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Amazon.co.jp ・本 (500ページ) / ISBN・EAN: 9784065358948
作品紹介・あらすじ
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。
感想・レビュー・書評
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誰とでも上辺の付き合いができるが、薄っすら馬鹿にしている為に深く繋がれない。何処にも自分の居場所を作れない。
【Sukoshi・Fuzai】の芦沢理帆子の視点で描かれる人生のままならなさ。
光りとも呼べる出会い。
こんなにも澄んでいる物語はやっぱりそうそうないと思う。愛おしい読後感。
この歳になっても小説を読んでこんなに泣けるんやなということが分かった。
どうしようもない元カレとの依存的でどうしようもない恋愛とか、それでも確かにあった美しい瞬間、それが決定的に損なわれてしまった事実、いろんなイタさが丹念に描かれていて辻村さんの青春小説ってこうだったなと思い起こせた。
辻村深月はたびたび母と娘の関係を描いているが、そういえば父親への想いを描いてるのってこの作品だけじゃないかと改めて気づく。
理帆子と郁也が相変わらず愛おしいが、理帆子が地味とされてるクラスメイトの横顔の美しい角度に気づいているなど写真家としての素養が最初から描かれてたり、新しい発見もいろいろ。 -
今年出会った本で1番面白かった。
ギリギリ引っかからない違和感がすべて最後にすっと解けていった。鳥肌。
最後の急展開にはページを捲る手が止まらない。
文句のつけようもない、爽快なオチ。
主人公を介した周りの人の描写が興味深い。 -
グサグサと刺さりまくり。特に若尾について。面白くて一気に読んだ。今度もう一度読みたい!
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第10回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会②オンラインで発表された本です。
2025.2.1
著者プロフィール
辻村深月の作品
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