DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065319338

作品紹介・あらすじ

これまで生命が存在しないと思われていた「海底地下の世界」。
しかし、そこには地上を超える豊かな「生命圏」が広がっていた!

海底下の掘削調査で採取された「地質コア試料」から発見されたさまざまな微生物群。
・微生物たちはいつからそこにいて?
・なにから栄養を摂っているのか?
・なぜ超高温・超高圧(アッチアチのカッチカチ)の世界に耐えられのか?
これらの謎を追っていくと、そこには、これまで考えられていた生命観とは違った「生命システム」が見えてきます!

海底下深部からの地質コア試料から培養された古細菌(アーキア)には、御年・数千万歳を超えるものも!!
120度以上の高温、海底下2000メートルの高圧世界でも生き続ける!
食べるものがない「超貧栄養状態」を微生物たちは、どのようにサバイブしているのか!?
微生物の生命維持の限界はどこにあるのか?

地球科学はもちろん、生命の起源やその存続の謎へと迫っていくサイエンスのおもしろさを、実際に行われた「海底下生命圏科学掘削調査」の歴史とともに臨場感あふれる筆致で紹介していきます。

著者は、大学院生時代に出逢った科学誌「science」に掲載された「海底下地質サンプルからの微生物発見」の論文に衝撃を受け、その後、さまざまな科学掘削調査に参加、さらに海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」の調査航海を指揮しながら、極限環境に生きる微生物の調査を行っている研究者です。

海底地下の世界から「生命とは何か」という根源的な問いをもとに、「地球-生命システム」という大きな展望へと広がっていく、サイエンスのフロティアを紹介します!

感想・レビュー・書評

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  • ブクログのプレゼントでいただいた本。ずいぶん寝かせてしまったが、やっと読了。
    地球深部探査船「ちきゅう」が、深海の海底や地下深部の研究のための船ということは聞いたことがあったが、それによって海底堆積層にいる微生物の研究なども行われていたことを初めて知った。

    どんな過酷な環境でも、超エコに生命を維持することができる、そのメカニズムはスゴいが、なぜそんなところで生き続けるのか、何をもって生きるというのか、モヤモヤは残る。。

  • 文字通り、深海における生物について。

    難しい内容だったが、最新の科学に触れることができた。

  • 何よりもまず、深海の更にその下、海底下の岩盤の中で微生物が生態系をなしているという事実に単純に驚いた。さらにそれらの生物は太古の昔にその環境に閉じ込められたため、進化の謎を解く鍵になるのではないかという興奮。まだ研究の端緒についたばかりなのでわからないことだらけの分野ではあるが、この先の進展が大いに期待できる、そう思わせてくれる内容であった。合い言葉は"Core on deck!"

  • 高圧がかかる深海の海底の更に地下深くにも古最近やバクテリアといった生命が存在するらしい。そこは岩石のごくごく小さな隙間だったり、人間ならやけどしそうな熱い環境だったりするが、極めて乏しい栄養環境の中でも生物が存在し得ることに驚かされる。我々が考える以上にハビタブルゾーンは広いということを教えてくれる。
    海底下掘削などの研究環境についても紙数が割かれていて面白いが、少々内容が難しく、知識のない自分には理解もイメージもできない部分が多かった。厳密でなくてもいいので、もう少し分かりやすいものを読んでみたい。

  • 深海の未知の世界に生きる微小生物。
    高温、高圧、栄養素僅少など、過酷な環境下で生き延びる生物が興味深かった。

  • 海底の下に生命はあるのか考えたこともなかったが、微生物が生きていた。生物の限界はどこまでなのか、我々の世界とどう影響しあっているのか興味深い。

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著者プロフィール

1972年、福島県郡山市生まれ。福島県立安積高等学校卒業、九州大学農学部農芸化学科卒業、同大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻博士課程修了、農学博士。専門は地球微生物学。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)高知コア研究所地下生命圏研究グループリーダー・研究所長代理、海洋掘削科学研究開発センター長代理、研究プラットフォーム運用開発部門マントル掘削プロモーション室長を経て、現在はSIP海洋玄武岩CCS基礎調査研究プロジェクト長・上席研究員。東北大学大学院理学研究科教授、早稲田大学ナノ・ライフ創新機構研究院客員教授、高知大学大学院総合人間自然科学研究科客員教授を兼任。アメリカ地球物理学連合(AGU)・日本地球惑星科学連合タイラ賞、欧州地球科学連合コペルニクスメダル、米国科学アカデミーコザレリ賞、国際地球化学会・欧州地球化学協会フェロー、AGUフェロー、石油技術協会特別賞、2023年度フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞などを受賞。

「2023年 『DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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