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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065360514
作品紹介・あらすじ
独特の節で読む軍記物の勇壮な場面を、講談で「修羅場〈ひらば〉」と呼ぶーー。
泉花と泉太郎が「幻の釈台」を捜したことに師匠の錦泉は激怒する。明らかになる「最後の講釈場」音羽亭焼失の真相…。自分の道への思いを新たにした泉太郎の前に、男の後輩講談師が現れた。さわやかな美男子だが、彼の奇妙な言動に泉太郎は不審を抱く…本格「講談師」漫画、急を告げる第5巻!
感想・レビュー・書評
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不穏な後輩出現は長引かなくてよかった。
あとがきにこういう人リアルに入門してくるとあって 「……」となったけど 人を惹きつける力が芸事に活かす方向に開花するならありな世界なんだろうね。
あ。二つ目昇進おめでとうございます。 -
席亭の過去が分かり頑なだったことに納得しました。
それは男性講釈師嫌いにもなるでしょう…。
旅館の後継者問題を絡めた『浜野矩随』、ぞっとする弟子の話の『畔倉重四郎』、着物が語る『安政三組盃』と物語の幅が広く楽しめました。
きなこが可愛い。 -
「男の講釈師が大嫌い」その理由が明かされる第5巻。
・『浜野矩随』(はまののりゆき)
腰元彫り(刀剣の飾りを彫刻する職人)の二代目。先代と比べられて自信喪失、身投げを考えていると、母親から観音像を彫るように言われて……落語版も結末は2パターン。
旅館を舞台にした跡継ぎ問題。「兄(長子)よりも適性がある」とされているのに、蔑ろにされている妹。母を見つめる娘の表情に注目。
・『畔倉重四郎』(あぜくらじゅうしろう)
騒動物・大岡政談。大岡越前守をして「八つ裂きにして余りある」と言わしめた三大悪人のひとり。「悪漢」「ピカレスク・ロマン」が気になるなら必見。
漫画監修を務める神田伯山のYouTubeで全19席が公開中。19席目「重四郎服罪」クライマックスだけでも是非。
新しく入った前座見習いは「役者のような良い男」。しかしどうやら、愛想は良いが胡散臭い。「平気な顔で嘘をつき、人をあやつり、良心の呵責が微塵もない、人でなしのくせに人を惹きつける」……
・『安政三組盃』(あんせいみつぐみさかずき)
酒乱の小町娘、津国屋お染が活躍する連続物。結末はさまざま、アメリカに渡って教師になるバージョンも。
妹弟子へと受け継がれる鴇色(ときいろ/ピンク色)の着物を通して、女性講談師の4世代の歴史を辿るエピソード。シスターフッド好き必見。
酒席で贔屓客に「女の講釈師は認めん」「師匠の愛人じゃないのか」と陰口叩かれても、涙は隠して笑って流してきた、元女優、にしき。
客から「女流講談師」と侮られたくなくて、武芸物や時代物にこだわってきた、歴史を学んでいた錦月。
夫はマジシャン、ふたりの子どもを育てながら新作落語をつくる錦風。
そして新しく着物を受け継いだ泉花。(女流講談師としての悩みについては1巻参照) -
講談場の話に一段落。ペースを整える一冊かな。
新作については落語でも起きてる話みたいね。 -
最後の講釈場消滅の真相、美男の講釈師が現れるも奇妙な雰囲気を醸し出している。さまざまな人間関係と新たな門出。ストーリーに拡がりが出てきた。
著者プロフィール
久世番子の作品





