ムーンヒルズ魔法宝石店6 いじわる魔女とルビーの秘密 (わくわくライブラリー)

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  • 講談社 (2023年4月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784065316665

作品紹介・あらすじ

大人気作家あんびるやすこの最新シリーズ、第6巻!

宝石の声が聞こえる魔女・パールが「ムーンヒルズ魔法宝石店」で、すてきなアクセサリーを作りますーー。
パールは、500年も絵の中にとじこめられている、天才ジュエラー魔女のセレニティスの弟子となって、
子パンダのすがたにかえられてしまっためしつかい猫、アンバーといっしょに、
お客さんからのいろいろな注文にこたえていきます。
よむと心がほわんとなる、すてきなおはなしです。

今回、パールは、海岸沿いのうつくしいまち、ベルコートにでかけます。
そこで開かれる「宝石フェスティバル」にあそびにいくのです。
フェスティバルの目玉は、魔法宝石協会理事長リビアによる宝石鑑定会。みんな、ジュエリーの値段や、にせものかほんものかをリビアに鑑定してもらうのです。パールはそこで、婚約指輪を鑑定してもらおうとしているアルクとナンシーのカップルと出会います……。

ビーズのワイヤークラフトのレシピつき。

みんなの感想まとめ

心温まる物語が展開される本作では、宝石の声を聞く魔女・パールが、魅力的な仲間たちと共に様々な出来事に挑む姿が描かれています。特に、宝石フェスティバルでの出会いや、魔法宝石協会理事長リビアの言葉が印象に...

感想・レビュー・書評

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    価値は自分で決めるもの!

    (内容)
    パールはマイカ、グラニットと旅行でベルコートへやってきた。宝石の鑑定会が行われるのだ。王妃のルビーネックレスの話をきくようにセレニティスからことづかっているパールは、宝石鑑定魔女リビアから「過去にセレニティスがルビーをニセモノにすり替えたといわれている」という話を聞く。セレニティスのことを信じたいパール。ルビーは本物なのか、それとも偽物なのか───

    身分違いの恋に悩むアルクはナンシーへ本物のサファイアでプロポーズをすると家宝を手に鑑定会にやってきていた。
    魔法で結晶を少しずつ育てるマジックグロウンのサファイアであることがわかり、会場を飛び出すアルク。2人の恋の行方はいかに!?

    マイカは憧れの宝石鑑定魔女リビアの鑑定を間近で見られて大興奮。パールはニセモノと鑑定された人の様子に胸を痛め、グラニットはかつての教え子リビアの様子に肩をすくめる。どうやら昔とはすっかり変わってしまっていたようで……。

    パールは本物ではない宝石、マジックグロウンのサファイアやシーグラスを左手に乗せても光ることにとまどい、セレニティスに相談する。そんな折、宝石研磨士グリンに会いに行くことになる。

    (好きな言葉)
    ほんものかにせものか、価値があるのかないのか、そういう話を、わたしはたのしい気持ちで聞くことができません。やっぱりジュエリーは、ほんものでないとダメなのかしら?

    宝石も、磨いてないとただの石と同じなのね。

    ほんものを見分ける力だって?生意気をおいいでないよ、パール。そもそも、「ほんもの以上のほんものがある」ってことを、おまえはわかっているのかねぇ。鑑定会でほんものかどうかを人に聞くなんて、おろかもののすることさ。

    「どれが1番価値があると思うかね?マイカ」
    「もちろん、アメジストよ、グリン。決まってるわ」
    「そう決めたのはだれかねえ」
    「だれかわかんないヤツが決めたことを気にするな。なにがいいかはじぶんで決めりゃあいいのさ。ピカピカに磨きあがったからって宝石ってわけじゃないし、ガラスだからって宝石より見おとりするってわけでもない。なにが価値があるのか、決まりなんてないのさ。だからそれを、じぶんでないだれかに決めさせちゃあダメだぜ。だいじなことほど、じぶんで決めなくちゃな」

    「だれかに答えを教えてもらってばかりでは、きっとダメなのよ。宝石のほんとうの価値を決めるのは、じぶんの心なんですもの。ほんものでなくたって、わたしの心がそれを宝石だと思えば、声が聞こえるのかもしれないわ……」

    (じぶん以外の人がどう思うかじゃなくて、わたしがどう感じるかを忘れずになくちゃ。そうしないと、スピネルの声は聞こえないわ)

    「(中略)にせものだったと知って、わたしはたいへんうれしい気持ちになりました。にせものでうれしいなんてはじめてです。けれど、(中略)やさしさが宿ったこのスピネルは、ほんもののルビーより尊いものです。なんてすばらしいんでしょう」

    (ルビーより尊いスピネル……、なんてすてきなことばかしら。それにセレニティスの言っていたとおり「ほんもの以上のほんもの」があるんだわ。マジックグロウンのサファイアだって、そうだったのよ)

    「(中略)みんなにとってはガラスでも、わたしにはほんとうに価値がある宝石だったのよ。それなのに、わたしはいつの間にか、いろいろな人のたいせつな宝石を価値がないとばかにしたりするようになってしまった。その人にとってのほんとうの価値を知ろうともしないで……」

    (感想)
    魔法旅行シート欲しいーーー!!!!
    魔法私書箱もほしい!!

    1巻から夢(就職)、友情、個性、相手の幸せを願うこと、恋愛ときて、6巻のテーマは『価値』。アツイ!
    宝石に絡めて人生を教えてくれるこんな最高の本が小さいうちから読めるって素晴らしすぎる!
    姪っ子8歳さんにおすすめしてもらわなかったらきっと出会うこともなかったでしょう。ありがとう8歳さん…私も子どもの頃に出会いたかった(何度でも言う)

    ところで6巻でついに恋人同士が出てきます。
    パン屋アルクと銀行家の娘ナンシー。街の人の評判は「つりあわない」。そしてそれを気にしているアルク…。
    でも今回のテーマは恋愛でも結婚でもなく、その人にとっての価値。
    この話が書きたくて宝石をテーマにしたのかなってくらい、宝石と価値、偽物本物ってテーマはしっくりくる。

    リビアの大切にしていたシーグラスの挿絵が、一時期身につけていた天然石とそっくりで、ワイヤーが壊れたり傷や汚れが目立ってお別れしてしまったけど修理に出せばよかったな、と考えさせられました。
    名前も忘れてしまったけれど、そばにいて支えてくれてありがとう。

    それにしても、1巻からずっとだけど本当にお洋服が可愛らしい。2巻の表紙大好き。
    あと1〜5巻まではお揃いのキラキラした枠の装丁だったけど6巻から変わったみたいで、よく見るとページ数を記載する宝石も変わっている。芸が細かい!
    カラーの挿絵で石やジュエリーの説明をしてくれるページも綺麗で毎度うっとり眺めている。

  • パールとアンバーとマイカでお出かけ!

  • 久し振りにあんびる先生の読み物が読める喜び……。
    パールのお上品なしゃべり方、マジで現代の子どもたちの情操教育に沁みる…。
    (「まあ、きれいね。見せてちょうだい、マイカ。」とかの例)
    本物よりも本物になりうるものが、確かにあるんだよなっていう…ただそれだけのことが、こんなにも優しい物語になる…すごい…。

    しかしセレニティスのパールへのツンからのデレぶりがすごい。

  • 文句なく、五ツ星‼️今回も素敵なお話です。

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著者プロフィール

群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。 テレビアニメーションの美術設定を担当。その後、玩具の企画デザインの仕事に携わり、絵本・児童書の創作活動に入る。主な作品に、「ルルとララ」シリーズ、「なんでも魔女商会」シリーズ、「アンティークFUGA」シリーズ(以上、岩崎書店)、「魔法の庭ものがたり」シリーズ(ポプラ社)、『せかいいちおいしいレストラン』、「こじまのもり」シリーズ(ともにひさかたチャイルド)、『妖精の家具、おつくりします。』『妖精のぼうし、おゆずりします。』(ともにPHP研究所)などがある。
公式ホームページ「ちいさなしっぽ協会」http://www.ambiru-yasuko.com/


「2023年 『ムーンヒルズ魔法宝石店6 いじわる魔女とルビーの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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