- 本 ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065363584
作品紹介・あらすじ
世間のルールや価値観に、生まれながらのスペックに、
DNAやホルモンに制限される人生を、思考停止で受け入れちゃいないか?
芥川賞作家・羽田圭介が突き付ける問い。「その人生、自分の力で変えられますか?」
時代や場所が変われば変容するもの、アンコントロールな要素に左右される日常で、私たちは何を疑い、何を信じればいい――? 「タブー」蔓延る現代に放つ、衝撃の問題作!
【タブートラック】…改造車。世間の目を気にせず、禁忌を犯せるプライベートスペース。
世間が抱くクリーンなイメージを維持するために、押しつぶされそうになる俳優。
過去の失敗から、自らをコントロールすることに腐心する脚本家。
不祥事を起こした著名人をSNSで弾劾し、恵まれない人生の憂さ晴らしをする会社員。
親に黙って整形し、歌とビジュアルを武器に動画配信で荒稼ぎする女子高生。
タブーに縛られ、タブーに魅せられた人生が交錯する先に現れたのは、「理想」の世界か、それとも――?
感想・レビュー・書評
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タブー・トラック題名からすると改造トラックの話かと思いきや人間関係、群像劇、無差別殺人事件ミステリー要素もあり読み応え充分、タブートラックは問題を乗せて走り回ります。あなたも読んでハラハラドキドキ堪能して下さい。
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ページ数もだけど、中身もずっしりなボリューミーな一冊。体調の良い日じゃないとお勧めできない。ちょいちょいクスッと笑えるネタがあるのが羽田さんらしいな
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淡々と進む感じが自分には合わないのか、文章が全然頭に入ってこなかった…
かなりの長編なので期待していたけど、斜め読みしてしまう。 -
かなりの分厚さ。
芸能人の生きづらさからの戦争の話?
3/2までは丁寧に読んでいましたが、そのあとは斜め読みしました。
自分には合わなかったかもしれない。 -
クリーンなイメージをもつ俳優が秘かに所有するキャンピングカーは防音仕様で、外部からの目を気にすることなく好きなことができる。彼はそれを“タブートラック”と呼び、様々な悪事に耽る。
……という展開になるのを予想していたが、まるで違った。俳優の他に、演技者から脚本家に転身した女性、動画配信で荒稼ぎする女子高生、SNSで誹謗中傷を繰り返し憂さ晴らしをする会社員らの日常が交互に描かれる。芸能界にまったく興味がなく、彼らの行動にもさほど共感できず、大苦戦。
3/4を過ぎたあたりで驚愕の展開となり、そこまでの登場人物たちが新たな形で再登場する。これを書きたかったための地ならしだったのかと疑う。それにしては長すぎやしないか。
久しぶりの羽田作品だったが、ぼくにはまったく合わなかった。 -
世の中おかしなルールばかりでなんで知り合いでもない人の事をいちいち気にしなきゃならないんだろ。
叔母のお葬式の場面でお骨をお墓に持って行くという人たちってあるけど、どういうこと?
この時点ではお骨になってないし納骨は後日のはずだし???
読みにくかった。 -
厚みもあったがそれ以上に読むのに時間を要した。
「その時々の価値観が普通になる」等
共感できるとこもあって群像劇のような前半から一転、後半は急に突き放されたような展開。
やけに「トイレで用を足した」という描写が多かったのには何か意味はあったのだろうか。
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最後 いるかなぁ。
著者プロフィール
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