ピーチとチョコレート

  • 講談社 (2024年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784065373903

作品紹介・あらすじ

「美しい 醜い 誰が決めた 作者不詳の詠み人知らず
それなら 穴掘り 捨てろ 埋めろ
いまここに ルッキズムの墓たてろ!」

デビュー作にしてリアルで壮快な読後感に絶賛の嵐!


太めの体型を気にしながらも、明るいキャラで乗り切ってきた、萌々(もも)、中学2年生。

どんな習い事も続かない帰宅部だったはずなのに、ある日出会った、派手でかっこいい女性に誘われたヒップホップクラスにうっかり顔を出してみることに。

そこにいたのは、クラスメイトから恐れられている孤高の莉愛!

リズムや韻を考えぬいて、ほんとうの気持ちをぶちかますラップに夢中になっていく二人。

「すべてはイメージ すべて虚構 いまここにいる わたしだけがリアル
 Big Up! Big Up!  わたしはわたしのままで この人生を謳歌してみせる」

でも、ありのままの自分で人生を謳歌するなんてできるんだろうかーー?


*第64回講談社児童文学新人賞佳作入選作

みんなの感想まとめ

自己肯定感やルッキズムへの疑問をテーマにした物語は、青春の悩みや成長を描いています。太めの体型を気にする中学2年生の主人公が、ヒップホップの世界で出会った仲間と共に、自分の本音をラップで表現し、ありの...

感想・レビュー・書評

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  • 良かった〜!青春☆って感じ。
    ヒップホップとかラップとか興味なくても楽しめる。
    自分も悩んだな〜若い頃。懐かしい。
    今読んでも前向きになれる言葉が沢山詰まってた。

    気に入ったフレーズ
    ポジティブってさ、ネガティブの反対側にあるものじゃなくて、ネガティブを抱きしめるように存在するものなのかも。ネガティブを知っているからこそ、人はポジティブになれる。

  • ヤングアダルト向き。
    ぽっちゃりした体型を気にしている女の子が主人公。
    ルッキズムとスクールカーストへのアンチテーゼ。
    ラップ部分が多かった。なぜか頭の中にエミネムとPディディ(最近話題なので)が浮かんだ。
    ピーチとチョコレートが一緒に舞台に立った場面が良かった。

  • 若い頃悩んでいた自分にぜひ送りたい本。

    わたしには、わたしがいる。
    わたしがわたしを応援する。

    今は今で悩みてんこ盛りな毎日だけど、明日からもまたがんばるかと思わせてくれる小説。後半ピーチが本当の飾らない自分を正直に出していく場面は涙が止まらなかった。

  • 沖縄在住の中学二年生の萌々。太めの体型を気にしながらも自虐とノリの良さで、クラスメイトや友達ともまあまあ上手くやれている……そう思っていた。
    イケメンで人気者の由快と家が隣同士の幼馴染み、しかも誕生日も同じだということがクラスメイトにバレてしまい、萌々に対する匿名の嫌がらせが起こり、その均衡が崩れ始めた。何を言われても自虐の笑いに持っていき、傷付いていることを友達にも言えない、そんな鬱屈した気持ちでいた頃に萌々が出会ったのは、「ヒップホップ・ラップ教室」



    作者のデビュー作?!すごい。信じられない!というくらい読みやすくて緩急があってテンポよく飽きさせない、人物描写も丁寧で何より、こういうことはリアルにありそうだと思えるお話でした。

    この年代の子の悩みや人間関係、親との関係、何か打ち込めることを見つけて、そこで出会う親や先生とはまた違う大人、困難や挫折があってそれを乗り越える力、そして恋愛事情も少し絡めてあって……等々と、言葉で羅列してもボリュームがあってその全てを無理なく描き切るって難しいと思いますが、見事に描き切って綺麗に終わって、読後スッキリ、そしてほんのり幸せな気持ちになれる本でした。

    沖縄というステージがまた良い味を出している気がします。読んでいる内に沖縄が舞台だということを忘れてしまいますが、時々そうだったと思い出しては、「なんくるないさ〜」とゆる〜い雰囲気を感じながら読んでしまいました(なんくるないさ〜は本文には一切出てきません)。

  • ぽっちゃりした見た目を気にして、つねに自虐的に振る舞っていた中学生の萌々。幼なじみからも「お前らしくない」と言われてしまうしまつ。
    おしゃれできない自分、みんなに合わせてしまう自分。友達にも親にも本音をぶつけられない。
    そんな時に派手なお姉さんからヒップホップのラップ教室に誘われる。自分とは違う世界と思っていたけど、たまたま聞いたアーティストに感動しその教室の扉を開くことに•••

    すごく素直な文体で読みやすくて一気読みしてしまった。
    ラップって私なんかの世代には特に全く流れていないノリで(もちろん大好きな人もいるだろうけど)カラオケしててもラップ部分はうまく歌えなくて口が回らなくて飛ばしてしまうw
    だからどういう物かも分かってなかった。バトル?なんでバトル?

    同じクラスの、ハーフであることで周りと壁を作っていた莉愛と仲良くなる過程はキラキラしていて、胸熱だった。もっともっと見ていたいシーンだった。
    2人でラップに本音を乗せることで本当の自分、ルックスにこだわらない本当の自分を見つけていく姿も良かった。

    ラップバトルっていうのは、もちろん技術を競う部分もあるだろうけど、心と心で本音をぶつけ合い、おい!お前はそんなもんじゃねーだろ!と煽ることでお互いを理解していく事なんだと知った。

    教室内で起こるある事件のせいで一気にストーリーがすすみ、最後は何か熱いものが胸に込み上げた。
    すごく良かった。

    あー、映画化してくれないだろうか。

    • ぴあのさん
      あー。すうさん。ハグしたいわぁ。(変態)
      ラップ部分を音付きで聞きたいよね!!そう!映像で見たい!!
      あー。すうさん。ハグしたいわぁ。(変態)
      ラップ部分を音付きで聞きたいよね!!そう!映像で見たい!!
      2024/11/16
    • swooさん
      そうなのよ!ラップがね、私の中のラップ量が足らなさすぎてw歌詞(違う、リリックだ!)に音が乗らないのよ(≧▽≦)映像化希望よ!ゆかいくんは誰...
      そうなのよ!ラップがね、私の中のラップ量が足らなさすぎてw歌詞(違う、リリックだ!)に音が乗らないのよ(≧▽≦)映像化希望よ!ゆかいくんは誰になるかなー(俳優さんを想像する)
      2024/11/16

  • ルッキズムに悩み周りの目を気にして空気読んでという学校生活で鎧を纏っていた萌々がラップと出会う。友達とぶつかりながらもラップを通して自分自身を縛っていたものから解き放たれていくのが気持ち良かった。

    『ヒップホップは武器にも杖にもなる』という舞さんの言葉が印象的で、ピーチにもチョコレートもちゃんとその言葉通り、自分の強みにも支えにもなってた。

    読みながら自分の中高生の頃に抱いてた感情を思い出す。そしてあの頃から見た目イジりは変わってないなと。今、悩んでる子がこの本と出会えたら、元気もらえるんじゃないかな。


  • #読書記録

    #ピーチとチョコレート
    #副木はる

    もうすぐ中学生の娘と一緒に読みたいなと思って購入。自分の方が先にハマってしまった。体型を気にしつつもクラスでの居場所を守るため道化役を演じている萌々。ラップという武器を得て、クライマックスで彼女の魂が叫ぶラップに涙が溢れるよ。

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読了


  • わたしもあの子みたいになりたい

    もっと痩せてかわいくなりたい

    あんな髪質だったらよかったのに

    等々!、女子ならば(男子もそういうのあるか!)こういうこと絶対1度は考えたり悩んだりすることあるよな〜って共感しつつ、うんうん頷きながら読みました(⁠^⁠^⁠)!

    それにこの本の主人公たちの世代なんて、もう、そういうのが本当に敏感なお年頃なわけで…!
    自分自身も教室の中や友達との関係の中でもがいてたような、そんな時期のことを思い出したりもしました。

    失敗したり、後悔することがあったり、おバカなことがあったり、そんな経験を経て大人に一歩一歩近づいていくんだよな。ちょっとウソをついちゃうっていうのも、秘密や隠し事をするっていうことなわけで、そういうのもほんとに甘酸っぱい!!
    そんな絶妙な年代の子たちの繊細な気持ちがほんとに丁寧に描かれているな〜と思いました!!

    ラップとの出会い、りあとの関係を築いていく様子、ママや友だちとの関係、そして、ゆかいくんとのエピソード

    たくさんの素敵要素が組み込まれていて、最後までとっても楽しく読みました!

    まさかその子が!!!という展開もあり、わたしは油断しながら読んでいたのでとっても驚いた!!!笑

    あと、ハリポタネタがちょいちょい盛り込まれているところに作者のはるちゃんらしさが感じられて、個人的にめちゃくちゃ嬉しくなりました(⁠^⁠^⁠)

  • あなたのその姿を愛せてる?理想的な見た目、痩せてて目鼻立ちが整ってて、その基準に当てはまらなければ、それは愛されるべきではない対象?笑われてイジられてもそれは仕方のないこと?
    それでも性格は明るく気のいい私で「いてる」毎日。見た目の奴隷、レッテル、見た目で私は語られる?自分が課した役割でいるのは疲れてしまった所にヒップホップ・ラップに出会って「ラップは人生を変えるよ」と宣言される。
    ラップって怖くてヤバそうな人達が早口で悪口を捲し立てるイメージ。でも知っていく内にラップって
    自分のいつもは言えない事や言いたい知って欲しい自分の気持ちを、素直に言えるツールがラップなのではと気づく。
    自分の姿から勝手に自分で形成した「私」の鎧を脱ぎ捨てて、本当の中身の自分。姿は私の入れ物、言葉を使って自分を高らかに宣言し、受け入れ、入れ物の自分も含めて全部を愛そうとする、そんな物語。
    私って悪くない。そう思えることができる。

    少女漫画の主人公のように世の中はそんな簡単に私を包み込んでくれる訳でないけど、でも意識を変えると今の私を変えられる。

    ラップのイメージは、恐らくもうこの2026年にはないのかもしれない。
    色んなアーティストがラップを通じて、世の中に叫んで、理解してほしい、こういう自分もいる、一人じゃない、ポジティブなラップも、ルッキズムに向き合い勇気をだしてと応援するラップもある。
    そもそもラップの産まれた理由などもこの中で語られており、このカルチャーがただのオシャレじゃなく
    本当の意味のラブアンドピースをこの先未来も誰かを救う為にあってほしい。
    言いたいことも言えないこんな世の中じゃ
    ではなく
    言えない事を高らかに言っていくこの世の中に
    愛と平和と尊敬を。

  • かっこいい!表紙とタイトルから可愛らしいお話かと思ったけれど、ピーチとチョコレート、めちゃくちゃかっこいいじゃん。ラップってあまり馴染みがないけど自分の気持ちを伝える一つの方法なんだな。
    ルッキズムという言葉は認知されてきているかもしれないけど、根本的なところはなかなか難しいよなぁ。人はどうしたって外見から情報を得るし判断してしまう。相手のことを決めつけないようにしたいものだ。

  • ピーチとチョコレート、なるほど…意味がわかると愛おしくなる!
    体型を気にする女の子とミックスの女の子、2人の中学生がヒップホップラップと出会う物語。
    「ルッキズムの墓たてろ!」最後のリリックは必見。

    最後にまさかのまさか、特大のキュンがあってよかった。中学生好きそうなタイプの、キュン。
    これは良い作品でした…
    リリック読みながら泣いたもんね。
    これを読んでルッキズムから解放される子が増えますように!

  • 面白かった!舞さんがかっこいい!
    現実にはこんなにうまく自己分析することも、ハッピーエンドになることも中学生のときは難しいかもしれない、でも、今自分の見た目や人間関係で悩んでいる子たちの力に、この本はなると思う。

  • 他人と自分を比較して美しくないかわいくないかっこよくないと自分を責めたり、ルッキズムに晒されて外見の指標ばかりを繕ったり、周りの顔色を伺って人と接することが子どもたちのなかで当たり前に蔓延してるのもう怖すぎるよ〜〜今を生きてる子どもたち大変すぎるお願いだから絶対に何よりも自分を大切にしてほしい

    ラップに乗せて普段から思ってはいても言えないことを赤裸々にかますの聴いてるこっちがスッキリしたし、ずっと自分のキャラクターを演じてたももが大城萌々ありのままでみんなの前に立ってラップしたの希望すぎて泣きました わたしはもう十分大人ですがお守りみたいに大切にしたい本です

    児童文学として称賛されている、つまりそれなりに今の学生生活にルッキズムが地獄として溶け込んでいるという事実に胸が締め付けられた

  • 体型にコンプレックスを持つ中学生萌々は、ある日ヒップホップ・ラップ教室の講師だという女性と出会い……。

    体型にコンプレックスがある主人公、けんかばかりのおさななじみは学校のモテ男。憐れまれるのがいやで、明るいキャラを作ってけど、親友たちにも本音をもらせない。設定はうんうん、よくある、共感しやすいよね、と思うけど、そこからのヒップホップを始めるという展開にビックリ。
    ボディ・ポジティブ、ルッキズムについては、まだまだ日本では浸透してないなあと実感。こういう作品が求められているのを感じる。
    ラップはアフリカン・アメリカンのカルチャーとして生まれた、押し込められてきた言葉を吐き出す手段だったという歴史を、声を上げづらい日本社会に重ねるという考えは面白い。私の推しはラッパーでもあるのに、ラップのことを全然知らなかったなあ、と改めて思ったり。でもやっぱり、私にはラップの良し悪しって正直わからない。わからないけど、最後のピーチとチョコレートのステージの言葉には、胸が熱くなった。
    許さないこともアリなのだと言っているところもいいなと思った。

  • もものラップがすごくグッとくる!!!
    ドキドキ連発で、一気に読める物語!

  • 読んでよかったです。少年少女向けの小説で、ベタな展開だし、せりふ回しもちょっと大げさな感じもあるけど、スラスラ、夢中で読めました。小説自体がストレートにメッセージをぶつけてくる感じで、胸に響きました。登場人物ひとりひとりが、自分の力で再起動しているように感じて、そこが素敵な読後感につながったと思います。【2025年2月5日読了】

  • テーマが面白かった。文章もテンポよく、読みやすい。その分、軽くなりすぎている感じ。幼馴染との恋愛の話があったことで、軽い読み物的になってしまって、残念。

  • おもしろかった。
    読みやすさも抜群。
    クライマックスやばい。
    ラップもこれまでより楽しく聞けそう。
    この作家さん、要チェック。
    (韻を踏んだ感想に書き換えるかもYO!!!)

  • 太めの体型がコンプレックスの中学2年生 大城萌々(もも)
    自分をネタに人を笑わせることで安全圏を保っている

    萌々はコンビニで出会った派手な身なりのラップ講師にさそわれて、ヒップホップ・ラップの教室に顔を出すことに

    教室にいたのはクラスで浮いている孤高のミックス新垣メロディ莉愛(りあ)

    意気投合した二人は自分らしくいられるラップの世界に夢中になっていく

    沖縄を舞台に少女たちが自信を取り戻し、希望をつかんでいく爽快ストーリー

      すべてはイメージ すべて虚構
      いまここにいる わたしだけがリアル
      Big up! Big up!
      わたしはわたしのままで
      この人生を謳歌してみせる

    クライマックスで萌々が披露するラップにHOT[=鼻の奥がツンと]する

    《いまここにルッキズムの墓たてろ!!!》──帯のコピー

    ヒップホップ×友情に恋のスパイスをふりかけてできたキュンとしてスカッとする物語

    第64回(2023年)「講談社児童文学新人賞」の佳作に入選した著者のデビュー作、2024年11月刊

    ちなみにこの年の新人賞はまひる『王様のキャリー』で、もうひとつの佳作が五十嵐美怜『15歳の昆虫図鑑』という当たり年

    〈五十嵐さんが書いた『15歳の昆虫図鑑』は、傷ついた子の隣に座って、そっと心に寄り添ってくれる物語、私が書いた『ピーチとチョコレート』は、悩んでいる子の肩を抱いて、一緒に伴走するような物語なのかなと思っています。読み終わったあとに元気が湧いてくるエンパワーメント小説を、これからも書いていきたいです。〉──出版社サイト「コクリコ」に掲載された五十嵐美怜との特別対談より

    三作、甲乙つけがたし

  • 静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓
    https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=LmUzMzQcHd5EXdL8c%2FKKmg%3D%3D

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