先生も小説を書くんですよね? (講談社ラノベ文庫)

  • 講談社 (2023年12月1日発売)
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感想 : 6
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  • 本 ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065342459

作品紹介・あらすじ

憧れの小説家の正体は教え子のJK

社会人として許されない……不道徳(インモラル)な小説講義(レッスン)


しがない塾講師・佐野正道はある日、憧れの小説家・琴羽ミツルのサイン会に赴く。

そこにいたのは塾の居眠り常習犯・三ツ春琴音。天才ベストセラー作家の正体はなんと教え子の女子高校生だった!
過去にも一度会っており、小説家の夢を共有した二人。夢を諦めた正道を認められない琴音は、思いがけない行動に出た――。

「書いてきてください。この写真で、人生を終えたくないのなら」

弱みを握った琴音は、恋人もいる社会人の正道を創作へと誘う。

「日常に帰るか、わたしと一緒に小説家になるか。どうします?」

葛藤の末、琴音に小説指南を受けて再び夢を追う決意をする正道。
そんな日々で、彼は気づいていく。教え子の瞳に映る別世界に――

感想・レビュー・書評

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  • 正道の恋人が彩叶だと知ってから、琴音の姿勢が変わったのが印象的。作家として生きていくことの大変さ故に、彩叶の考えも正論だが、この話においては悪に思えてしまう。

    彩叶に呼んでほしかった短編。
    琴音には書けない親子愛のテーマ。

    作者の意図から離れることもあるけど、基本は作者のありったけの思いを文章に込めてる。

    三ツ春家の過去が重く、琴音が気の毒過ぎる。

  • とくに期待しないで読んだけれど、意外と面白かった。

    小説家を目指していた塾講師と、現役女子高生にしてベストセラー作家の少女の交流を描く。

    色々と厳しい令和だからこそ、女子高校生との交流は厳しく罰せられ、だからこそ、それが禁忌として機能しうるのだけれど、それにしても、春琴抄ほどの淫靡さは感じられなかった。なんでだろう、単純に社会通念上の禁忌と、春琴と佐助の耽美的な禁忌さとは、スケールが全然違うからなのかもしれない。

    まあ、それはおいておいて、夢を諦めきれない男性がとあるきっかけで自分の信じた道を再び踏み出すというストーリーは楽しかった。

  • 面白かったです。半月や文学少女をインモラルに味付けしている感じ。
    ただ全てを畳んでるわけじゃなくて気になる点もいくつか残ってしまっているので、続きがあるなら期待です。

  • 夢を諦めた塾講師と天才ベストセラー小説家の女子高生。小説を書くことについての描写や社会的に背徳感のある二人の関係性など、絶妙にバランスのとれた物語で飽きることなくテンポよく読むことができた。

  • #先生も小説を書くんですよね
    #読了
    覆面ベストセラー作家の正体は生徒だった。
    2人は過去に一度会っており、作家になる約束をしていたー。
    その約束を実行させるために、琴音はある不埒な行動にでる。
    「書いてきてください。この写真で人生を終えたくないなら」
    背徳、青春物語。

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