国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係 (講談社+α新書)
- 講談社 (2024年2月21日発売)
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感想 : 27件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065348246
作品紹介・あらすじ
世界のどこかで有事、異常気象、天変地異が起きれば最初に飢えるのは日本、そして東京、大阪が壊滅する。気骨の農業学者と経済学者が命を懸けてこの国の危機を訴える。
アメリカの日本支配に加担する財務省、そしてその矛盾は「知ってはいけない農政の闇」となって私たちの生活を直撃し、この国を崩壊させる悪夢のシナリオが私たちの知らないところで進んでいる。
(目次より抜粋)
第一章 世界経済はあと数年で崩壊する/世界のどこかで核戦争が起きれば日本人は飢え死に/「一億総農民」になれば飢えない/農地を買えなくしてしまった農水省/ビル・ゲイツの「デジタル農業」で東京がスラム化/資本主義は人間の命を大事にしない/「虫が食わないキャベツ」は逆に危険/一番インフレに強いのは米/富裕層は庶民の一万倍も環境を汚染している/地球環境はあと五年で壊れる/「五公五民」の時代がやってきた
第二章 絶対に知ってはいけない「農政の闇」
財務省という「カルト教団」の怖さ/農業政策はお友達企業に牛耳られている/「エブリシング・バブル」は崩壊する/
「バカ高い不動産」は買うべきではない/「キラキラした都会人」が真っ先に飢え死にする/もともと増税反対の岸田首相が寝返った理由/米食中心に戻せば食料自給率が劇的に改善
第三章 アメリカの「日本搾取」に加担する財務省
「米を食うとバカになる」と洗脳された/少子化対策は高所得世帯を助けているだけ/貧困と格差をなくすための「ガンディーの原理」/中国はツケを世界に回そうとしている/都合のいい日本人/アメリカは有事に援助してくれない/漁業の衰退が尖閣問題を招いた/遺伝子組み換え作物を一番食べているのは日本人/二酸化炭素以上に危険な「窒素・リン濃度」
第四章 最後に生き残るためにすべきこと 鈴木宣弘
インドの輸出規制が与えたインパクト/最初に飢えるのは東京と大阪/酪農家を追い込む「七重苦」/「牛乳不足」と「牛乳余り」を繰り返す理由/「鶏卵不足」に「米不足」が追い打ち/農業を潰し国民を飢えさせる「ザイム真理教」/台湾有事になれば日本人の九割が餓死する/本当は恐ろしい「コオロギ食」/地方で続々と誕生する「生産」と「消費」の新たなシステム
感想・レビュー・書評
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2022年現在 農家の平均年齢は68.4歳。
「世界で最初に飢えるのは日本。特に東京、大阪の大都市から」と唱える鈴木宣弘さんと先日亡くなった森永卓郎さんのコラボ。
農家の高齢化が進み、自給率がさらにさがり、有事に輸出規制などがあったら当然そうなるだろう。小学5年生で自給率の学習をするが、子ども達でも危機感を抱いている。
森永卓郎さんは、あとがきの中で、長野県南箕輪村がなぜ人口増加しているのかその理由を語っている。
徹底した子育て支援で移住者が増えている。それだけではない、農業技術や就労支援、太陽光発電などの新エネルギー導入支援などを行い、村で助け合い、地産地消の試みをしているからなのだ。
マルクスは150年前に、資本主義が行き詰まり、格差拡大、地球環境の破壊、仕事の楽しさの喪失、少子化の進展を説いていたそうだが、今日本の現状はその通りになっている。
南箕輪村の実践は農業を中心にしたひとつのモデルになっている。
そんな中、「食料供給困難事態対策法」が可決され、4月から施行される。「農業を知らない人が作った法律」と言われているが、私も最近まで知らなかった。もっと世の中の動きに敏感にならなくては。
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著者、鈴木宣弘さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。
---引用開始
鈴木 宣弘(すずき のぶひろ、1958年10月25日 - )は、農業経済学と国際経済学を専門とする経済学者。東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授。
---引用終了
もう一方の著者、森永卓郎さん(1957~2025)の著作、ブクログ登録は4冊目。
そして、本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。
---引用開始
アメリカの言いなり「ザイム真理教」が日本人のほぼすべてを餓死させる悪夢のシナリオ!資本主義の限界、記録的猛暑、国際紛争…そして、日本で最初に飢えるのは東京と大阪!
---引用終了
本書とは関係がありませんが、2025年5月21日の毎日新聞によると、米関連で、次のように書かれています。
---引用開始
鈴木宣弘さんの「予言」通り、今年も春の段階で米は品薄である。2025年3月末の米の民間在庫は179万トンで、これは「令和の米騒動」が始まった昨年の3月末よりさらに35トンも少ない。
---引用終了 -
この本が2024年に発行されたなんて
驚いた
今の世の中とリンクしていて
すごいなと思いながら読みました
とてもわかりやすく書いてあるので
一気に読んでしまった
図書館で借りたので、次の予約の方が待ってるので早めに返したいと思いました
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日本の農家の平均年齢は2022年の時点で68.4歳。農家崩壊のスピードは加速していて、現状の農家経営の存続自体、難しい状態が続いている。
これは自分の問題としても捉える必要がある。
作り手がいなくなったら、食べるものがなくなるということ。
少し高くても農家を応援し、みんなで農家を支える必要がある。
また、酪農家の倒産、廃業も相次いでいる。
食料を輸入に頼っているのも怖い。
安全性の問題、食料が買えなくなる危険がある。
農薬、防かび剤、遺伝子組み換え作物等、危険な食糧の輸入。安いからと購入しないこと。
遺伝子組み換え作物のトウモロコシや大豆をアメリカから最も輸入しているのは日本で、一番食べているのは日本人だという。
恐ろしい。
食糧危機、財務省について、読みやすくわかりやすかった。
30坪あれば家族で食べる分は十分に作れるらしい。自給できればいいんだけど。
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タイトルや見た目のおじさん臭さに反してくだけた感じの対話形式の文でとても読みやすかった
なので今の日本の食糧事情こんなことになってるんだ!という知識として特に首都圏の人達が読むといいかもなーの内容でした。
読んでいると日本…いい加減にしてくれよ…と嘆ざるを得ないほど官僚が嫌いになります。
もう敗戦した時点で日本ではなくなったんだなと思うので私は生まれも育ちもアメリカ国民の貧困層なんか?と極端なことまで考えてしまった。
すでに田舎暮らしで畑を持っているけれど都会にいる時はモノや情報や人で溢れていて流れも早くて、食べ物についてマジメに考えたことなかった。
考えなくさせられてたのかもなとも思います。
食べなくては生きていけないという基本を考えさせられました。 -
2020年。薬局に山積みになってたマスクが消えた。あって当たり前のものが突然なくなる現実。次にやってくるのは早ければ2025年。…生鮮食料品が店舗の棚にない。加工食品もない。スーパーにも、コンビニにも。ネットショップでは品切れが続く。最初に飢えるのは都市の住民。Anywhere族のグローバリストたちは早々にこの国を去る。残されるのは庶民たち。防衛費を増やして農業予算を削る。兵站を軽視するのはインパール作戦以来の伝統か。…森永節で引き寄せて、鈴木先生の存在を知らしめる。その目的を果たせてれば本書は成功。
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日本は輸入に頼り食糧自給率がかなり低い問題は昔から言われて来た話だが、物価上昇の裏側の問題定義が色んなケースを元に記載されてあって為になった。地産地消すれば今の格差も資本主義の問題も解決すると記載があった。
政府や財務省が農地や酪農などを潰す毎に補助金を支給して農家を減らしている。農家を潰していると嘆きながらも地産地消をすれば資本主義からの脱却が出来、地球を守りながら庶民が二極化せず貧困化せずに暮らせるとあった。良い案と感じた。 -
日本人は米を食べるべきだという意見には賛成です。この本にも書かれていますが輸入品依存の日本は食料安全保障の観点から脆弱であることは間違いありません。数年前から朝食パン食をやめて米食に変えました。小麦が悪いという訳ではないけれど、日本は稲作が適した気候であり主食は米です。輸入米や輸入小麦を増やして減反するような動きはあってはならないと思います。消費者としての意識も変えていかなければならない時代に直面しているなと思わせてくれる本でした。
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●もし中国が台湾を軍艦で囲んだ封鎖すれば、日本もシーレをーンを封鎖されたも同然です。たとえ戦闘にならなくても、それだけで海外からの食料輸入が途絶えてしまう。
●だいたい1アール、30坪程度あれば家族で食べる分は十分作れる。
●食料・農業・農村基本法と言う「農業の憲法」のような法律が24年ぶりに改定されようとしている。ただマイクロ農業を含めて、多様な担い手によって農業を支えていくと言う発想は欠如しています。専業農家に加えて企業の参入を促進する方向が打ち出されている。
●企業化して効率性を求めると、商品価値の高い作物だけを作ると言うことになる。食料自給率が高まるとは限らない。
●化学肥料と農薬の大量投入で、土壌の微生物が死んでしまっているから、畑の保水力が落ちている。だから渇水時にはどんどん水をまかないと間に合わない土壌になってしまっている。
●マルクスの言う「仕事の自律性の喪失」人々が資本の奴隷になってしまい、やりたくない仕事を強要されると言う事。労働の楽しさというものがなくなる。
●今は種苗法で自家採種できなくなりましたが、それはプロ農家の話。素人は規制を受けていないので、自家採種できます。また、規制されているのは登録品種だけ。 -
お金がなくなれば食べられなくなるのは皆想像出来ると思う。 お金があっても食べられなくなることに思いを馳せることが重要。 農業が大変なのは、決して他人事ではない。 最も大切な食について考えさせられた。
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ベースはザイム真理教。農業は国の礎ではある、真理は堅実な生き方である。
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今年(2024)の第一四半期頃に読み始めた本ですが、部屋にあった本の整理をしてある場所に置いたときに、紛れてしまっていて、最近発見しました。日本の食糧事情について、農業関係に詳しい、鈴木宣弘氏と、今まで何冊もお世話になっている森永氏との共著による本です。
コロナ騒動が昨年の5月に終わって、徐々に妻との街歩き旅行を再開していますが、この本は函館まで往復の新幹線で読み終えました。函館には美味しい海産物があって嬉しい体験をしました、値段はちゃんとインフレしてましたが。
日本の食料自給率が低いとは常識になっていますが、詳細を都道府県別に見ると、自給率が100%を超えている所と、東京や大阪のように「ほぼゼロ」の所の格差が大きいことを知りました。戦後食料が亡くなった時には、都会に済んでいる人は、農村まで出かけて行って、高価な衣服等と物々交換したとは有名な話です。
本書で強調されているように、日本人の命を守る農業をしてくださっている人には、未来へ自給率をアップできる様な国からの支援(減反したら補助金を出すというのではなく)が必要であると強く感じました。
以下は気になったポイントです。
・2023年6月の日本の消費者物価指数はアメリカを上回った、あれだけインフレと騒がれるアメリカよりも高かった。理由は、食品価格の上昇が日本を直撃したから、輸出していた国も戦争不安、気候変動による旱魃の影響に直面すると、まず自分の国で必要分を確保しようとなっているから(p22)
・個人で自給するにはどのくらいの規模が必要か、大体1アール(30坪)あれば家族で食べる分は十分に作れる(p27)
・地域の農業を企業化しデジタル化しても、結局一部の人間が儲かるだけで肝心の自給率は高まるとは限らない、効率性の良い、生産性の良い農業とは、商品価値の高い作物だけを作るということ、農薬、化学肥料の大量散布による弊害も懸念される(p33)化学肥料と農薬の大量投入で、土壌の微生物が死んでしまっているから、畑の保水力が落ちている、だから渇水時には水をどんどん撒かないと間に合わない土壌になっている(p47)
・1970年にオムロン(立石電機)創業者の立石氏が「SINIC理論」という未来予測学を作っている、科学技術・生産技術、人々の暮らしとの相互作用を考えて、長期の未来予測を行い、同時すでに70年代以降の情報化社会の到来(グローバル資本主義、ネット社会)を正確に言い当てていた、それによると「最適化社会」という、人々が自分自身の端末を持って一人一人のニーズを把握できる段階にある。(p51)
・その理論では、2025年頃に最終ステージが到来するとしていて、それは「自律社会」(=人々が自らを律する社会)となる。その社会の柱は、1)自立、2)連携、3)創造、一人ひとりが自立する社会が訪れる「自産自消」(p51)自由な生活を取り戻すには、1)家賃、住宅ローン、2)エネルギー代、3)食品、この3つの出費を抑えること(p69)
・今の年金制度は、このままだと2040年には男性の半分は年金では暮らせず、75歳まで働くことになる、現在の健康寿命は72歳である(p54)
・SINIC理論では、次の転換点を2025年と予想しているが、これが当たる気がする。中国ではバブルが弾けてデフレになりつつある、欧米諸国は金利をどんどん上げている、リーマンショック時も金利が下がると景気が良くなると信じていたが、金利が2%まで低下したところで株価が下がった、アメリカの金利は2024年から下がり始めると予想されている(注:2024.9利下げ発表)2025年という予想もまあまあ合致する、そのあたりで「エブリシング・バブル」の崩壊があるかもしれない。今はインフレの時代なので、この状況で今までやってきたような金融緩和を行えばインフレ再燃するので、難しいと思う(p74)
・アメリカ人は小麦については遺伝子組み換え作物を作っていない、なぜならアメリカ人が日常的に食べるものだから、大豆やとうもろこしは、人間向けでなく家畜の餌として作っている、人間向けでないので、遺伝子組みみかえ作物であっても除草剤をかけても構わない。大豆はとうもろこしは家畜の餌なので遺伝子組み換え作物OKと、米国穀物協会の幹部が日本のテレビ局のインタビューで答えていた(p119)
・日本のカロリーベースの自給率は37%だが、鶏のヒナも餌もほぼ全量輸入している、肥料の輸入が止まり、使用できなくなり収量が仮に半分と仮定すると、それだけで自給率は22%に低下する、さらに米も含めた種の輸入も止まれば、自給率は9%にまで低下する。これは9割以上の日本人が餓死することを意味する(p151)
・現在の衆参両院の定数は選挙区の人口に基づいて配分されているが、これを食料の供給力で計算すると、どうなるか。北海道の銀定数は、289人中59人(現在12人)となる、東京(現在30人)も大阪(19人)も1人なる。食料自給率が100%を超えているのは、北海道・秋田県・山形県・青森県・新潟県・岩手県(106%)以下、佐賀県95%(p171)
・150年も前にマルクスは資本主義がいずれ行き詰まると予言した、理由は、1)許容できないほどの格差拡大、2)地球環境の破壊、3)仕事の楽しさの喪失、4)少子化の進展(死亡者のほぼ半分が現状)(p174)資本主義からの転換を図るために必要なことは「人と地球を大切にする」ということに尽きる、その中心に位置づけられるのが農業である(p178)
2024年9月22日読破
2024年9月23日作成 -
物価高に災害と、とことん国民が試されている最中に、本当に必要な食糧そのものが危機的状況だとすれば、いったいこれから、どう生き抜いていけばいいのだろう。官民一体となって取り組むべき課題である。
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平時でも、日本の食料自給率は低いのに、戦時になったらどうなるか、恐怖さえ覚える示唆を与えてくれる良書である。
黒柳徹子さんが、インタビューで、もし戦争が起こったら、と聞かれて「まず、食べ物が無くなります。」と答えられていたのを思い出した。 -
財務真理教の森永さんとの共著。
目次より抜粋
富裕層は庶民の一万倍も環境を汚染している / もともと増税反対の岸田首相が寝返った理由 / アメリカの「日本搾取」に加担する財務省 / 遺伝子組み換え作物を一番食べているのは日本人 / 本当は恐ろしい「コオロギ食」など -
私たちの食卓を支える農業が静かに崩れている。背景には食料危機を軽視する政策と財務省の過度な財政圧力があるという。森永卓郎氏と鈴木宣弘氏は農業予算の削減や輸入依存の拡大が危機を招いていると訴える。現場の声を無視し数字だけが独り歩きする中で日本の食の安全保障は揺らいでいる。だがその危機感は国民に十分伝わっていない。豊かな食卓は永遠ではない。今こそ真実を知り行動すべき時だ。
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米だけは連作障害が起きない。畑は毎日行かなくてはならないが米はその必要もなくて作りやすい。コメが余ると言って水田を潰すのは愚策。ヨーロッパは余った小麦は家畜の餌に転用してる。
ガンディーの「近隣の原理」近くの人が作った服を着て、近くの大工さんが建てた家に住む。小規模の経済循環が無数に成立すれば貧困と格差はなくなるはず。
大量生産の安いものは実は低賃金で働かされてる人が作ってる。
マルクスが資本主義が行き詰まる理由としてあげた主な理由は4つ。許容できないほどの格差拡大、地球環境破壊、仕事の楽しさの喪失、少子化の進展。日本に当てはまりすぎてる。 -
著者の一人である鈴木氏は農水省で15年勤めたが、氏によると農業予算は非常に評判が悪く、予算が付いても様々な条件や大量の必要書類により、実際は予算を執行できず国庫に戻されてしまう。それは財務省が農水予算を遣いきれずに国庫に戻るよう仕向けているとのこと。
森永氏も財務真理教で様々な財務省の悪事を暴いていたが、ひどすぎて本に書けなかったことも沢山あると言う。
いま政府・経産省は太陽光発電に対しあらゆる妨害を繰り広げ、原発を推進している。原発関連の広報誌・CM・講演会に出ると、相場の二、三倍のギャラをくれる。
原発推進派のタレントなどは金につられた者達なのか?
原発のある佐賀県の玄海町役場は設備が豪華で職員の椅子すら社長の椅子みたいので仕事してる。利権は人間を変えてしまうと痛感したそうだ。
原発には予算は付くが、農業予算は財務省の標的になり、1970年には1兆円近くあったが、今でも二兆円にすぎない。総予算に占める割合は12%から1.8%に減った。
このまま日本の農業は政府・役人と高齢化によって壊滅してしまうのか、いざというときには国外脱出しか手は無いってことになりかねないぞ。 -
p25 森永卓郎のマイクロ農業のすすめ
p90 水田は毎日メンテナンスする必要がない
米って非常に作りやすい作物なんですよ。サラリーマンが副業で作ることだって可能。野菜は毎日畑に以下ないとだめなんです。副業には向いていない。こんなに素晴らしい作物があるのに、米を食わないなんて考えられない
米だけは連作障害がおきないんですよ。
p169 衆参両院の定数は選挙区の人口に基づいて配分されるが、これを食料の供給力で計算しなおうとどうなるか -
コメ政策への不満や矛盾は長く指摘されている部分だが未だ改善されず。
現在のコメ騒動が改善の糸口になればいいと思う。
この本を読むと日本はマズイ状態だとわかる。
著者プロフィール
鈴木宣弘の作品
