- 講談社 (2024年1月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784065346938
作品紹介・あらすじ
世界的に奪われていく産業シェア、低迷する経済、深刻さを増す人材不足……。かつて隆盛を誇った「ものづくり大国」日本の凋落は、もはや免れないように見える。だが、そんな逆風のなか、創意工夫と緻密な技巧で、日々、奮闘する研究者たちの姿があった。わが国最大級の研究機関・産業技術総合研究所における、世界の「標準」をくつがえす驚きの新発明の数々に、あっぱれ!
<目次・おもな内容>
第1章 冷やすメカニズムを根底から変える!「磁気冷凍」という革命
代替フロンから脱却せよ! 日本発の磁力で冷やす冷蔵庫が、世界中の冷蔵庫シェアを席巻する日は近いのか。
第2章 その力仕事、おまかせあれ!「ガテン系ロボット」いざ出動!
Youtube再生回数120万回! 想定外の事態まで自分で考えて対応できる、すごいヒト型ロボットHRP-5Pの意外なスペックとは?
第3章 300℃でもさわれる!レンガを進化させた「意外すぎるもの」
ほぼ空気でできたレンガは、強度そのままに断熱性は98%。それを実現させたヒントはなんと、高野山と北海道の魚にあった!
第4章 エネルギー問題が変わる!日本の「地中熱」のすごい可能性
地面のちょっと下の生ぬるい温度が起こすイノベーション! 日本の地下には、いったいどんな「お宝」が眠っているのか。
第5章 世界初「どう剥がれるか」を撮影! 接着剤の謎が見えてきた
じつはいまだに「なぜくっつくのか」は謎だった。接着剤だけで自動車を組み立てるいま、職人技が探る接着のメカニズム!
第6章 その誤差、3億年に1秒!「光格子時計」は時間を再定義する
ノーベル賞候補ともいわれる、「1秒」を新たに定義する光格子時計。相対性理論を体感できる、その驚くべきしくみとは?
第7章 まるで小さなブラックホール!「暗黒シート」はなぜそんなに黒い?
99.98%の光を吸収する「手のひらサイズの暗黒」が実現! その用途は、自動車のフロントガラスにとどまらない!
第8章 クルマが「感情」を読む!「自動運転」の驚くべき未来図
大切なのは「操作感」。心理学のデータが生かされた新しいテクノロジーで、自動なのに運転が楽しくなるしくみを紹介。
第9章 音楽の楽しみ方が変わる!「サビ」も探せる「音楽地図」
じつは難しかった、コンピュータによる音楽解析。「能動的」に聴くことで、好きな曲と出会い、仲間と楽しむ発明があった!
第10章 「臭い」を除去して資源に!「プルシアンブルー」のすごい力
悪臭やPM2.5を生むやっかいなアンモニアを吸収するプルシアンブルーが、地球環境問題をも解決するかもしれない。
感想・レビュー・書評
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・磁気冷却式冷蔵庫→磁石を近づけて強磁性体にし、常磁性体に戻る時に吸熱。
・人型ガテンロボット
・空気を大量に含ませた断熱レンガ。炉の熱効率を上げる
・地中熱の利用。浅い地中でも温度は一定、地上との温度差を使う、室外機の代わりと、地下水の利用
・接着剤の仕組みをミクロで観察、あらゆる産業の組立に革命を起こせる
・3億年に1秒しかズレない光格子時計
・ミクロの凹凸で光を吸収する、究極の暗黒シート。とにかく暗くしたい場所、光の反射を無くしたい場所で使える。実用レベル
・ドライバーの感情を可視化する自動運転車
・音楽の可視化サービス。構成、要素。
・プルシアンブルー、特定の色が持つ構造がアンモニアを吸着する。異臭が起源になる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#あっぱれ! 日本の新発明
#ブルーバックス探検隊
24/1/18出版
https://amzn.to/48G5mrc
●なぜ気になったか
日本が「ものづくり大国」で絶好調だった時期は、まさに僕が技術者として働いていたとき。いまや凋落した日本、かすかでも希望の光が見えたらうれしい
●読了感想
理系なので紹介事例に興味は持てたが、「あっぱれ」や「日本の新発明」のレベルとは思えなかった。「すごい!」と驚くような内容を期待しただけに、正直なところ失望な読後感
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き -
産業技術総合研究所で開発されている技術やアイデアを、ブルーバックス探検隊が紹介してくれる。写真や図が掲載されてわかりやすい。探検隊の文章もツッコミとかあり面白い。
凄いぞ!日本の新発明。 -
仕事用読書。
「日本のものづくりの総本山」産総研(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)で進行中の多彩な研究から、10の画期的イノベーションを選んで紹介した本である。
先月出たばかりの新刊だ。公式WEBメディア「産総研マガジン」に掲載された記事をベースにしているという。
約2200人の研究者を擁する巨大組織から選りすぐられただけに、取り上げられた10の研究はどれもスゴイ。
そのうちいくつかは、副題の通り「世界を変えるイノベーション」となるだろう。
著者名義となった「ブルーバックス探検隊」は、4人のベテランライターから成る。難しい話を噛み砕いて伝えるテクがプロだ。 -
貸出状況はこちらから確認してください↓
https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00312294
4月18日:発明の日 -
知りませんでした、産総研!読了後、産業総合研究所のHP行ってみました。いきなり「技術で世界を変えていく」のスローガン。胸熱。田口トモロウの声で聞きたい言葉です。そういえばこの4月からNHKでプロジェクトXが復活して新ピロジェクトXが始まりました。プロジェクトXは高度経済成長時代へのオマージュだったような気がしますが新番組は「失われた30年」は決して失われただけではなくて新たな名もなき挑戦がなされ、そのひとつひとつに光を当てることがテーマである模様。この「あっぱれ!日本の新発明」で取り上げられているプロジェクトも、ひとつひとつは、そこ目を付ける?というようなユニークな視点です。目のつけどころがサンソウケンでしょ、といった感じです。半導体とかAIとか産業政策的に肩のチカラが入ったテーマには感じませんが、だからこそそこから世界が変われば、素晴らしいものばかり。そう、プロジェクトXのテーマが復興とか成長だったのに対して持続可能性とか個人の幸せだとかに取り組んでいるのが極めて21世紀的だと感じました。このブルーバックス、中学生や高校生に読んで欲しいな。
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日本が発明した凄い発明の数々。非常に面白い内容で読んでいてワクワクします。
それにしても接着剤がなぜくっつくのか実は未だによくわかっていない、というのは驚きでした。 -
\就活にも研究にも効く!/
え、冷蔵庫が磁石で冷える!?
300℃でも触れるレンガって何!?
感情を読み取るAIが運転するってマジ!?
理系も文系も関係なし!
「日本の技術、まだまだヤバい」って思える一冊。
最先端の研究者たちのリアルな挑戦が、あなたの未来のヒントになる!
卒論・研究テーマのネタ探しに
イノベーションに興味ある人に
「面白い話ない?」って言われたときの切り札に
読むだけで、ちょっと賢くなれる。
そして、ちょっと誇らしくなる。
そんな科学探検、始めてみない?
(髙橋大輔先生)
日本大学図書館生産工学部分館OPAC
https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000292881&opkey=B176282797334294&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=0 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50346302 -
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産総研で研究されている最新技術についてわかり易く解説した本です
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産総研すごい!
実用化されれば経済や産業面での日本の力になるだけでなく、社会問題や環境問題の解決にもなるような次世代の科学技術について紹介されている。読んでいてワクワクして希望を持てる。
科学的な話ではあるが、文系の人や子供でもわかりやすく書いてあって面白かった。 -
モノづくりニッポンがあやうい?!
あーそうかもねぇ、だって色々と技術や知識の継承ができてないと思う事が多いからね。
わかりやすい所で、鉄道。保守とかイロイロ。
技術は見て盗めってのは、そもそも無理。
習うより慣れろっては大まかで合ってるけど、まず理解させなきゃ無理。
理解できるようにするのが先輩であり指導者なのだと思うのですよ。
だから、モノづくりニッポンが危ういってのは納得できちゃうんだよねぇ。
がんばろう、ニッポン! -
20240825読了
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日本経済新聞のサイトで紹介記事があったので、気になって手に取ってみました。
ここ数十年の日本産業界の衰退ぶりは顕著ですが、それでも地道な研究開発の営みは続けられています。本書では、日本の代表的な公的研究機関・産業技術総合研究所における多彩な成果が紹介されています。 -
産業技術総合研究所でたくさん研究されている研究のうちの少しの紹介。「何の役に立つの?」は禁句。今でこそGPSなどに役立っているセシウム原子時計ですが、当時はそんなに精密に計れてどうするの?という意見も出たようです。いろいろな研究をしているので、思わぬところで別の技術が有効活用される事もしばしば。国は、もっと科学技術や大学に予算をかけてください。明治時代は、国家予算全体の4分の3が、こういった技術や文化に使われていたそうです。
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産業総合研究所での最先端技術で面白いものを紹介。
なんか、産総研でそういうマガジン記事みたいなんがあって、それを単行本にピックアップしたみたい。
最先端すぎて、ああそーっすか、みたいな読後感。
ちゃんとこういういうのに金出せる国にあって欲しい。
2位じゃダメなんすよ。
今更ながらごめんなさいしてくれませんかね、どこかの人。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000070011
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工業技術院がいつの間にか、産業技術総合研究所に代わっていたの全然知らなかった。技術がどれ程、進化しているのか知らなくて当然か?
