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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784065357057
作品紹介・あらすじ
予測不能の展開、予想外の読後感
中毒者続出の絶叫系転落ミステリー!
映画化決定の話題作『悪い夏』『正体』を超える切迫感!
終わりの見えない転落人生。こんな目にはあいたくない……。
三十代シングルライフを謳歌する美世子は、不穏な恋にのめりこむ。県内一の進学校に通う礼央は、元級友の不良と再会する。三人の子持ちの茂一は、ラブホテルの経営不振に喘ぐ。孤独と欲望を抱える彼らの人生が交わるとき、崖っぷちに向かって運命は転がりはじめる。予測不能、絶叫必至の転落ミステリー!
「いい気味」か「かわいそう」か? 彼ら自身が招いた命からがらの転落劇。滅茶苦茶なんだけど最悪じゃない!
―吉田大助(書評家)
予想外の読後感! 転落人生の奇蹟の交錯が閉塞感に風穴を開ける、これぞ染井マジックというべき快作。
―宇田川拓也(ときわ書房本店)
感想・レビュー・書評
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別に一休さんのレビューに刺さったわけではないのですが、一休さんがレビュー書いていたなぁというのはずっと頭にあり、ついついブックオフで買ってしまいました。
これは刺さったってことか!?(⌒-⌒; )
この本はコロナ禍真っ只中。
この先どんな時代が待ち受けているのか全く分からず疑心暗鬼になっていたあの頃。
ちょうど我が家は旦那が海外赴任をしており、息子と娘と3人で、何が起きているんだ!?
この先どうなるんだ!?とビクビクしておりました。飲みにも行けず、ご飯も食べに行けず、出かけても食材を購入しに、スーパーくらいでしたね。この物語は、怖くてつまんなくて世界が暗かったコロナ禍のお話。
37歳。独身。バリキャリ女性がコロナ禍で出会いもなし。マッチングアプリで出会った外国人青年に騙され、国際ロマンス詐欺の被害に遭う。
偏差値の高い高校に通う少年が、コロナ禍で学校がリモートとなり、学校には殆ど行けない毎日となる。そんな中電車で偶然出会った小学生時代の同級生によって、どんどん不良の道に引き摺り込まれる。
ラブホテルを経営する男性が、コロナ禍の為経営不振に陥る。ラブホテルは給付金も出ず、犯罪に手を染めることに、、、。
この全く関係ないような3組のお話。
こんなの繋がりようがないよなぁ??
それこそそれが繋がったら滅茶苦茶だよなぁと読み進めた(笑)
どの登場人物も、普通の人。
普通の生活を送っている一般的な家庭の人。
それが少しの間違いから真っ逆さまに転落していく(⌒-⌒; )
読んでいて怖くなるくらい:;(∩´﹏`∩);:
3人の落ちっぷりが怖すぎて、読むのが嫌になってしまうくらいでしたが、こんなはちゃめちゃなストーリーが、最後は落ち着くところに落ち着いた(笑)
可もなく不可もなく、題名通りに滅茶苦茶なお話でした(笑) -
染井為人『滅茶苦茶』講談社文庫。
コロナの禍の嵐が吹き荒れる中、3人の登場人物の滅茶苦茶な転落人生が描かれる。
中国の武漢から突然広まった新型コロナウイルス感染症は多くの人の人生に少なからず影響を与えた。しかし、政府はサービス業や飲食業ばかり優遇し、持続化給付金なる名目で国民の血税をバラ撒く。田舎の場末のスナックなどは給付金の方が普段の売上よりも大きいと言うのだから、アタマに来る。
そんなコロナ騒動を背景に無関係の3人の登場人物が少しずつ転落していく様が描かれるのだが、なかなか3人の人生が交わらぬことに不思議を感じる。最終盤も最終盤にようやく3人の登場人物が意外な形で遭遇することになる。
読み終えて、こういう構成ではなく、3人の転落する人生を短編形式でじっくり描いてくれた方が面白かったのではないかとも思った。
37歳でキャリアウーマンを自負し、シングルライフを謳歌する今井美世子は、友人の勧めでマッチングアプリを利用すると金持ちのマレーシア人青年と知り合う。しかし、それは国際ロマンス詐欺で、貯めていた貯蓄を根こそぎ奪われる。
県内一の進学校に通う二宮礼央は電車で小学校の時の親友で今は高校も退学になった不良の田辺聖也と再会する。聖也の誘いで不良仲間と遊び始めた礼央は次々と降り掛かる危険を目の当たりにする。
3人の子持ちで父親から受け継いたラブホテルを経営する戸村茂一はコロナ禍により経営不振に陥り、知人の紹介で給付金詐欺とラブホテルを使った主婦売春に手を染める。
一見、交わることの無さそうな3人の転落人生は……
本体価格870円
★★★★ -
3つのストーリーが交互に進んでいく。
後半、もしかしてみんな同じところに向かってる?と気づいてからが面白かった。
前に読んだ『4日間家族』(川瀬七緒作)を思い出すような、ラストにかけての疾走感。
コロナ禍ならではの場面がでてくると、ほんの数年前のことなのにちょっと懐かしさを感じてしまう。あとがきに「小説に書き残すべきではないか」と書かれていて、本当にそうだなと思った。何十年後かにこの小説を読んだらどんな感想になるのかな。この本は古本に出さずに手元においておこう。 -
染井作品5作目。
「コロナ禍」という接点以外、関連性が見えない三つの話が並行して展開されていきます。いずれも行き着く先がどう想像しても悪い方向1択となってしまう為、読み始めて直ぐに「これは読了までに時間がかかるかも…」と思いました。それでも怖いもの見たさなのか?本書の魅力なのか?ホラー映画を観るかの様に恐る恐る読み進めてしまいます。
ある程度読み進めても三話の接点が見つかりませんが、最後はタランティーノ映画ばりのタイトル然「滅茶苦茶」なエンディングでした。 -
コロナの時代を記録した作品です。
コロナは決して忘れられないと思います。歴史の教科書にも載る可能性のある出来事です。
しかし、みんなの記憶からは薄れていくはずです。
関東大震災や太平洋戦争が、当時生きていた人たちに大きな影響を与えてものちの時代の人達にはうっすらと徐々に薄められていき、『大変な時代でした』や『大きな影響を及ぼした』という軽く便利な言葉だけがずっと語り継ぐられているのだろうと思います。
なので、本作のようにコロナを記録した作品は重要かと思います!
今井美世子:未婚のキャリアウーマンが恋にのめり込む!?読者の視点としては心配で心配でしょうがありません・・・
二宮礼央:進学校に通う高校生!電車の中で不良に絡まれるかと思いきや・・・
戸村茂一:ラブホテルを経営している中年の男が国に復讐する?逆恨みと簡単な言葉では片付けられない・・・
本作は上記三人の物語が同時並行で進んでいきます。
どの話も疾走感があり、次へ次へとページを捲りたくなる!?
そしてこの作品は果たして短編集なのかそれとも長編なのかすごく気になりながら読んでいくと・・・ -
怪しい恋愛にのめり込む女性、不良と付き合いだした優等生、ホテル経営不振で悩む中年男性の人生が悪い方向に動き出す。読んでいてだんだんと辛くなるが読後感は良かった。誰にでも転落する可能性があるし、そこから這い上がれる事もできると感じる。「正体」「震える天秤」とはまた違った面白さ。
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なんとかなれー。途中から逆転のチャンスを私もずっとうかがいながら読みました。作品と関係ありませんが、コロナの恐怖は今でも鮮明な記憶で残ってます。2020年ICUで処置中に.不良品N95マスクをつけてましたが、突然ゴムハズレてメガネごと吹き飛んだ恐怖は忘れられません。。
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コロナ禍の中、3人の主人公が文字通り『滅茶苦茶』な状態に巻き込まれていってしまう…映画のような展開で、なかなか好みのタイプな作品
でも、3人のうちの1人、美世子さんだけ嫌いで…この感じの女性がなんとも説明し難いんだけど、イヤで、モヤモヤしながら読んでいた…(私だけか?w)
こうやって日常から転がり落ちていく…ってお話は、私がよく読む「イヤミス」小説ではありがちだけど、この作品よりも染井先生だと『悪い夏』の方が好きだな〜
スピード感は後半につれて増してくるし、全く関係のなかった3人が交わっていく所は好きだったんだけど、ちょっと私の期待が大き過ぎたのかもしれない… -
滅茶苦茶だった。最後の方は読むスピードMAXでページをめくる手が止まりませんでした。
コロナ禍を忘れてはいけない。
そんなこともあったと思い出させてくれる本。
染井さんの本に出てくる人達は皆、悪い人や、しょーもない人達が多いけど、何故か憎めないのよね。
今回も滅茶苦茶面白かったです。 -
面白くて読み始めたらどんどんペースが
あがって言った
出てくる人物達が本当に滅茶苦茶で
巻き込まれていく様子がすごかった
どれもちょっとしたきっかけで
悪い方向に向かっていく
自分も流されないように
気をつけていこうと思った
著者プロフィール
染井為人の作品






そうですよね?
一休さんのことが好きすぎて、頑なに刺さりたくないのかもしれないですよね?
(ヾノ...
そうですよね?
一休さんのことが好きすぎて、頑なに刺さりたくないのかもしれないですよね?
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
オレにほれたらダメですよ( ー`дー´)キリッ
オレにほれたらダメですよ( ー`дー´)キリッ
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
(ヾノ・∀・`)ナイナイ