留子さんの婚活 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2023年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784065325575

作品紹介・あらすじ

40代の一人息子、秋之の結婚相手を探すため、親の婚活パーティにせっせと通う米倉留子。
50間近の一人娘、香奈枝に婿をと、やはりパーティに顔を出した川野幸三。
だが、ふたりにはそれぞれに秘密があった――。

現役看護師が鋭く世相をえぐる、変化球「婚活」小説!

みんなの感想まとめ

婚活をテーマにしたこの物語は、登場人物たちの複雑な思惑や不器用さを描き出しながら、家族の絆や現実を受け入れることの難しさを探求しています。主人公の留子は、事故で植物状態の息子のために新しい妻を探す一方...

感想・レビュー・書評

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  • とてもおもしろく、一気に読んでしまった。普段は読書の時間がなかなか取れないけど、続きが気になってしまい、無理やり時間を作って読み進めました。

    主人公の留子は、事故で植物状態となった息子と暮らしています。息子の妻は出産後まもなく亡くなり、残された孫を育てながら、いつか息子が目を覚ますと信じ続けています。そして、自分がいなくなった後のことを考え、息子の新しい妻、孫の母親になってくれる人を探そうと親の婚活パーティーへ参加します。

    そこで出会ったのが幸三です。幸三は50歳を過ぎても働かない娘と二人暮らしをしており、娘のためではなく自分自身が結婚したいという思いで婚活パーティーに来ていました。しかし、その娘はホストに夢中になり、幸三の貯金を使い込んでしまっている状況でした。娘はお金を得るため、父親と留子の結婚を強く後押しします。

    それぞれの思惑や嘘が絡み合いながら結婚へ向かって話が進んでいきますが、物語の最後には登場人物たちが現実と向き合います。留子は息子が目を覚まさないかもしれないという現実を受け入れ、幸三の娘も自立して働く決意をします。

    登場人物たちはどこか身勝手で不器用。婚活というテーマでありながら、家族の絆や介護、親子関係、現実を受け入れることの難しさなど、さまざまな問題に直面!!それでも笑える場面もあり楽しめる作品でした。

  • 熟年婚活パーティー波乱含みの読み始めは、どうなる事かと読み進めて行くば予想だにしない意外な展開おもしろいおかしく、読む手が止まらず。抱腹絶倒の「婚活」小説をあなたもぜひ楽しんで読んでください。

  • なんだかな…と思いつつ、最後まで読んでしまった。それぞれが思惑があって婚活をしていたが、詐欺まがいの方法では幸せになれるはずもない。最後、娘の香奈枝に貯金を使い果たされてしまった幸三だが、何とか贅沢さえしなければ年金で暮らせそうなことと、引きこもりだった香奈枝がようやく働こうと決意したのが、救いであった。

  • まっっったく初めての作家さん。
    棚刺しで目があって、裏表紙のあらすじを読んで、なるほど、子どもも孫もひと段落ついた高齢の女性が婚活をするっちゅう、人生やりなおしコメディかな、と、思ったら

    全然違うかった。


    全然違うかった。(大事なことなので二度言う)


    文章はめちゃくちゃ読みやすいので、さくさく読めるけど、いかんせんちょっと読んだところで
    「し、しんどお」
    ってなって、読むのやめようかなあ…、と、思いながら一気読みですわ。おまえはいつもそうだ。笑

    結論というネタバレを言うと、この状態からよくここまでのハッピーエンドに持って行ったな!? と、著者に対してめちゃくちゃ好感度があがったし(なんで?)(てか何様やねんすぎる)、結局お金やなと思った。

    結局お金やなと思った。(大事なことなので二度言う)



    こうね~~~。何ちゅうんやろね…。最低なエゴの煮凝りというか、真面目な人ほどコンパスをなくすとこうなるのか、と、いうか(たとえ)。

    作中の人物の言動やストーリーの展開を読みながら
    「あ、そういうことやっちゃうのか~…」
    て、思うことは多々あるけど、もうそれが史上最大にどうしようもない愚かさで

    まじか…

    ってなったというか。
    この踏み外し方というか、視野狭窄ぶりに比べたら私恨で誰かを殺害するミステリほうがよほど客観的に読める。

    …ちゅうくらい、ムーブは違えど、「普通の人」がやりそうな「かわいそうなわたし」「わたしがなんとかしないとあかん」からの「それはちゃうやろ」ちゅう話。

    ちゅう感じ。

    それを読んで「しんどお」ってなるのは、わたしがこのタイプやからやと思う。

    衝動的に誰かを殺しはしないけど、あれこれあれこれ考えすぎてこういうわけのわからん行動にはでそうな気がする。自分で。え大丈夫か。


    おもしろか……ったのかどうかはわからん。わからんのかーい。

    でも、著者の別タイトルを読むのはすくなくとも一年くらい間を開けようと思った(なんでやねん)。
    もうすこし…なんやろな、もうすこしわたしが、こういった言動に対して
    「フィクションやな」
    と、思えるようになるまでは…(笑)。


    文章はとにかく読みやすいし、ストーリー展開もさくさく進んで、これぞエンタメ読書!! て感じ。

    講談社文庫も久しぶりに読んだな~!! って思った。

    でもまあ、読書ってこういうもんよな。
    読んでるときだけ没頭して
    「あー! 面白かった!」
    ってなったらええもんな。ええ。なりました。すごいなりました。オチもよかったし、ものすごいきれいにまとまってると思う。


    でも、いや、どこ対象…? とはなるな(笑)。
    そういう意味ではライトノベルのほうが安心して読めるんかも。いや、わたしらが対象なのか。

    ちゅうか、べつに対象を知らんでもええがな。それな(笑)。


    読書(だけに限らずエンタメすべて)において何をもとめるかは人それぞれ、また同じ人でもタイミングによってまちまちではある。

    跡に残らず、リアリティとかも関係なく、そこまでのめり込まず、でも、そのときは集中できる、と、いう楽しみ方をしたいのならめちゃくちゃ楽しい本やったと思う。


    せやね。エンタメに何を求めるんやろね。
    わたしはわりと没入してしまうので、どうしても小説を読んで
    「自分が没入できる人は誰か」
    と、いう目線でも読んでしまうから、しんどおってなることもあるんかもしれへん。

    今回は幸三の言動が怖かったよね…(笑)。
    わたしがやりがちなのはこういう行動かも。こわ。こわ。

  • 留子さんの婚活
    小原周子

    ∞----------------------∞

    留子さんの婚活だけど、なるほど本当は息子の秋之のための婚活なんだなぁって読んでたら、ん?もしかして幸三さんの婚活なのか?

    留子さんは寝たきりで話すことも出来ないの息子の介護と、その息子(留子さんの孫)の育児に明け暮れる。可愛い息子と孫のお世話は嫌じゃないんだけど、自分が世話を出来なくなったらどうなるのか、そのために息子に嫁を見つけることにした。

    そして幸三さん。娘をダシに親の婚活パーティーに出かけると、そこには美しい留子さんが!

    まずは親同士が仲良くなりましょう。2人で映画。2人で温泉旅行。
    いやいや有り得ない...
    自分で何言ってるか、何やってるか分かってるのか?

    そんな感じで(どんな感じ?)2人は結婚することに!?

    みんなちょっとネジが1本外れてそうな感じで、留子さんも変なんだけどやっぱり幸三親娘がおかしすぎる。
    留子さんのお金に目が眩んで、親の結婚にノリノリな香奈枝。
    後半は我に返ってたけど、前半の幸三は誰にも増してヤバかった。

    自分を見つめ直すとか我に返るって大事だなってつくづく思った。
    留子さんの友人夫婦がグッジョブ!

    2023/11/22 読了(図書館)

  • 親同士の婚活、自分の親はここまではしていないけれど、こんな気持ちで子供の結婚を願っているんだろうかと思いました。
    色々な親が出てきました。親の我が子を思う気持ちが溢れてくる作品でした。

  • はちゃめちゃな婚活だけど

    最終的に幸せになれたらいいな

    お金と健康は大切だと感じた

  • 装丁のイラストからは想像できない婚活本。
    本当の狙いを隠して子供のために、親同士が婚活をする。
    留子さんも幸三さんも、ズレまくりでめちゃくちゃだけど
    これが人間なのかも。
    なんだか悲しい読後感だった…もっとうまく行く道、あったのかもしれないのに…
    こういう斜め上の婚活本も面白い

  • 子どもの代わりに親が婚活…というと、過保護でお節介な親の姿が思い浮かぶけれど、留子さんの目的はそれだけではなかった!
    寝たきりの息子の介護をさせるために結婚相手を探す留子さん。そして貧乏でつまらない年金生活から脱するために結婚相手を探す幸三さん。二人の利害が一致して、さてさてどうなる…??
    結婚というイベントに、人生の好転を期待しまくっている留子と幸三に、都合が良すぎるんじゃないかとヒヤヒヤする所もあり、最後まで目が離せない。
    面白かった!

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著者プロフィール

1969年埼玉県生まれ。春日部准看護学校卒業の現役ナース。2017年、「ネカフェナース」で第12回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、受賞作を改題した『新宿ナイチンゲール』を2018年1月に刊行してデビュー。本作が受賞後第1作となる。

「2019年 『わたしは誰も看たくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小原周子の作品

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