- 講談社 (2023年8月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784065325339
作品紹介・あらすじ
わたしたちのしたこと。しなかったこと。これは、いまを生きるあなたのための物語。
『きみはいい子』『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』など、
話題作を生み出し続ける著者、4年ぶりの新作!
2016年本屋大賞3位、
『世界の果てのこどもたち』には書かれなかったもうひとつの真実。
満洲・新京で暮らす女学生、ひろみ。
「尽忠報国」「一億玉砕」「五族協和」、そう信じていた――
永遠に失われた、もう、どこにもない国。
あの場所で見たこと、聞いたこと、
そして、わたしに託されたことを、わたしは忘れない。
終戦間際の満洲を、圧倒的な事実に基づき描く。
これは、いまを生きるあなたのための物語。
感想・レビュー・書評
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終戦間際の満州が物語の舞台…。主人公は新京の高等女学校に通うひろみ、授業はなく勤労奉仕として毎日工場で大きな紙を何枚も張り合わせる作業をしており、それは決して他言してはならないと言われている。父は五族協和をすすめる協和会に勤めており不自由ない生活を送れていたが、徐々にその生活に翳りが見え始める。隣家の満人李太太はそんなひろみ一家に、差し入れを届けてくれるなど懇意にしていたが…終戦を迎えすべてが一変してしまう…。
風船爆弾のことは、以前読んだことがあったけれど、満州でも作られていたことに驚きました。そして、爆弾だけじゃなく、あり得ないものを積載できるようにもなっていたんですね…!!終戦後の満州の混乱も描かれていて、読むのがとても辛かったです…。
戦争は悲しいことしか残らないし、何も得るものはない…。命からがら日本に引きあげてきたひろみですが、今、聡明な孫に自分の経験を話します。知らなかったこととはいえ、それでは済まされない…その思いを胸にひろみは自身の経験を多くの人に伝えたいと行動を起こします。
この作品の主人公、ひろみは実在する方らしいです。ストーリー仕立てなので読みやすい分、直接心に響きます。同じ満州を舞台にした「世界の果てのこどもたち」という作品もあるようなので、そちらも読んでみたいと思ってます。 -
重いテーマだがよんでみてよかった
段々と自分も年齢を重ねてくると
なぜか気になってきて図書館で
借りれたので読んでみた
読みやすく書かれていたので
よかった -
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後悔胸に語る満州の記憶[評]評 城戸久枝(ノンフィクションライター)
<書評>伝言:北海道新聞デジタル
https://www.hokkai...後悔胸に語る満州の記憶[評]評 城戸久枝(ノンフィクションライター)
<書評>伝言:北海道新聞デジタル
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/918158/2023/10/02 -
◆気づけなかった過ち語る[評]小林エリカ(作家)
<書評>『伝言』中脇初枝 著:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tok...◆気づけなかった過ち語る[評]小林エリカ(作家)
<書評>『伝言』中脇初枝 著:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/283717?rct=shohyo2023/10/18
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優しい語り口で読みやすい。主に満州で暮らす少女から見た戦中戦後の生活。国ではなく、一人一人の人間として向き合い接することの大切さ、自分の判断基準をぶれずに持つこと。『伝言』…よいタイトル。しっかり受け取りました。
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1.0
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中脇初枝さん/著と表紙で手にした。
一章の初めから、戦中の満州の物語であることはすぐにわかった。引き揚げの話しはよく耳にしていたことから、この物語の結末もなんとなく想像できた気になっていた。
主人公である女学生のひろみを通して、家族との暮らし、学校生活、満州のご近所さん李太太(リータイタイ)との交流などが書かれている。
同時に、戦争が終結に向かい悲壮感が増してゆく。
「日本の憲兵が満人の車夫を一喝する」事件は、各章において、さまざまな立場から書かれておりキーポイントでもある。
731部隊も関係するとは......。
孫のあかりが登場し、最後にタイトルを振り返ってみた。孫に伝えている風であるが、誰に[伝言]するのか。登場人物だけではなく、もっと大きく国民に向けて?(飛躍しすぎ?)
中脇初枝さんの文はいつも優しく、最後まで安心して読むことができる。 -
書かれていること自体に新味はないが、人気作家である中脇作品として上梓されることに意味があると思う。私含めて戦争の実際を体験していない世代が大部分を占める現在、庶民から見た満州国や戦争の実際が語られ、現在の我々に伝言として残されることに意味がある。
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読み進めるのが辛くなりながらも、『これは知らなくてはならない話』…と最後まで。
他作品も読んできたが、誰かが書かなければならない物語を書いてくれるひとだと思う。 -
あの人はどうなったの…
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単に好みじゃなかった
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太平洋戦争の末期、女学生時代を満州で過ごした人の話。風船爆弾の風船の部分を作っていた彼女とその周りの人々が中国人にどんなことをしたのか、しなかったのか読んでいるだけで辛くなって来た。
3歳で満州から引き上げた、夫の母を祖母を思う。開拓民の話は何度か読んだが、ホワイトカラーの家族のことは知らなかった。 -
2024.10.23市立図書館
「文學界」7月号で、小林エリカ✕中脇初枝の対談を読み、小林の「女の子たち風船爆弾をつくる(連載時は「風船爆弾フォリーズ」)」同様に(しかし別の形で)風船爆弾を扱ったというこの本は読まずにいるわけにはいかなかろうと思ってたら、図書館の本棚にちょうどあったのでとりあえず借りてきた。
初出は「小説現代」(2023年6月号)、「風船爆弾フォリーズ」は「文學界」(2023年7月号〜11月号)だったので、まさしく同時期に書かれていたわけだ。
「風船爆弾フォリーズ」は東京のミッション系女学校を中心に戦前から戦後までの長い時間を淡々と描いたが、こちらは戦争末期の満州国新京(長春)に生まれ育った15歳の少女が主人公。章ごとに視点人物が変わる。奇数章は少女自身(わたくし)の語り、偶数章は主人公の周りにいる人物の語り。最後の7章を読むために、ここまで積み重ねられてきたんだなあと圧倒された。「伝言」というタイトルも読み終えると身にしみた。
満州での少女時代の回顧という意味ではずいぶんまえに読んだ澤地久枝「14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 」(集英社新書)を思い出した。これまで誰にも話したことのない70年前の記憶をたどって綴られた本で、多感な少女期の体験としては重なる部分も多かった。 -
すぐに読み進む小説ではないのだか、ひとつひとつが積み重なって、どんどん重くのしかかってきた。
歴史を知っているから、行き着く先が分かるから、登場人物の態度とか言葉とか、気になって仕方ない。
読んでよかった。 -
星3.5
題材にはとても興味があるが、私が本を読み慣れていないからか、前半は特に時系列や登場人物がごっちゃになって、わかりにくいところがあった。
単行本化する時に少し整理して書き直した方がよかったかも。
当時のことを証言したりすると、それに対する誹謗中傷などがあり、家族を守るためにも口をつぐんでいる人がいるのもわかった。そして、今になって、少しずつ話し始めている人がいるのもこういう理由もあるのだなと思った。
戦時中のことを知っている人もどんどん亡くなっていくので、こういう本は貴重だと思う。 -
登戸研究所資料館繋がりで見つけた本。
新京敷島高等女学校に通っていた﨑山ひろみは「これから行う作業は軍事機密である。決してだれにも言ってはいけない」和紙を糊で貼り合わせる作業に従事する。それが何に使われるのか特に考えることもなく。
知らなかったで許されることなのか、命令だから仕方なかったのか、そういう時代だったからみんながそうしていたから…自分も気づける人にならなきゃな。
著者プロフィール
中脇初枝の作品

風船爆弾のことは、前にドラマで見たことがあって
そのあとはブクログ始めてから、本で読みました(*^^)v
おかけで、...
風船爆弾のことは、前にドラマで見たことがあって
そのあとはブクログ始めてから、本で読みました(*^^)v
おかけで、より深く知ることができました。
戦争ものが続きますね。8月はわかるけど、11月にw
まぁ何月でも、戦争を思い出すことは良いことですね。
絶対に起こしてはいけ...
戦争ものが続きますね。8月はわかるけど、11月にw
まぁ何月でも、戦争を思い出すことは良いことですね。
絶対に起こしてはいけないものです。それは肝に銘じたいですね。
今の時代に生きている私たちは、きちんと考えないといけません。
そう、8月は中山七里先生祭りだったんで(^-^;
それでも戦後80年の節目ということもあって
読むのも、レビューするのもしん...
そう、8月は中山七里先生祭りだったんで(^-^;
それでも戦後80年の節目ということもあって
読むのも、レビューするのもしんどいこともあるけれど
続けてレビュー作成をしています。
まだ、もう少し続けますね!