古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧 (ブルーバックス)

  • 講談社 (2023年12月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784065342893

作品紹介・あらすじ

【シリーズ累計10万部突破!】現代科学で読み解く大好評の技術史ミステリー「国内編」の最新刊! あの時代になぜそんな技術が!?

「五重塔」はなぜ倒れないのか?

日本の歴史上、地震で倒壊した木塔は皆無だという。
東京スカイツリーにも応用された巧妙な制振機構とは?
三内丸山の縄文人はセラミックスを開発し、古代中国と同レベルの建築技術をもっていた!
前方後円墳が「鍵穴」の形状をしている科学的理由とは?
法隆寺の釘はなぜ1300年も朽ちないのか?
名刀「正宗」に隠された、半導体顔負けの多層複合構造とは?
現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者が、日本が誇る古代の工匠たちの「驚異の技」の謎を解く!

〈もくじ〉
第1章 三内丸山遺跡──縄文時代の最新技術
第2章 「前方後円墳」──巨大墳墓はなぜ大量に造られたのか
第3章 五重塔はなぜ倒れないのか──揺れる「心柱」の秘密
第4章 日本古来の「木材加工」技術──適「材」適「所」、適「具」
第5章 「呼吸する」古代瓦──“瓦博士”との共同研究
第6章 法隆寺の和釘と日本刀の秘密──古代鉄はなぜサビないのか
第7章 「奈良の大仏」建立の謎──天平時代の工匠はなぜ「長登の銅」を選んだのか

〈著者紹介〉
志村史夫(しむら・ふみお)
1948年、東京・駒込生まれ。工学博士(名古屋大学・応用物理)。ノースカロライナ州立大学終身教授(Tenured Professor)、応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに『古代世界の超技術〈改訂新版〉』『いやでも物理が面白くなる〈新版〉』『いやでも数学が面白くなる』『人間と科学・技術』『アインシュタイン丸かじり』『漱石と寅彦』『「ハイテク」な歴史建築』『日本人の誇り 「武士道」の教え』『文系? 理系?』『理系のための「実戦英語力」習得法』などの一般向け著書も多数ある。

みんなの感想まとめ

古代の技術と知恵を探求する本書は、縄文時代から奈良時代にかけての日本の匠たちが生み出した驚異の技術を科学的に解説しています。各章では、三内丸山遺跡の精密な穿孔技術や五重塔の耐震構造、法隆寺の釘や日本刀...

感想・レビュー・書評

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  • 題名の通り『古代日本の超技術』についての研究を集めた本書、執筆者の志村忠夫さんは自身を「専門家」ではないとしており、実際その通りなのだが、だからこそ広範に渡り大胆な論考を展開しており、もちろん素人である自分にも面白く、かつ分かりやすく感じました

    章立ては七つ、それぞれ
    ・三内丸山遺跡(縄文時代)に残る正確な穿孔技術
    ・前方後円墳に隠された謎に土木技術から迫る
    ・五重の塔の耐震・耐風構造
    ・日本古来の「木材加工」技術や道具に込められた「木の文明」を支えた職人たちのこだわり
    ・古代瓦の高性能さの秘密
    ・錆びない鉄、法隆寺の釘と日本刀
    ・奈良の大仏に「長登の銅」が選ばれた理由

    うーん、古代好きはこれだけ見ても、ちょっと興奮しちゃうよね
    いかにも歴史好きが好きそうなテーマ
    だがそれが良い

    著者の「古代技術」への礼賛は、とりも直さず、自然を尊び、愚直に仕事を向き合った職人魂への賛辞であった

    そして「効率」と「経済性」に重きを置き過ぎる「現代の技術」は、日本人のこころから大切なものを失わせているのではないかと、警鐘を鳴らす

    • ultraman719さん
      日本人のこころが、どっか逝ったのか、コメントない…( ; ; )
      日本人のこころが、どっか逝ったのか、コメントない…( ; ; )
      2025/03/30
    • ひまわりめろんさん
      いや、無理して埋めんでも…
      いや、無理して埋めんでも…
      2025/03/30
  • ⭐︎4.6 7月16日
    これは面白かった。
    古代人の技術の高さ。
    まさかのスカイツリーがその技術の要を使って建設された。
    なんとも、血湧き肉躍る。学習の書物。

  • ブルーバックスが古代の技術?しかも「超」付きで…と恐る恐る読み始めましたが、最初の数ページで「やっぱりブルーバックスだ!」と納得。三内丸山から前方後円墳、倒れない塔、単結晶インゴットの切断方法に錆びにくい鉄の秘密、建築の技法に工具の秘密と次から次に紹介される技の数々とそれを解き明かす科学的説明、面白くて一気読みです。
    時間をかけて丁寧に素材と向き合いものを作る工匠の技と心意気がどれほど高度なものを生み出したのか、知れば知るほど「凄い!」確かに超技術だと納得しました。現代の問題にも触れられており、作者は古典や古代史にも造詣が深い工学博士、説明もわかりやすく技術の視点から遺跡や古代史を観ることの興味深さも教えていただきました。古代史ファンも科学ファンも納得の本だと思います。各章末の参考文献もとても良くて、読書案内としても使えます。
    特に前方後円墳が何故あの形なのか、何故あんなにせっせと作られたのか、の考察は古代史ファン必見だと思います。科学技術ってすごい!面白い!

  • 超、とか、古代、とかのタイトルが、一瞬『ムー』系の話か? と思わせるけれど、そんなことはない、過去の日本にあった優れた技術を解説する本だった。
    建築における古い技術のことは、それなりに知ってはいるつもりだったが、それを建築という視点ではなく、技術という視点でみているのが楽しい。

  • 姉妹書の古代世界の方と共通するが、あくまでサイエンティストとして合理的に考察して各事象を解説しており、過去の説にはこだわっていない点が良質だ。

    特に古墳に関する考察は納得のいくものだ。考古学者の反応が期待されるが…

    読了90分

  •  三内丸山遺跡、前方後円墳、五重塔、古代瓦、和釘、日本刀など多種多様なものから、過去の日本の技術の高さを科学的に評価していく。
     大量生産大量消費に伴う、経済的な効率を至上として成り立つ現代が忘れてしまったモノづくりの基礎となる質や精神は、これからの日本に真に必要となるものであり、それこそまさに温故知新を旨として学んでいかなければならないのであろう。
     そもそも現代の技術とは、過去からの進化なのであろうが、果たして本当にそうなのであろうかということを思い知らされ、現代こそが最高の技術などと思い上がることに対しての警鐘を鳴らし、過去の技術に対しても敬意と興味を沸かせてくれた一冊である。

  • ⚫︎古代技術
    三内丸山の遺跡をきっかけに古代に興味を持ち購入。期待していた内容とは違ったが、建築技術について興味深かった。
木の使い方、瓦の焼き方について、丁寧に選定し、使用部位を適切にすることで、驚くほど長く使えるのである。近年の効率主義が、優れた技術を捨ててしまった。


  • 古代の遺跡などに刻まれた謎に自然科学の光を当てる。歴史や考古学に理工学の視点を導入し古代人の知恵と技術に迫る書だ。例えば、巨大な石をどのように運んだのか、発掘された金属器具はどのように製造されたのか。専門学者の従来からの通説に疑問を投げかけ精緻な推論で再構築する姿勢は痛快である。神話や遺跡と自然科学の間を行き来するその視点が過去をより立体的に浮かび上がらせる。学際的なアプローチで真実をとらえようとしなくてはならない。

  • 半導体の研究者である筆者が驚嘆する、古代日本の技術を科学的に分析している本。そこには千年も二千年も耐えられる技術が使われていた。

    文化財の修復にも関わる棟梁や瓦職人達の知見も得て木造建築、灌漑、大工道具、鋳物といった古代からの技術を科学的・化学的に分析し、「最新の技術でも到底敵わない」古代日本人の技術力に驚かされる。千年以上経っても生きている素材が「あと千年でも耐えられる」とか。

    耐えられる原理が分かっていても、「均質化・量産化」が求められる現代では難しいようだ。昔の職人達が「千年でも耐えられる」と考えていたかどうかは分からない。記録媒体も限られた中、ひとつひとつ手作りするしかなかった時代の丁寧な仕事が今に残っているのだと思う。

    最近の新聞記事で「デジタル素材は技術の更新でいずれ開けなくなり、21世紀は(記録が失われた時代)になりかねない」と読んだばかりで、現代の膨大なデータも千年先を見越して保存する方法(取捨選択含め)を考えなければいけないと思えた。

  • 半導体研究という物理分野の著者による古代文明の技術的観点からの考察。『古代世界の超技術』との姉妹本であり、古代世界に「石の文明」が多いのに対し日本は「木の文明」だと言います。なぜ五重塔は倒れないのか。木の種類による活用の幅、古代瓦と現代瓦、たたら鉄や日本刀奈良の大仏の銅はいかにして選ばれたかなどどれも面白かったが、特に前方後円墳の形状やあれだけの多数作られたことの背景についての考察は古代史に興味を持つ人間として非常に面白かった。続けて読む予定の姉妹本も楽しみ。

  • 有り S502/シ/23 棚:13

  • 502-S
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  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067636

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/479940

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  • 請求記号 502.1/Sh 56/2249

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著者プロフィール

志村史夫(しむら・ふみお)

1948年、東京・駒込生まれ。工学博士(名古屋大学・応用物理)。日本電気中央研究所、モンサント・セントルイス研究所、ノースカロライナ州立大学教授(Tenure:終身在職権付)、静岡理工科大学教授を経て、静岡理工科大学名誉教授。応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに『いやでも物理が面白くなる〈新版〉』『古代日本の超技術』『古代世界の超技術』『人間と科学・技術』『アインシュタイン丸かじり』『漱石と寅彦』『「ハイテク」な歴史建築』『日本人の誇り「武士道」の教え』『文系? 理系?』などの一般向け著書も多数ある。

「2019年 『いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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