人類が永遠に続くのではないとしたら (講談社文芸文庫)

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  • 本 ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065345047

作品紹介・あらすじ

本書は2011年の東日本大震災により起きた、福島第一原子力発電所事故に端を発する未曾有の危機を受け止めようとするなかで気付いた、自らの内奥の変化を問うところから始まる。地球規模とも思える危機に対して、人類はどのように責任を果たすべきなのか? その思考は、やがて過去の問題への問いから未来をいかに生きるかという問いへと移っていく――
「三・一一の原発事故は、私の中の何かを変えた。私はその変化に言葉を与えたいと思っている」――保険すら引き受けてもらえない、誰も責任をとりきれないほどの災害が「新しい性格」を持つと規定された。かつて無限と思われた科学技術の発展が有限ではないかと疑われる現代において、人はいかに生きていくのか。著者の真摯な態度でなされる思考の営みは、読む者を新しい境地へとたしかに誘う。著者後期の代表作である本書は、まさに「いまこそ真摯に読み返されるべき稀有な書」なのである。

感想・レビュー・書評

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  • 解説☆人類が永遠に続くのではないとしたら | 哲劇メモ(2024.02.13)
    https://clnmn.net/archives/5468

    加藤典洋 『人類が永遠に続くのではないとしたら』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/331212/

    『人類が永遠に続くのではないとしたら』(加藤 典洋):講談社文芸文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000385636

  • 生きるための選択と人間観の再考:
    持続可能な社会の選択ー希望やアイデンティティと密接に関連・これらがなければ人々は動かない
    人間の目的の再定義ー人間の窮極の目的=幸福・自由・希望
    経済学は新たな視点から再調整必要
    有限性と自由の関係ー成長の限界認識→どのように自由を実現し幸福を求められるか
    リスクと未来へのアプローチ:
    リスクの数値化ー未来を機会として捉え経済成長や技術革新を追求
    新たな社会の視点ー持続可能性やエコロジーの観点→新しい近代を捉える
    未来に向けた新しい価値観:
    有限性の受容ー有限性を前提とした新しい価値観
    人間観の変革ー人間は人類であると同時に生命種

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/572352

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著者プロフィール

文芸評論家・早稲田大学名誉教授

「2021年 『9条の戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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