやー、良い。すごく良い。
ちょっと不思議な世界に、最小の手数で読者を引き摺り込む手際の良さったら!
気づいたらまりがどういう子なのか我々は知っている。
みちかはどういう存在なのか何故かわかっている。
2人が出会ったのがどういうことなのか、そして2人はどこに行くのか、我々はもう見守る準備ができている。
あまりに鮮やかに喉越しするっするんでちょっとびっくりしてしまった。
今は遠い昔の子どもの頃の懐かしい空気がふいに目の前に現れて、いつの間にか祈るような気持ちになっている。
これは続きが気になるなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
その竹やぶには時々、子供が生える。
小学生の「まり」が竹やぶでみつけた、不思議な少女…人間でも神様でもない、まだなにものでもない「みちか」。
竹やぶに生えた子供を人間にするか神様にするか、決めるのは子供を見つけた人間。
ゆるゆるな田舎の小学生の話だと思ったら急にホラーぽくなってびっくりした。とはいえそんなグロいわけじゃ…………目玉ほじくったり食べたりはします。
ちょいちょい挟まれるギャグで小休止。
いれ代わったり神域に連れて行かれたりで大変そうだけど、なんだかんだ二人が距離を縮めて行くのが面白い。
まりがちゃんと元に戻ってこれるのか心配だけど、なんだかんだみちかが今まで助けてくれたので、信じていれば大丈夫、なのかな?
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田島列島さんのファンです。新作を楽しみにしてました。
やわらかく、しかし不気味に紡がれていく、日常と隣の神話。
他の漫画のようなガチガチに固めたストーリー感がない読後感も健在で、なんというかこの人の作品は生ものっぽいです。
子どものときの感覚、あのときの曖昧に感じていた恐怖などを再体験しているように読めます。展開が読めないのも面白いです。
次巻も楽しみ。 -
ゆるーいホラー
ちゃんとまりの視点や言動が子供っぽい世界観になってゐて、なかなかおもしろい。しかし内容は子供とは似合はぬ、「千と千尋の神隠し」のやうなグロテスクさがある。ファンタジーとしてもよくできてゐるほうだ。 -
絵が緩いから油断してた。サラサラ読める話かと思って流してたら「え?」ってシーンが出てきてビックリした。
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田島列島著『みちかとまり;1』(講談社)
2023.5発行
2023.5.24読了
田島列島の作品はどれも説教くさくなくて良い。田島列島の作品には家族関係を扱ったものが多いが、この作品はどうであろうか。
今のところみちかに目玉をほじくり出された石崎の家庭が複雑な感じだが、さつきとおばちゃんの関係もなんだか怪しい。
まりは基本的に自分のために動いているし、さつきも俗物な人物である。
この先物語がどう展開していくのか楽しみだ。 -
田島列島先生、2年半ぶり7冊目の単行本。
本の帯に書いてある紹介文をそのまま引用すると、
「ちょっぴグロくてうっかり神話なガールミーツガール。」
普通の女の子と奇妙な力を持つ謎の女の子の2人の出会いから始まる物語です。
話の方向性は割とシリアスなのに、
キャラの愛らしさとコミカルな会話がそれを越えてくるのは
田島列島先生の持ち味ですね。
この先どのように話が展開していくかとても楽しみです。 -
好きな田島列島の漫画。
竹藪に落ちていた“みちか”とそれを見つけた“まり”。ちょいちょい入るギャグが相変わらず好き。
著者プロフィール
田島列島の作品





