- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065335192
作品紹介・あらすじ
猩猩に攫われ、額に妖印を刻まれた菜々緒。
「猿臭い」と里中から蔑まれ、本家の跡取りとの結婚は破談。
死んだように日々を過ごす菜々緒は、皇國の鬼神と恐れられる紅椿夜行に窮地を救われる。
夜行は菜々緒の高い霊力を見初めると、その場で妻にすると宣言した。
里を出る決意をした菜々緒だが、夜行には代々受け継がれた忌まわしい秘密が――。
傷だらけの二人の恋物語が始まる。
感想・レビュー・書評
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面白かった!
傷モノになった菜々緒が白蓮寺家や里の人達から虐げられていた時は本当に辛いし、可哀想で…けれど夜行様に見つけてもらえて本当によかった!夜行様カッコよすぎる!最後もスカッと解決しましたが、まだまだ試練がありそうで…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SNSを見ていると、ちょいちょいマンガの広告が入ることがあるが、こちらもそれで知った作品の1つ。
マンガはお試し読みの範囲までしか読んでいないがとても読みやすかったし、あの「かくりよの宿飯」シリーズの友麻碧さんの初・漫画原作作品とあって、興味がわいた。
のちに、この小説版が刊行されたことを知り、今回手にとってみることにした。
「シンデレラ」に異形や陰陽、霊力といった和物ファンタジー要素をプラスしたお話なのだが、似た作品と言えば「わたしの幸せな結婚」(顎木あくみ・作)や「水無月家の許嫁」(友麻碧・作)、「鬼の花嫁」(クレハ・作)(←まだ小説未読)などがすぐ思い浮かぶ。
こういうお話が本当に流行りなのだな…とつくづくおもう。
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陰陽五家の1つ・白蓮寺家の分家に生まれた主人公・菜々緒は、並外れた陰の霊力の持ち主であり、幼い頃より白蓮寺家の若(のちの当主)・麗人の許嫁として育った。
しかし菜々緒は、麗人からもらったかんざしを無くしてしまい、いとこの暁美から結界の外にかんざしが落ちていると教えられる。
“霊力の高い娘は、結界(しめ縄)の外に出てはならない。なぜなら、下賎な猿のあやかし・猩猩(しょうじょう)に攫われ、嫁にされてしまうから”だ。
そしてしめ縄の外に出てしまった菜々緒も、例に漏れず猩猩に攫われ花嫁にされた証として、額に妖印を刻まれてしまう。
猩猩の巣穴から助け出された菜々緒は、以来「猿臭い」と白蓮寺一族から虐げられ、猿のお面をつけしゃべらずに過ごすことを命じられる。
当然、麗人との婚約も破棄となり、代わりに例人と結婚したのは暁美だった…
しかしそんな菜々緒を見つけ、花嫁にすると宣言したのは、白蓮寺家より格上の陰陽家当主・紅椿夜行だった。
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うん、やはりどうしても「わたしの幸せな結婚」と比較してしまう…(汗)
ただ、お相手役の夜行はワイルド系であり、あっという間に夜行と菜々緒は相思相愛に…
夜行も菜々緒も、想いが序盤から全くブレないところは、いいなとおもった。
しかしこの2人にえげつないことを仕掛けてくる白蓮寺家の当主夫婦のヤバさよ…
いやでも、「水無月家の許嫁」のヤバさに比べたら、これでも数倍マシな方なのが、ますますヤバイ(苦笑)「水無月家の許嫁」の方が…
巻数はついていないけど、あとがきによると続刊となるよう。
読みやすかったし、話の進みも割とはやい。
そしてこの話でも、やはり河童は、外せない要素らしい…!
友麻碧さんの作品は、河童でつながっている…と言っても、過言ではないかも?!
夜行みたいな強くてグイグイくるわりに菜々緒には結局ベタ甘タイプの“王子サマ”は好きなほうなので、続きが出るようなら読んでみたい。 -
漫画が先かぁ〜なんて思っていた作品。漫画も読んでましたが…待ちに待った小説版。
目の前にして、ページをめくり始める高揚感、読み進めていくワクワク、ドキドキ感。
やっぱり、小説の方が世界観も細かくわかるし想像力を掻き立てられます。
傷を知っている者ほど優しく、強い。
さぁ、次は水無月3巻読まなきゃ。
そして、次作品も楽しみにしています。 -
とても読みやすくて面白かったです。
作者さんの他の作品然り妖の会話がすんなり入ってきて楽しいです。
中でも手鞠河童が出てきた時が嬉しかったです。あの独特の喋り方がやっぱり可愛い…!
和製吸血鬼の設定も好きです。 -
星4.5
漫画で気になっていたので一気読みでした
表紙の2人は綺麗で良かったです
簪に意味があって良かったです