カフネ

著者 :
  • 講談社
4.43
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本棚登録 : 1521
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065350263

感想・レビュー・書評

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  • 阿部暁子さん、カラフルに続き2作目です

    爽やか〜な一冊だったカラフルですが
    こちらはまた違った雰囲気で、
    ずっしりとくる作品でした

    こちらもよかったです(^^)


    結構ネタバレの感想になってしまったので
    未読の方はご注意を!!






    薫子とせつなが待ち合わせをするところから物語は始まります


    初っ端から、
    薫子の弟が亡くなっていて、
    その元恋人と待ち合わせで
    遅刻してきてるのに連絡もない。
    近くの席の子どもに対する恐ろしい想像
    弟の残した遺言書
    元恋人に宛てた遺産
    それを受取拒否する元恋人

    とたった10ページの間に
    不穏な空気のオンパレードで
    そのまま読む手が止まりませんでした


    この野宮薫子は弟の急死以外にも
    いろんな辛い出来事が起き
    ホントに読むのが苦しくなります…


    というよりこの作品の人たちは
    かなり辛い経験をしてる人ばかりで
    苦しくなりながら読んでいました

    その苦しさの分
    人の優しさを感じられる作品でもありました



    なにより
    薫子の作る料理が、素晴らしい!!
    なんでも作ってしまうんです
    映像で見たい!
    うちにも来て欲しい!!
    あれもこれも食べたい!!


    暗い話が続く中、
    食べ物のところで作中の人たちと共に
    元気をもらえました


    最近美味しいものが出てくる本に巡り合うな
    お腹空いた_(:3 」∠)_
    今食べちゃダメだわ…


    作中何度も驚かされました
    胸が苦しくなりました
    あまりにも辛い展開が続きますが
    薫子の踏み出す一歩が
    変わっていく姿がかっこよくて
    胸が熱くなりました



    【余談】
    カフネの意味を聞いて
    子どもの髪を撫でたくなって
    眠っている息子の頭を撫でたら
    坊主頭はチクチクで
    こういうことじゃないだろうな笑
    でもこういうことかなって思いました

    読んでもらったらわかると思いますー╰(*´︶`*)╯

    • かなさん
      どんぐりさん、こんばんは!
      私も今日図書館で借りることができましたよ\(^o^)/
      でも、読むのはもうちょっと先になりそうです…。
      と...
      どんぐりさん、こんばんは!
      私も今日図書館で借りることができましたよ\(^o^)/
      でも、読むのはもうちょっと先になりそうです…。
      とりあえず、どんぐりさんが高評価なので安心しました。
      また、読み終えたらレビューじっくり読みにきますね!
      2024/06/08
    • どんぐりさん
      かなさん おはようございますー♪

      早く届きましたね!!
      タイミング合って嬉しいです╰(*´︶`*)╯♡

      レビュー楽しみにしてます〜!
      かなさん おはようございますー♪

      早く届きましたね!!
      タイミング合って嬉しいです╰(*´︶`*)╯♡

      レビュー楽しみにしてます〜!
      2024/06/09
  • 文句なしで面白かったですし、とても感動しました。来年の本屋大賞にノミネートされそうな予感がするくらい、濃密な設定と優しい世界観にドハマリしました。

    以下あらすじです。
    法務局に務める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が残した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。

    本作で1番魅力を感じたのは、主人公2人のキャラクターです。薫子の真面目で優等生なキャラクターは、少し烏滸がましいですが、自分と似ているところもあって、感情移入しやすかったです。また、せつなのミステリアスだけど、時折翳りを見せるキャラクターも薫子と対照的で分かりやすくて良いうえ、せつなさんに何があったのか、元恋人とどんな関係だったのかと、読んでてせつなへの興味が止まらなくなりました。

    あんまりネタバレはしたくないのですが、「おにぎり」と「卵味噌」のシーンあたりは、個人的に1番のお気に入りで、思わず涙してしまいました。

    • アールグレイさん
      図書館予約、11番目。
      1、3、5、6、8、8、8、11、14・・・予約は20冊までだからって、凄く詰まっているでしょ?まったくです。でも、...
      図書館予約、11番目。
      1、3、5、6、8、8、8、11、14・・・予約は20冊までだからって、凄く詰まっているでしょ?まったくです。でも、読もうと思います!
      2024/06/08
    • どんぐりさん
      こんにちは(^^)

      私も最近読了しました♪

      二人の関係よかったです
      同じタイミングで嬉しくてコメントしました╰(*´︶`*)╯♡
      こんにちは(^^)

      私も最近読了しました♪

      二人の関係よかったです
      同じタイミングで嬉しくてコメントしました╰(*´︶`*)╯♡
      2024/06/09
    • ネモJさん
      どんぐりさん、こんにちは〜
      コメントありがとうございます!
      せつなさんのどの料理も美味しそうでしたね( ◠‿◠ )
      僕はこの本読んで、誰かと...
      どんぐりさん、こんにちは〜
      コメントありがとうございます!
      せつなさんのどの料理も美味しそうでしたね( ◠‿◠ )
      僕はこの本読んで、誰かとご飯食べに行きたくなりました!
      2024/06/09
  • すごい論理的じゃない感覚的な話になってしまうけど、率直な感想。主人公が前向きになるラストまでが、自然な流れではなく誘導された作為的なものに感じた。著者の考える感動シーンのための舞台装置として、色んな人の不幸話を延々と聞かされたような感覚に陥ってしまった。
    似たような話で感動する作品は過去いくつもあったので、何故この作品だけそう感じてしまったのかは正直分からない。文体だったり雰囲気や構成が原因かもしれない。不思議な感覚だった。

  • 初めましての作家さん。
    とても素敵な物語でした。

    色んな人が出てきました。
    幼い頃、親の愛情を兄弟に奪われて、いつも親に愛されたい、可愛がられたい、振り向いて欲しいと願いながら大人になった人。
    親や周りの人の愛と言うものに縛られて「自分」を押込めて演じてきた人。
    次々と大切な人を失ってきた人。

    読んでいて、これも「愛」の話だなと思いました。
    温かいもの。悲しいもの。辛いもの。優しいもの。そして、都合のよいものもありました。
    読んでいて辛くて、切なくて涙が出ることもありました。
    子供に対しての「愛」は、私自身は大丈夫だろうか、押し付けになってないだろうかと心のなかで問いかけていました。

    静かで、優しくて、切なくて。でも力強さも感じられる素晴らしい作品でした。

  • 読み応えがあった。話の中心に家事代行会社(社名は本書タイトルの『カフネ』)が置かれており、片付けや栄養のある食事を採ることが、いかに心身の健康にとって重要かが分かるストーリーを予想したが実際はもっと複雑な話だった。人は誰でも多かれ少なかれ見かけと異なる内面を持っていて、世の中の価値観で幸せとされる要素を全て持つ人が実は深い闇を抱えていたりする。本書ではまた、登場人物の周りで死が身近なものとして描かれており、『私の人生、私の命の使い道は、私だけが決められる。望みがあるなら、ぐずぐずしていてはいけない。人間はいつどうなるかわからないのだから。』という主人公の力強い言葉が印象的だった。寝込んでしまうのも不思議ではない辛い出来事が重なった主人公。人を変えるのは経験かもしれない。皆が一度限りの人生を生きている。まず自分の、そして他人の生き方を尊重しながら生きる大切さを教えられた気がした。

  • 溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた薫子が、弟の元恋人・小野寺せつなに出会い、彼女が勤める家事代行サービス会社『カフネ』の活動を手伝うことで自分の人生を取り戻していく物語。
    主人公の薫子や家事代行サービスを利用する家族が、せつなの作る美味しい料理で癒されていく姿に私自身も癒されました。
    登場人物の人間関係について、わかり合っていると思っていても、実は分かり合えていないことが多くあるということも、うまく描かれていました。
    『自分の人生も、自分の命も、自分が思うようにしていい』という言葉に励まされ、前向きに人生を歩んでいきたいと思えた作品でした。

  • 阿部暁子『カフネ』公式サイト │ 講談社
    https://cafune.kodansha.co.jp/

    阿部暁子さん『カフネ』*PickUPインタビュー* | 小説丸
    https://shosetsu-maru.com/interviews/authors/quilala_pickup/189

    【令和版】偏愛上等! わたしの好きな戦国武将【クリエーターアンケート】|(25)阿部暁子【伊達政宗】|tree
    https://tree-novel.com/works/episode/5f95be9b9c6e1cb672e7bf42e76cf1c8.html

    作家の読書道 第248回:阿部暁子さん - 作家の読書道(2022年12月23日)
    https://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi248_abe/

    『カフネ』(阿部 暁子)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000386916

  • 『善意って油みたいなもので、使い方と量を間違えると、相手を逆に滅入らせてしまうから』

    体調が悪く、食欲がない時に読んでいたけれど、話に出てくる料理の描写がどれも美味しそうで、涎が出そうになってしまった。
    食事をすることはもちもん栄養を摂取するためである。でも、それ以上に一緒に食べた人と美味しさを分かち合ったり、普段できない話が食事の力でできたり、お母さんの作ってくれた料理が恋しくなったり、そういった栄養みたいに数値で測れない想いや気持ちが1番大事なんじゃないかなと思った。

  • Amazonの紹介より
    一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
    やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。
    法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。


    弟の死や離婚で精神的にボロボロな薫子。そんな時、弟の遺言書が見つかり、そこで弟の元恋人に会うことになるのですが、その元恋人・せつなのキャラクター性が印象深かったです。仕事は家事代行の主に料理をしているということで、頭に浮かんだのは、テレビ番組に出てくる家政婦の志麻さんでした。

    といっても、志麻さんの雰囲気とはまったく違く、ぶっきらぼうで冷たい存在を放っています。ただ、料理はピカイチであり、料理も紹介しているのですが、どれもそんなに難しいそうではないのに、美味しそうで食べたくなりました。
    初版には一部レシピも紹介されていて、作ってみたくもなりました。
    家事代行サービスということで、イメージとしてお金に余裕のある方が頼んでいる印象でしたが、申請すれば色んな方にも安価で提供できるとは知りませんでした。
    少しでも負担が緩和できるということで、色んな方に利用していただきたいです。

    さて、弟に着目すると、心不全ということでどこかミステリアスなのかなと思ったのですが、それよりも弟の背景を深掘りしています。姉から見た弟の印象と元恋人から見た弟の印象はどこか違っていて、弟の足跡が注目点かなと思いました。

    深掘りしていくうちに、弟に隠された真実やせつなの過去、弟との接点が段々と明らかになっていき、驚きの連続でした。

    薫子は薫子で、これまでの人生を紐解いていくたびに心苦しかったです。普通に人と厳しいながらも対応していく一方で、心の内は疲れている様子に悲しさや切なさを滲ませていました。

    姉弟だけでなく、周囲の人たちも心の悩みを抱えています。その描写が繊細で心を打たれました。
    阿部さんというと、車椅子といった障碍者を中心にした作品が印象的で、その人自身の悩みや周囲の反応といった描写が丁寧に描かれています。

    この作品でも、その延長線上として、心の悩みが丁寧に描かれていました。
    誰しも人には言いたくない悩みがあって、なかなか周囲とどう打ち解けていくのか難しいところです。
    周りから見ても、相手を理解することがいかに大変か、いつまでも難しいなと思ってしまいました。

    そんな心を薫子の優しいながらも芯のある言葉がちらほら登場するのですが、ジーンと感動してしまいました。

    内容としては、シリアスさのある空気感があったのですが、料理によって、温かい空気感も漂っていて、程よい空気感がありました。
    ラストでは、「なるほどこんな展開なんだ」とちょっと驚きはあったのですが、ドロッとした感覚はなく、ナーバスなテーマながらも、サラッと扱っていたので、良いバランスが取れていたなと思いました。

    料理は人を幸せにする。伺う先々で悩んでいる人達を2人のコンビで支え合ってサポートしている姿に安心感も相まって、これからも頑張ってほしいなと思いました。

  • とても良かった…!
    物語が進むにつれて謎がどんどん紐解かれていき、読む手が止まらなかった。

    普通に生活できるということが、当たり前ではないんだということを気づかされました。
    薫子とせつなが幸せになりますように!!!

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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