税金で買った本(11) (ヤンマガKCスペシャル)

  • 講談社
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感想 : 19
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  • 本 ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065355893

作品紹介・あらすじ

小学生ぶりに訪れた図書館でアルバイトすることになったヤンキー・石平くん。仕事中に目にした青少年読書感想文全国コンクールのマークについて調べている中出会った謎のVTuber・ぱーんちゃんに誘われるまま、自分の過去と向き合うことに‥‥!
感動の長編シリーズ「読書感想文編」を収録した図書館お仕事漫画、第11巻!

感想・レビュー・書評

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  • 発売前からの本のリクエスト受付は、図書館によって違うんだなぁと。
    利用しているところは、受付できるので早く情報を掴んでいればいいのかもしれない。

    相互貸借利用は、新刊図書の受付の場合は図書館によって3ヶ月後や1年後とか各図書館によって異なるので、なかなか利用しにくいと感じる。

    隣接する市町村で貸し出しカードは作れるけれど、実際には隣りの市だけたまに利用するかなぁ。

    今回は、利用している図書館でもちょうど課題図書が出ているので、先ずは夏休みの子どもの利用を優先で、落ち着いてからゆっくり借りようかなぁと思っている。

    読書感想文の本についているコンクールのマークが何かについて、そういえば見たことあるけど気にしたことなかったなぁと。

    「牧羊神パーン」で「ほかの人の意見を気にせず、ほんとによいと思ったものをよいと書きましょう」って意味がこめられてるんだとか…。

    この件を深掘りしていたらヤンキー石平くんは、謎のVTuber・ぱーんちゃんの夢?幻覚?を見るようになって自分の過去と向き合うことになり、別れて暮らす父(血の繋がりはなかった)に会いに行く。

    良い親でいてあげられなかったけどたのしかったんだという父。
    何でも知りたがる子どもだったから教えられることは、なんでも教えてあげたかったと…。

    なんて素敵な父なのかしら、と。
    ヤンキー石平くん、図書館のバイトが違和感なくやれるのは、幼い頃に通ってたからってのもあるわけね。





  • 読書感想文。嫌いな夏休みの宿題だったな。
    11巻を読むと思い出す。
    あらすじを写して最後の方で感想を少し書いたな。とにかく、原稿用紙を字で埋めることで精一杯。
    文末が"思いました"ばっかりだったとか、
    懐かしいな。

    課題図書についているマークの話が面白かった。
    全然気にしてなかったけど、確かにあのマークがある。マークの意味なんて考えたこともなかった。
    ギリシャ神話の牧羊神パーンという神様で、山羊座の神でもある。ギリシャ神話が元になっているみたいで、「ほかの人の意見を気にせず、本当によいと思ったものをよいと書きなさい」と意味が込められている。これが心に響きました。

    今回、石平くんの家庭環境に触れてて、少し暗い気持ちになった。でも読書感想文をきっかけに石平くんは一歩を踏み出さた。頑張ったね、石平くん。

  •  図書館に何度かリクエストして読んだことがありますが、順番が回ってくるまで結構待つし、借りてきて読むも、待っている方々が沢山いると思うとできるだけ早く返却して次の方にとも思ってしまうので、特段高価なものでなければこの頃は購入してしまう。今巻は前半に図書館でのリクエストの事に触れてあり、リクエストを利用していた頃の事を懐かしく思い出しておりました。中、後半は「青少年読書感想文全国コンクール・課題図書」のシンボルマークに描かれている得体の知れない図柄の正体が紐解かれていたり、読書感想文の書き方が書かれていたりと今回も楽しませて頂いた。

     『もうあなたは書くしかないの。あの本を読んで思ったことを、自分自身のことをつまりそれって読書感想文だよ。』

     これからも、気負わずに短文でも読書記録として感想をできるだけ残しておこうと思います。

  • コミカルとシリアスの融合。
    石平と石田衣良のとこは「ホントだー!」
    レファレンスサービスは謎解きですねー
    お父さんとの和解。
    良かった

  • 79~86冊目+描きおろし

    「走れメロス」というタイトルの話、なるほど、ひたすら走ってるわ(笑)で、この人が必死で探した本が次のメインの話につながっているという展開、うまい!
    そして次の話というのが、石平くんの家庭の事情の話。これが涙なしには読めなかった。素敵なお父さんだったんだなぁと。
    しかもこの話はそれだけではなくて、テーマが「読書感想文の書き方」ということから課題図書の現状やコンクールのマークになっている謎の生き物(山羊のパーン)の話など、知識が身につき、しかもつながるというおもしろさもあり。

    とどめには読書感想文を書くコツまで紹介されています。

  • 今までのような図書館あるあるな話ではなく、石平少年の出生にまつわる話が中心で、意外な展開に驚いた。
    石平少年が「知りたい気持ち」に貪欲なのって、親が「調べる」方法や環境を用意してくれていたからなんだなぁ。そして石平少年は、それをちゃんと吸収して成長してきたんだなぁと思うと感動する。

    読書感想文コンクールのマークに注目したことがなかったけど、そんな意味があったのか!と今回も新たな発見が多々あった。

    完全に余談だけど、石平少年の名前の由来が「石田衣良」ということに初めて気づきました…。(1巻から読み続けていたのに、今更知った。)

  • 読書感想文のマークを調べるなかで石平君の過去が明かされる。重い過去と向き合った結果、たどり着いた読書感想文の本当の意味と幼い頃の記憶、そして父親との対話。いい話でした。

  • やすやすと前の巻を超えてくるあたり、本当に尊敬できる作家だ「ずいの&系山冏」

  • 課題図書の理念を初めて知った!確かに課題図書の選書はかたよってるかも!?
    シリーズで一番深かったかも?

  • ヤンキー高校生”石平少年“が、図書館でアルバイトするシリーズ。今回は「読書感想文編」。

    今までで一番よかった!
    不良っぽいけど知識欲が旺盛で、素直な石平くんの人となりがどう形成されてきたかがわかる巻。

    知らないことがあるのは嫌で森羅万象を全て知りたいと思う彼が、唯一知りたくないと思った実の父のこと。
    幼少期、血のつながりがなくても、知りたいと思ったことに付き合って図書館や動物園や水族館に取れて行ってくれた“父”の思い出。それら全てが今の石平くんを形作っていると気づいた時の彼の喜びと感謝。読書感想文の提出先に思わず泣いてしまった。

    読書感想文のシンボル・パーンに込められた思いもわかり、充実した巻でした。

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