くらのかみ (講談社文庫)

  • 講談社 (2024年7月12日発売)
3.33
  • (42)
  • (119)
  • (205)
  • (50)
  • (7)
本棚登録 : 2238
感想 : 159
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784065355350

作品紹介・あらすじ

行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、
後継者選びのため親族一同が集められた。
この家では子どもは生まれても育たないという。

夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が入れられる。
夜中に響く読経、子らを沼に誘う人魂。
相次ぐ怪異は祟りか因縁かそれとも──。

小野不由美の隠れた名作。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

古い屋敷での親族による後継者選びが、次々と起こる怪異と謎に包まれる物語です。子供たちが中心となり、伝説の「四人ゲーム」に挑戦することで、不可解な現象が展開されます。彼らは家族の呪いや、座敷童子の存在と...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 旧家に集まった親類の子供たちが古い蔵に入って「四人ゲーム」をした。暗闇で肩を順番に叩き合うと何故か1人増えて5人になっているという言い伝えを試すためだ。そして本当に1人増えていた。なのに、誰も知らない子はいない。親にも聞こうとしたその矢先、後継問題で話し合っていた親たちが、ドクゼリで倒れるという事件が起きる。子供たちは犯人探しを始める。

    旧家で次々と起こる怪異⸺これは「呪い」か「殺人未遂」か。そして、座敷わらしの正体は?ゴーストハントと同じ、ホラーとミステリのハイブリッドだけど、これは講談社がかつて始めた「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」のミステリ叢書の一冊なので、子どもが主人公格として本格的な謎を解いてゆく。家系図、家の見取り図、時系列事件表等々も少年たちが書いてくれているので、とっても親切。

    でも、侮ること勿れ。易しいミステリではない。小野不由美なので、ホントの怪異はあると思ってしまう。実際あるのだけど。だとしたら、「解」の可能性は幾通りにもなる。結局解けなかった。座敷わらしの正体も追い付かなかった。うぅ悔しい。

    • kuma0504さん
      ありがとう御座います!
      レビューきっかけで、読んでもらえると色々工夫して書いた苦労が報われます( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
      ありがとう御座います!
      レビューきっかけで、読んでもらえると色々工夫して書いた苦労が報われます( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
      2025/06/24
    • shintak5555さん
      クマさまのレビューで途中で止まってる十二国記を完読した気になろう!
      クマさまのレビューで途中で止まってる十二国記を完読した気になろう!
      2025/06/24
    • kuma0504さん
      シンさま、
      小説のレビューは決して決定的なネタバレはしないのが、信条です。
      かなり長いこと書いているし、
      一つは私の純粋創作ではあります。
      ...
      シンさま、
      小説のレビューは決して決定的なネタバレはしないのが、信条です。
      かなり長いこと書いているし、
      一つは私の純粋創作ではあります。
      だから、レビューを読んで小説を読んだ気になるのは、
      なかなか難しい事だと思われます。
      なかなかしてくれる方はいないので、
      お願いではありませんが、
      小説を読んで、創作を読んで、
      感想を言ってくれると、とても幸いです。
      2025/06/24
  • 何となくタイトルに惹かれて…
    座敷童子に守られてるとかいう古い屋敷。
    なんか八つ墓村とか、そんな雰囲気。
    こういう、田舎ってないから、古い屋敷知らんねんな。
    何か、雰囲気は、一夏の田舎での子供達の思い出のような…
    それも子供たち、名探偵コナンに出て来る少年探偵団みたいなことしてる…
    この時点で、少しテンションが…

    解説読むと
    「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」をコンセプトにした、児童向けミステリーとか。
    そら、そうなるか。

    跡取りを決めるのに集まった親族。子供ができないという呪いで、直系には子供がおらん。
    で、本家から、離れた人らで子供がおるとこが、跡取りのターゲットに。

    色んな邪魔が入るのを少年少女探偵団が解決へと導く。
    座敷童子って、家を栄えさせる良い妖怪って言われてるけど、家が栄える=お金持ちが、良いとは限らんか…
    見方によっては、金の亡者にするって事もあるんで、良い妖怪とも言えんのか。妖怪本人には、そんな気はなくても…
    目から鱗!




    「富は、よいことを与えてくれもするし、悪いことを呼び寄せもする。気をつけていないと呑みこまれてしまう。得体がしれなくて、油断のならないお化けみたいなものだ。」

    *******************

    今週末は、映画館で

    「ロングレッグス」

    観た!

    メジャーやないけど、その年の独立系映画としては最高興行収入を記録した模様。(2024年かな?アメリカ公開は)
    1億ドル突破!

    ニコラス・ケイジの怪演が光る!って言うか、気持ち悪いヤツってだけで、ニコラス・ケイジって分からんかった(^◇^;)

    過去30年の間に10の家族が惨殺された未解決事件の捜査なんやけど、これ、犯人捕まっても殺人罪に問われんかも?
    殺人に、使った武器がこれやったら、勝手にやったって事に…
    勝手に「シャイニング」状態やし…

    「サタン万歳!」の連呼……
    やっぱり、悪魔崇拝怖い…(−_−;)

    • ultraman719さん
      ゆーきさん

      ほんまに「シャイニング」なんですって!
      それも一気に!笑
      ゆーきさん

      ほんまに「シャイニング」なんですって!
      それも一気に!笑
      2025/03/17
    • yukimisakeさん
      面白そうなのに…コナンの少年探偵団苦手なんですよ( ;∀;)

      ニコラスケイジの新作!いつから色物俳優になってしまったのだろう…でも映画作っ...
      面白そうなのに…コナンの少年探偵団苦手なんですよ( ;∀;)

      ニコラスケイジの新作!いつから色物俳優になってしまったのだろう…でも映画作ってもらえるって凄いですね!
      2025/03/17
    • ultraman719さん
      コナンほどではない!変な関西弁も使わんし。

      借金王になってから、B級映画出まくってたからね。
      今は、返し終わったから、自身で選んでるのでは...
      コナンほどではない!変な関西弁も使わんし。

      借金王になってから、B級映画出まくってたからね。
      今は、返し終わったから、自身で選んでるのでは?
      2025/03/17
  • これはホラーと言うか、ノスタルジー。忘れていた頃の記憶が蘇りました。
    小さい頃って「良いおばけ」と「悪いおばけ」がいるって、信じていませんでしたか?感動的な話とか見ると、目に見えない何かが機会を見て助けてくれるみたいな。
    けど、大人になって思うんですよ。

    都合よく考えすぎだよなって。

    見たいもの、聞きたいことしか感じないようになっている脳みそで考えた世界で、正しい判断ができるわけがなかったのに。

    自分の「お陰」だったらいいのにな。
    自分の「せい」だったらいやだな。

    そういう子供の頃の、背伸びを覚えた頃の自分が出てきますよ。でも、決して怖くはないです。

    浸ってください。気付いた時、ほんの一瞬だけ熱を奪われますが、エアコンの中で食べるカレーみたいなもんです。

  •  大矢博子さんの解説によると、本書は2003年の単行本刊行から実に21年経た末の文庫化ということで、当時の講談社の新レーベルであった、『かつて子どもだったあなたと少年少女のための』をコンセプトにした、「ミステリーランド」の第一回配本の一冊だそうで、私がこのシリーズで思い出すのは、綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」(文庫版の方)で、それまでの館シリーズと比べると、やや物足りなさを感じただけに不安はあったものの、待望の文庫化だと感じている人もきっといるのだろうと思う、そんな本書は『隠れた名作』とのこと。

     そして、小野不由美さんといえば、やはり「十二国記」シリーズということで、私も大分前に当時の最新刊だった「図南の翼」までは読み、今でも記憶に残っているのは陽子くらいではあるものの、その『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』を連想させるような、過酷な状況の中でも奮い立たせる個の内に潜まれた可能性とでも呼べばいいのだろうか、その善の部分も悪も部分もリミットまで振り切りながら進行していく容赦のない物語は、読んでいて辛さを感じることもあったものの、それだけ現実感の強い世界観をファンタジーで形成しているところに、また凄みを感じられるものがあった。

     そんな小野さんだからだろうか、本書のようなジュブナイルものと捉えることが可能なミステリに於いても、子どもたちだけで謎を解いていく楽しさや懐かしさだけではない、子どもの視点から大人を見ることによって、古くから居座り続ける心の中の闇や、それと相反するようなやるせなさを同時に実感させられながらも、そこには『子どもだから』や『大人だから』といった単純に全てを一括りにはできない、人間の奥の深さも描きつつ、しっかりと怪談の要素も含ませているところが小野さんらしいのではと思う。

     それから、物語の導入部がまた引き込まれて、『四人だったはずなのに五人いる。なのに知らない子がいない』は、まさにこの前読んだ「座敷童子」であり、夏休みに田舎にある昔ながらの迷いそうな程にだだっ広い屋敷にやって来た子どもたちは、大人達が後継者を巡る話し合いをしている中、そのような事態に直面しながらも、更に夕飯に毒が混ぜられていた集団殺人未遂事件まで発生し、これは理論的に解決できるのか、それとも超常現象的な「たたり」なのか、そのどちらだろうと不安になってしまいそうな絶妙な加減具合に、子どもたちはきっとたまらないものがあるのだろう、そうしたミステリへの導き方には、とても好感を持てるものがあった。

     更にミステリ自体への取り組み方も本格的で、後半はきっちりと時系列表を作りながら照らし合わせていく過程に、一緒に参加している感を味わいつつも、その内容の渋さに私はもう一押しと感じたものの、そこにはきちんと考えることで道が拓けるようになっている点があれば充分と思わせるものもありながら、画期的なアイデア、プラス物語の構成としての面白さも加わることで、これはこれで『少年少女のための』物語になっているから良いのだと思うし、大人にとっては、きっと懐かしい気持ちになれるのだと思う。

     そして、『くらのかみ』というタイトルには、人間の視点だけでは一生分からないかもしれない、そんな愚かさや虚しさへの気付きを促してくれそうな思いも込められているようで、こうした表現の方が、却って身につまされる思いとなるのだろうといった客観性には、これまた小野さんらしいと言ってもいいものがあるのではないだろうか。

  • 行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、
    後継者選びのため親族一同が集められた。
    この家では子どもは生まれても育たないという。

    夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が入れられる。
    夜中に響く読経、子らを沼に誘う人魂。
    相次ぐ怪異は祟りか因縁かそれとも──。


    子供向けだと侮るなかれ!
    殺人こそ起こらないものの事件は難解です!

    5人+1…座敷童子は誰?
    毒草を混入したのは誰?
    座敷童子の存在が事件を複雑にしていきます。

    お金は人を狂わせる?
    自分の親だって犯人の可能性がある?


    「じっちゃんの名にかけて!」
    少年探偵団の絵つき推理もありでしたが…

    わたしにはなかなか難しい笑
    「謎はすべて解けた!」
    とはならなかったけど…
    面白く読めました〜╰(*´︶`*)╯♡



    • ともちんさん
      おもしろそうです (b´∀`)ネッ!
      でも…怖いのかぁ
      毒草盛られる…に惹かれます
      おもしろそうです (b´∀`)ネッ!
      でも…怖いのかぁ
      毒草盛られる…に惹かれます
      2025/12/07
    • どんぐりさん
      少年探偵団といえばタッキー\(//∇//)\
      少年探偵団といえばタッキー\(//∇//)\
      2025/12/08
    • みんみんさん
      昨日のサンドイッチマンのネタがこの話に出てきてたから笑った(●︎´艸`)ムフフ
      昨日のサンドイッチマンのネタがこの話に出てきてたから笑った(●︎´艸`)ムフフ
      2025/12/08
  • 「四人ゲーム」から始まってホラー感が凄いかと思いきや子供たちの探偵ごっこ風の本格ミステリーだった·····。古い屋敷の相続争いに絡んだホラミステリー、座敷童子が誰か?予想するのがなかなかだった。

  • 座敷童子というかその子が誰だったのか、種明かしされるまで全くわからなかった。ちょっと悔しい。
    大きい古民家、何人かの親族、それだけなら横溝正史的世界だけれど、そこに子供達が加わって状況は謎だらけ。子供達の視点で話を進むとうまいことミスリードされてしまうところも心にくい。
    古い呪いの伝説やら、習わしや約束事などワクワクする仕掛けもあって飽きずに読めた。

  • 座敷童、六部殺し、遺産相続。
    子供向けなんて思って読んではダメですね。

    面白かったです。子供たちが主になって謎解きをするのもワクワクしますし、そこに遺産を巡る大人の思惑が入ると見事に小野さんの掌で転がってしまいますね。
    今、読んでも楽しいのですが、子供の頃に読みたかったかも(^^)

  • 少年時代に戻れるミステリー小説。

    期待以上に面白かった。
    少年少女が親に危害を加える犯人を探しながら、もう一人の仲間(座敷童子)の正体を追従して謎を説く。

    特殊な設定がこの小説をワクワクさせてくれます。
    内容はどんどん複雑化してきますが、続きが気になる運びで止まりませんでした。

    終盤の父と子の会話が哲学的で深いにのもまた印象に残ります。

  • 2003年7月講談社刊。書き下ろし。ミステリーランドシリーズ30作の1作目。2024年7月大矢博子さんの解説を付けて講談社文庫化。座敷童子という怪異が登場するもののミステリな展開が主で、子供探偵団の謎解きがあるというところが楽しくて良い。登場するそれぞれが大人になったところを見たい気もするが、ただの人になってるかも。。

  • 初出は2003年、少年少女(と、かつてミステリー好きだった大人)向けのシリーズで書籍化されたものだそう。謎が、若者のやわらかな頭で論理的に解かれていきますが、おばさんにとっては厳しくて、でもまぁ、なんとなく分かったわ〜(^_^;) ストーリーは充分楽しめました(^.^)b

  • 元は児童書と思えないくらい結構謎が難解で大人でも充分楽しめるミステリー。表紙とタイトルからホラーだと恐々読み始めたけど怖いのは多分、雰囲気のみで昔の広い家や蔵はどことなく暗く怖く感じる。文字では分かりにくい為か地図や系図や事件について手書きのメモを載せてくれてて親切だしかわいい。誰がお蔵さまかの予想は外れたが怖くない犯人は何となくの予想が的中。正体が明らかになった瞬間のお蔵さまには得体の知れない恐ろしさを感じた。お金はある方がいいけど富を与える座敷童子はいい妖怪なのか、想一と耕介の会話には考えさせられる。

  • 小野不由美は、残穢の作者だったと後書を読んで
    分かった。
    ホラー小説だと、表紙やタイトルから想像して読み始めた
    すっかりだまされた。
    4隅の怪の話は、あまりに有名な怪談。
    その怪談話の後から、本家の相続人を誰にするかを大人たちが決めている時に事件が発生する。
    人は死なないけど。
    本家にまつわるたたりだとか、座敷童子とかの話も出てくるが、子供達が発生した事件の犯人探しというのが、本筋であった。

    児童向けの本にしては、大人が読んでも犯人は、
    分からなかった。
    本家のある山あいの田舎の描写がとても良く、子供達の推理や行動にも引き込まれた。
    次は、小野作品のホラーも読んでみたい。

  • 行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、後継者選びの為親族が集められた。
    夕食時、跡継ぎの資格を持つ者のお膳に毒が入れられる事件が起こる。夜中に響く読経、子どもを沼に誘う人魂、鳴る釣瓶。相次ぐ怪異は祟りか、それとも……。


    「スクエア」あるいは「雪山の四人」などの名称で有名な「四人ゲーム」をしたら、子どもが一人増えていた、というホラー味のある導入から、ホラーなのかなと思いますが、どちらかというと少年探偵団系のミステリ小説です。
    子ども達が、自分たちの親が狙われた毒物混入事件や怪異の謎を解くため奔走するジュブナイル作品。子供たちがとっても頭が良い。
    どちらかと言えば児童向けかなと思いますが、大人が読んでも十分楽しいです。

    ただ、登場人物が多く人間関係の整理が難しいのがちょっと困りました。一応本名ではなく三人息子だから一郎・次郎・三郎とか、梨花という子どもの親だから梨花おばとか、何とか分かりやすくしてくれようとはしてくれているのですが、それでも人物がごっちゃになりがち。

    三郎さんとか、耕介のお父さんみたいに、親戚で集まった時子どもの世界にも理解がある大人、みたいなポジションって良いな。親戚で集まる機会なんてないんですけどね。

  • いつの間にか一人増えている子ども、食事に混ぜられた毒……存在しないのは誰なのか、狙われたのは誰で、どんな方法を使ったのか。
    主人公の子どもたちと同じ目線に立ち、「一体何が起きているのか」とハラハラしながら読み進める感覚が楽しく、夢中で読んでしまいました。
    がっつりとしたホラーではありませんが、「あれ?何か変かも?」というちょっとした怖さがあり、読み終えた後はひと夏の冒険を終えたような余韻に包まれます。

    登場人物が多く、少し複雑に感じる場面もありましたが、作中に相関図などのメモが差し込まれているため、そちらを参考にしながら楽しめました。ミステリーとホラーの塩梅が絶妙な一冊でした。

  • 思っていたのと違うっていうのが第一印象でした。もともと「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というテーマで作られたものらしく、『残穢』や『百景鬼談』、『営繕かるかや怪異譚』のシリーズをイメージしていると肩透かしを喰らいます。
    とは言え、導入の座敷童子のところなんかは話に引き込まれますし、かつて子どもだった僕も、その昔にいとこたちと集まって子どもだけの時間を過ごしたことや、小学生の頃、探偵の真似事をして放課後、クラスのちょっとした事件を調べたりしたことなどを懐かしく思い出すことができました。
    結末も小野さんらしい終わり方で良かったです。
    ただ、もう少し怖いと良かったなぁというのが正直なところ…
    涼を求めて読んだにしては、酷暑に勝てずってところです。

  • ビミョーに『八つ墓村』をなぞってるよね?(^^)/
    オマージュってほどじゃないんだけど、ところどころ、例えば、耕介と想一が大伯父と会うシーンとか、その後の夕飯に毒(ドクゼリ)が入っていた展開とか。
    あと、「行者殺し」というのは、「お庄屋殺し」を思い出すし(あ、「お庄屋殺し」は『悪魔の手毬歌』だったかw)。
    そもそも、主人公の名前が耕介(コウスケ)だ。
    といっても、ストーリー的には全然違うので。
    意識してなぞらえて書いたというより、楽しんで書いている内に無意識にそれらを取り込んでいたってことなのかな?


    これは、ずいぶん前にハードカバーで読んでいる。
    今更読もうと思ったのは、『死んでいない者(滝口悠生著)』を読んだから。
    ちょうどお盆だったこともあって(今は11月だw)。
    子供の頃、お盆で親戚が集まってワイワイやってた頃のことを思い出したというのもあるのかな?

    前に読んだといっても、読んだ後、「期待したほど面白くなかったかな?」と思った記憶があるくらいで。
    どんなお話だったかすら記憶にないくらいなんだけど、あらためて読んみた感想も、そんな感じ。
    子供向けにしても、全般に盛り上がりに欠けるっていうか。
    ぶっちゃけ、今の子供だったら、刺激がなさすぎて退屈なんじゃない?と思った(^^ゞ
    もっとも、この「ミステリーランド」のシリーズは、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」がコンセプトらしいから子供向けというよりは、子供も読める大人向けのお話みたいに書かれている本なんだろう。
    ただ、大人が読むお話としては、いくらなんでも人畜無害すぎる気がするかなぁーw
    そのくせ、(大人が)ノスタルジーで読むには、ミステリー的な屁理屈の犯人当てに寄りすぎちゃっていて。
    耕介たち、子供らが感じる怖さやドキドキ、あるいはワクワクが伝わってこないから、あの頃の憧憬に浸れない気がする。
    だからって、普通にミステリー小説として読むには、ストーリーに波風が立たなさすぎるような?

    それは、編集の側が、コンセプトを「かつて子どもだったあなた」と「少年少女のための――」としちゃったことで、作家の方も書いている内に、どっちに向けてのお話なのかが曖昧になっちゃったからなんじゃないだろうか?
    正直言って、これだったら、映画「学校の怪談」の小説版(岡崎弘明著)の方が、子供向けの映画というのが先にあるから。
    子供は今の自分になぞらえて楽しめ、大人はノスタルジーに浸って楽しめるお話になっていて、単純に面白かったように思う。

    個人的には、耕介の一人語りによる一人称にして。
    いつの間にか一人増えていることの得も言われぬ怖さや不安。あと、耕介という男の子だからこその、梨花や真由への想いや感情。
    あるいは、初めて見る親戚の叔父さんや叔母さんへの親しみや恐れみたいなことを犯人探しの合間に挟んだら、全然違ったんじゃないかなぁーと思った。

  • 4人ゲームに座敷童が紛れ込む。旧家の後継者争いで御膳に毒芹(行者殺し)混入。座敷童の存在で事件は錯綜するが,座敷童に救われた事は再読すると分かる。自力で事件解決する子供達が頼もしい。

  • てっきりホラーかと思って読み始めたものの、コワイ要素はあまりなくて、ジュブナイル系にたたりや座敷童子、あとは子ども達による謎解きが加わった感じ。でも話は面白かった。

    むかーし、旅の行者を殺して金品を奪ったせいで、祟りで子どもが育たないという旧家。跡取りを決めるために集まった数組の家族を、食事に混ぜられた毒、入ったら上がれない沼、夜中の読経、人魂などが次々に襲う。「死人あそび」をしたために、座敷童子が入り込んでしまった子ども達が、協力して謎解きをする。果たして、一連の事件は本当に行者の祟りなのか?中学生の梨花を筆頭に、わりと理詰めで真相に迫っていく子ども達。たどり着いた犯人は、自分達が跡取りになりたくて、他を排除しようとした夫婦だった。その夫婦の子どもとして、梨花達と過ごした座敷童子は、やがて住処のくらの中に帰っていく。誰が座敷童子なのか、読みながら考えてたけど、全然わからなかった。座敷童子は家を守るものだけど、この家の座敷童子は、ちょっと違うようだ。「おもしろそう」という理由で、出てきたのだから。

    夏休み、田舎の古い大きな家、大勢の親戚、年齢の違う子ども達。郷愁を誘う舞台装置に、ちょっとした怖さを振りかけた話だった。

  • まるで小野不由美さんが書いた児童書のようだなと思ったら、解説で2003年7月に児童書として刊行されたものとの記載があり納得。
    少年少女ではない身には少し物足りなさを感じたが、児童書としては十二分に楽しめる。

全150件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野不由美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×