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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784065312810
作品紹介・あらすじ
湯女、茶屋女、飯盛女、夜鷹…知られざる〈隠売女〉の世界
幕府に公認された吉原とは違って、江戸市中に六十ヶ所以上(諸説あり)を数えた〈岡場所〉は、その始まりから終焉まで非公認の買売春地域であり続けた。にもかかわらず、盛り場、寺社の門前、宿場の至るところに根を張り、その風俗や流行は江戸市民に吉原以上の深大な影響を与えた。とくに幕末、吉原の二倍の売上金を計上したという岡場所の雄・深川には、吉原と異なった「粋と婀娜」な遊びの文化が息づいていた。本書は江戸遊女史研究の第一人者が洒落本や絵画などの史料を基に、知られざる〈隠売女〉の世界を明らかにする遊里裏面史である。
*以下、本書目次より抜粋
はじめに
第一章 岡場所とは
第二章 岡場所黙認の時代
第三章 岡場所禁圧の時代
第四章 岡場所活況の時代 その一
第五章 岡場所活況の時代 その二
第六章 深川雑考
第七章 遊里品川
第八章 北関東の玄関千住
第九章 岡場所根津盛衰史
第十章 夜鷹哀史――岡場所壊滅
注 記
あとがき――「ふないし」の弁
みんなの感想まとめ
非公認の遊里、岡場所の世界を深く掘り下げた一冊で、江戸時代の人々の生活や文化が鮮やかに描かれています。特に深川の岡場所についての詳細な解説があり、当時の遊女たちの自由や反骨精神が感じられる内容です。絵...
感想・レビュー・書評
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江戸時代の深川を舞台とした人情物を読むようになって、時折「岡場所」という言葉に出会うことがありました。
江戸時代における公認の遊里である吉原と異なり、非公認の遊里が岡場所です。
なぜ、深川を舞台にした作品にそんな岡場所が登場してくるのか。
そんな疑問を抱いていたときに本書『江戸の岡場所』に出会いました。
本書は岡場所を中心に江戸時代を裏の遊里史から観た一冊です。
深川以外にも夜鷹や準公認の品川や千住などの非公式な遊女たちについて、絵画や洒落本での描かれ方から当時の民衆がどのようにそれらの場所を捉えていたのかがわかるようになっています。
とくに深川の岡場所については紙面のなかでも厚く解説され、ページ数も他の章よりも多くとられています。
この本のなかから読み取れることとして、当時の人々が幕府や権力といったものへの想いを岡場所に託していたことがわかります。
そして、岡場所で働く遊女たちも性の自由をそこでの働きのなかで主張していたことが垣間見れます。
そうしたある種の反骨精神は上下関係や身分などの縛りに囚われない気風の良さといった深川人情とつながるように感じられました。
同時に当時の人々が岡場所を吉原よりも支持していたことには、社会への反発心や不満があったこともわかり、深川人情が古くから好まれていたことを理解することができました。
深川の気風の良さや当時の人々の想いを感じられる印象深い一冊です!
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東2法経図・6F開架:384.9A/W46e//K
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江戸の風俗文化の理解が進む本。
脱線が多くまとまりがない箇所も多い印象だが、それもまた一興と思える。
それにしても「江戸の人権問題を扱う」とか見え透いた建前を書いてるのはなんなんだろう。興味ないだろうに。 -
文字通り江戸時代の岡場所─吉原ではない非合法な私娼街について膨大な資料を基にその実際と暮らしを描く。岡場所の女性たちの息づかいが聞こえてきそうな、そんな気がする本であった。
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江戸といえばの代名詞の一つ、花街。
吉原が圧倒的に有名だが、その影に深川をはじめとした私娼地・岡場所や反公認の遊廓・内藤新宿があった。
公的庇護のない、いわば雑草魂のような根強さと自由さとでのさばった岡場所に焦点をあてながら、当時の性産業、吉原のように体裁が整えられたものではなく、泥臭さの残るより庶民の実情に絡んだ業界の様子がどのようなものだったのかに迫る。
合わせて、史資料から幕府や民衆のセックスワーカーに対する態度、そこから醸成された倫理観がどのようなもので、それらがどう明治へと繋がっていったのかへの考察も行っている。
なかなか重厚で面白かった
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