ブラッドマーク (講談社文庫)

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  • 講談社 (2024年5月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784065350980

作品紹介・あらすじ

野球選手に、禁断の疑惑。

探偵ジョーに、メジャー球団から依頼が。
獲得を目指す有望選手を調査してほしいという。
やがて、スポーツ賭博の疑いが浮上し……。

至高のハードボイルド!


〈内容紹介〉
弟子も独立し、探偵ジョーは引退を考え始めていた。
そんな中、メジャー球団から依頼が舞い込む。
獲得を目指す有望選手が抱えるトラブルを、調査してほしいという。
尾行中、ジョーの目の前で誘拐が発生。
さらに、スポーツ賭博の疑惑が浮上し……。
「大人の男」の美学が詰まったハードボイルド!
【文庫書下ろし】

感想・レビュー・書評

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  • おじさん探偵の奮闘は元気をもらえる。括弧書きのカルチャー講義にこそ著者の造詣や拘りが現れているのだろうが、読者としてはスルーしがちなのが忍びない。

  • シリーズ3作目
    シリーズ間の時の流れが少し早いのが惜しい
    もっとゆっくりジョーの物語を読みたいと思う

    ある野球選手の素行調査
    ジョーにぴったりの穏やかに思える依頼から始まり、誘拐事件へと進む。
    誘拐事件となった時点でジョーは依頼主から依頼を取り下げられるが、それで終わらない終わらせないのがジョー。
    ここからのジョーがとても面白く好みだった。

  • 『これってあの事件がモチーフですよね…』

    アメリカを舞台にしたハードボイルド小説。主人公はニューヨークに事務所を構える55歳の中年探偵。1人のプロ野球選手(マイナーリーガー)の身元調査から繰り広げられるヒューマンドラマであり、ミステリというよりもサスペンスに近い。

    本作は野球好きの方、特にメジャーリーグ(MLB)に興味のある方にとって大いに楽しめる内容になっている。野球そのもののルールというよりも、マイナーリーグの選手がメジャーリーグに昇格する難しさなど、アメリカ野球界に対する前提知識があればより深く物語に没入できるだろう。

    そして読み終えた方はピンとくると思うが、この物語は2024年に世界中を騒がせた野球界のあの事件がモチーフになっていることは言うまでもない。そういう意味でも非常にホットな作品だ。

    こちらの作品は「ピットフォール」「ラットトラップ」に続くシリーズ3作目とのことであるが、前作が未読でもまったく違和感なく読み進めることができた。ニューヨーク、ロサンゼルス、ニューオーリンズと米国各所を旅しているかのような爽快感を味わってほしい。

  • 主人公の探偵55歳。メジャー球団から依頼が来る。目指す有力選手を調査してほしい。尾行中ジョーの目の前で誘拐、スポーツの賭博疑惑が浮上した。これは自分の子供を守るために手を出したことである、イケオジも年では有るが、必ずヴィグの近くにいる。それが1番大きな人生だと思った。本当にアメリカにいるような感覚になった。

  • イケオジ 最高。
    まさに旬の題材。
    スポーツ賭博も推しのいるドジャースもだ。
    メジャーリーグの凄さも感じる。
    何十年前の話なのに、今と違和感がない。
    日本人作家が書いたとは思えない魅力的なNew York !
    MLB ファンには良いけれど、探偵ものとしてはもう少しかな。
    『BLOOD MARK 』

  • ちゃんとアメリカの物語に見えるからすごい

  • 相変わらず蘊蓄の注釈がウザい。
    でも食べ物が美味しそう。

    最後のクソ野郎撤回の理由がちょっと⁇ってなった。

  • ハードボイルド探偵物語の三部作目。
    三部作目であることから一作目から読んでることを前提にした終盤の真相が明かされます。
    その上で、二転三転する事件の真相と過去を年を重ねた探偵が追う渋さはいい。

    2895冊
    今年123冊目

  • 『ピットフォール』『ラットトラップ』に続く、探偵ジョー・スナイダーが主人公のニューヨークを舞台にしたハードボイルド小説。

    依頼内容はメジャーリーグの野球選手の素行調査。ヤンキースやドジャースが出てきてなかなか面白い。今回はロサンゼルスにも出張している。

    調査対象の選手は、良いのか悪いのか、なかなか分からない。それでもって、独身なのに子供やその母親の影が出てきて困惑させる。そんな中、その子供が誘拐され、調査中の選手が大ケガをさせられてしまう。そこから、ストーリーは一気に動き出す。

    探偵のジョーは、身代金の運搬から事件の捜査にと、深く関わることになる。犯人の真意が分からないまま、怒涛のクライマックスを迎える。

    前作ではアシスタントだったリズが、独立して活躍している。それでもジョーの件では大きく関わってきて、ストーリーを膨らませている。

    主人公の探偵ジョーは、55歳の設定になっていて、仕事の引退、最後の女性、終のすみかなどなど、気持ちの整理をつけようとしているかに見えて、哀愁を感じさせてくれる。

    でも、まだ炎は消えていない。ジョーのその先を読んでみたいと思う。このニューヨークハードボイルド3部作は、今作で完結とのことだが、読者としても、まだ炎は消えていないので、ぜひ続編を期待したい!

  • 今までに無い味わいやね。
    堂場瞬一君の書くもんは、だいたい読む前に想像出来るんやけど、コレは違ったわ。幅が出て来たかな。ちょっとこれから楽しみやね。

  • 全然謳われてないけど探偵ジョーシリーズの3作目。今度の舞台は1879年。ロサンゼルス郊外とニューオリンズ近郊のバトンルージュにも足を伸ばす。ニューオリンズからバトンルージュって懐かしいわ。モデルになった事件があるようだが、知らない。とにかく、NYは怖いとこやわ・・・

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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