- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065314579
作品紹介・あらすじ
「もう取り返しがつかない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。
仕事はそこそこ順調、東京で独身生活を謳歌するシングル女性が始めた不穏な恋愛。登校中、不良に堕ちた級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥りそうな静岡県在住の中年男。
刹那な現代をサバイブしながら孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに滝底に突き落とす。
感想・レビュー・書評
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2020年春、コロナ禍で人生が大きく変わり始めた、広告代理店勤務のバリキャリ今井美世子、進学校の落ちこぼれ二宮玲央、ラブホテル経営の戸村茂一。
三者三様、コロナ禍ならではの転落劇。
変わっていくそれぞれの日常に、
破滅のにおいがプンプンしている…!
そっちに行ってどうするの!どうなるの!
最悪の展開を恐れつつ読めば、
その上をいく滅茶苦茶さ。
まさか、そんなことになるなんて…。
展開がヤバすぎて一気読み!
滅茶苦茶、おもしろかった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼の作品は読むのは7作目。いや、いつも全く違う形で楽しませてくれるわ。感心する。コロナ禍を扱っておりそれをこういうエンタメに仕立てるのは本当にすごい。でもまあ登場人物たちの誰にも一切共感できないので、読後感はさほどは良くない。でも、まあ読ませた
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今井美世子は広告代理店のディレクターだ。37歳で未婚。現在、恋人はいない。
二宮礼央は男子校の2年生だ。進学校だが、周りについていけない自分を感じている。
戸村茂一は親から継いだ3軒のラブホテルを経営する中年男性。3人の息子がいる。
なんの縁もゆかりもない3人の、コロナ禍のために追い詰められていく日々が交互に描かれていく。
タイトルの由来は、コロナのために“滅茶苦茶”になってしまった暮らしゆえか、迷走する政治や後手に回る対策を揶揄したものか。あるいは最後に重なる3人の運命か。
社会問題をエンタメに昇華した染井さんらしい作品だが、やや小粒感は否めなかった。おもしろかったけれど。
※ 5/3、NetGalleyにて読了。出版社の指示により、レビュー投稿は刊行まで控えた。 -
ほんとに滅茶苦茶!!!!
何でそうなるの!ってイライラしてしまいました笑
最後のつながり方は意外だったけど、そのあとどうしたんだろう?って純粋に思った
設定の割にリアリティにかけるかなぁ -
本当に滅茶苦茶すぎた。ありえないけどありえそうで面白くて怖かった。早くコロナのない世界に戻ればいいのに。
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酷い展開なのに、終盤の疾走感と、最低最悪以下なのに何故か笑えるこの不思議。もうタイトル通り。
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滅茶苦茶やな
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面白かった。それぞれが身近にありそうでありえない転落人生が待っている。だけど読後感は悪くない。奥田英朗の作品にも似た感じの小説があったような気もするが、コロナ禍の現代風の内容がまた共感を誘った。
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2023/05/20リクエスト 11(未所蔵)
著者プロフィール
染井為人の作品





