真夜中法律事務所

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 237
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065337189

作品紹介・あらすじ

〈その日から僕は、死者が視えるようになったのである──〉それは暗い夜のことだった。検事である僕・印藤累(いんどう るい)は、夜道に立ち尽くす幽霊の存在に気づいた。動揺する僕の前に現れたのは「案内人」を自称する親しげな青年・架橋昴(かけはし すばる)。彼はこの世に未練を遺す幽霊を、ある場所に導くというのだ。それは、真夜中にだけ開かれている弁護士事務所……その名は「深夜法律事務所」という。リーガルミステリの旗手が拓く新境地!

感想・レビュー・書評

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  • 五十嵐律人さんの最新作
    『幻告』はタイムリープ要素が入っていたが、本作は"成仏できていない死者が視える"という特殊能力設定の、怪奇&ミステリー小説。

    ある事件を機に、成仏できずにいる死者が視えるようになった印藤累(検察官)と、同じ能力を持つ深夜朱莉(弁護士)の二人が、死者が彼岸に渡れるよう、事件の真相を追求していく物語。

    今まで五十嵐さんの作品は全作読ませていただいたが、これまでの作品よりも、特殊能力の設定や事件の推理に重きが置かれていて、
    登場人物のキャラクターの魅力がやや物足りなかったかなという印象。とは言いつつ、やはり五十嵐さんのミステリーは面白くて好き。

    物語の主軸から外れるが、終盤で出てくる"罪を憎んで人を憎まず"という言葉、私は初めて目にしたのだが、深いなぁと思って調べたら、かの有名な孔子の言葉だった。そう簡単に実行出来るものではない気もするが、日々心掛けていくことで少しでも懐の広い人間になりたい。

  • なかなか新鮮な設定。
    真夜中にしか開いていない弁護士事務所と、相談しにくる死者。
    重くないので、さくっと読めたかな。

  • 面白かった〜✨
    一風変わったストーリー。
    結構ホラーなのかな?と思ったら、ミステリー色強めだった。
    頭いい人たちの集まりだから、ややイメージに苦戦したけども(笑)、設定がなかなかに面白かった。
    これ、続くかな?
    架橋くんの事件の解決編もぜひ読みたい✨

  • 2023/11/22読了

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著者プロフィール

1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業、同大学法科大学院修了。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。本書で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー。他の著書に、『不可逆少年』『原因において自由な物語』『六法推理』『幻告』がある。

「2023年 『法廷遊戯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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