母上は別式女 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2024年9月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784065370018

作品紹介・あらすじ

大名家の奥を守る、女武芸者・別式女(べっしきめ)。
凸凹夫婦の真里村家は、今日も大騒動!

女だてらに剣の達人──諸藩を見渡しても数少ない女剣士・万里村巴は、護衛に武芸大会に剣術指南に大活躍。新機軸書下ろし時代小説!

「別式女」は実在した。大名家の奥を守る女武芸者のことで、御三家や仙台藩などの大藩には置かれていたが、万里村巴が仕えるたった5万石の雨城藩に6人もいるのは珍しい。なかでも巴はその統率者たる「別式女筆頭」なのである。その任務は多岐にわたり、藩主の妻女の護衛のほか、家臣の子女への剣術指南なども行った。だが巴は、剣の腕は立つが料理はからっきし。反対に夫の音次郎は、上屋敷の賄い方助として料理の腕をふるっているのだ。そんな「凸凹夫婦」の万里村家には、皮肉屋の父や楽天家の息子もいて、まったくもって目が離せないのだ……。

みんなの感想まとめ

女性武芸者として大名家を守る万里村巴が主人公の物語は、家族の個性がぶつかり合う中でのユーモアと成長が描かれています。巴は剣術の達人である一方、料理は苦手という意外性があり、夫の音次郎は料理人としての腕...

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすかった。

    タイトルは『母上は』となっているが、主人公はその母上である万里村巴。
    「別式女」とは大名家の奥を守る女武芸者のことで、巴はその別式女たちをまとめる筆頭。
    その夫の音次郎は上屋敷の賂い方助という料理人、巴の父は元勘定方組頭の源蔵。この二人は相性が悪く源蔵が音次郎に小言を言えば音次郎は皮肉で返すという言い合いが繰り返される。
    息子で9歳の誠四郎は食いしん坊だが料理人になるには不器用で、武芸を習っているが巴のように強くはなく、とどちらの血を強く引いているのかはまだ分からない。

    家族の個性がぶつかり合っているようで上手くバランスが取れている。
    巴は武芸は得意だが料理はからきし、音次郎は料理の研鑽のためと言いながら何かと巴に小遣いをせびる上に、何と誠四郎の小遣いまで狙っている。
    だが巴だけでなく誠四郎も上手。
    源蔵と音次郎はいつも喧嘩しているようで互いを気遣う面もある。

    全体的に軽快で、勧善懲悪なところが心地よい。

    続編もあるようなので、誠四郎がどう成長するのか読んでみたい。

  • 別式女(べつしきめ)というはじめ聞く名前、この様な人が居たことに興味津々、女性男性の逆転夫婦が織りなす色々な事件、頭休める読書には最適

  • 202412/1・2巻まとめて。子供と女性陣のキャラ、別式女関連のエピはよかった。同作者の福猫屋シリーズとのリンクも読者には楽しい。子供も実はちゃっかりしてるし根は悪じゃないにしても、やっぱり父親が家にお金いれないとか子供のお金くすねるというのは相当なクズっぷりだと思うので、ちょっとした欠点的コミカル要素みたいな扱いなのが、なんかそういう倫理観とかが自分とはあわなかった。

  • いいわー、こういうの、大好き。
    万里村家のみんなが、それぞれに魅力的。
    音次郎はちょっと困ったちゃんに見えるけど、妻や息子を大事に思っているし。
    男たちの嫉妬を受けて嫌がらせをされても立派にふるまう巴がかっこいい。
    息子の誠之助も、子供にしてはできすぎだけど、花見のあの話や、とんでもな老人への言動が好き。
    大殿様も素敵だったー。シリーズ化してもっと登場してほしい。
    楽しみに待つことにしよう。

  • まともな大人が、いない…
    誠之助君が機転を利かせて波風立てずにいるから済んでるだけだと思う。
    最後に大人たちも少しはまともななるのかな?と思ったらそんなこともなく、なんか、モヤモヤしてしまった。
    3巻まで一気に購入してしまったけれど、正直、全部読めるか怪しい…

  • 武士の仕事については、色々な時代小説で、読んだ。

    女性としての仕事は、料理屋の女将、産婆、医師、などの仕事の話。
    武士の時代に、女性が活躍すべき部署(?)があったのには、驚きである。
    「別式女」(べつしきめ)、大名家の奥を守る女武芸者の事。

    剣の腕前が優れており,藩主の妻女の護衛や 子女への剣術指南を仰せつかっていた 主人公の万里村巴。

    武芸者だが、料理は、からしき駄目なのであるところが、天は二を与えずである。(笑)
    その代わり、夫の音次郎は、賄い方助であり、味覚も料理人らしく、素晴らしい。
    しかし、食に浪費をしていて、自分の給金を家に入れず、息子の財布から、金を盗むこともある。

    二人の間に出来た息子は、誠之助は、財布を2つにして、1つだけを父親が盗むことを承知している。

    巴の父親は、源蔵であり、義理の息子の音次郎と 毎度、言い争いをしている。
    それも、食べ物の話ばかりなのだが、そのやり取りが、面白い。

    そんな凶悪な人物が、登場するわけでもないので、読むスピードが、変わらず、読み続けてしまえる。

    三話からなるのだけど、主婦であり、キャリアウーマンであり、現代の働く女性の感が強い。

    応援したい気にさせる。
    次は、第二巻かな?

  • 家族全員の個性が強い。皆良い所より悪い所が目立っちゃってる。でも憎めない人柄で、家族は上手くまとまってます。
    バタバタ動く皆が楽しい。

  • 「別式女(べっしきめ)」とは大名家の奥を守る女武芸者のことだそうです。初めて知りました。

    雨城藩で別式女筆頭をつとめる万里村巴。
    婿入りした夫の音次郎は上屋敷の賄い方助で料理上手で、いつも美味しいものを食べさせてくれます。
    父の源蔵と一人息子の誠之助の四人暮らしです。

    一人息子の誠之助のことを心配する巴ですが、実は誠之助は巴が思っているよりずっとしっかりしているのかもしれません。
    音次郎や源蔵に比べ巴の人物像が大人しすぎる気がします。女だてらに武芸者であり、目立ってしまうことを敬遠している、それは息子の誠之助に不利益がないようにとのことでしょうけれど、物足りなさを感じてしまいます。
    続きがでているようですので次巻に期待します。

  • 表紙絵と設定が気になって読んだ。
    佐々木累がどうのこうのというので、江戸時代の話。
    面白くないわけではないけど、よくある捕物帖でもないし日常物語でもなさそう。ご飯も特に美味しそうに思えない。ラノベより。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。2012年「朝の容花」で第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、『かおばな憑依帖』と改題してデビュー(文庫で『かおばな剣士妖夏伝 人の恋路を邪魔する怨霊』に改題)。幽霊が見える兄と聞こえる妹の話を描いた『損料屋見鬼控え』は霊感のある兄妹の姿が感動を呼んで話題になった。その他の著書に『忍びのかすていら』『学園ゴーストバスターズ』『学園ゴーストバスターズ 夏のおもいで』『黒猫の夜におやすみ 神戸元町レンタルキャット事件帖』 『心花堂手習ごよみ』などがある。

「2023年 『福猫屋 お佐和のねこわずらい(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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