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本 ・マンガ (196ページ) / ISBN・EAN: 9784065374788
作品紹介・あらすじ
全96ページの豪華詩集付き特装版。
金剛の兄機が紡ぐイラスト付きの詩集です。
イラスト、デザイン、テキスト、冊子の仕様決定は
すべて作者が手掛けています。
ひとり地上に残されていた主人公・フォスフォフィライトのもとに、人間を祖とする月人たちがやってきた。フォスは祈り、月人たちは無に帰したとされる。さらに途方もない年月が過ぎたのち、フォスは新たな岩石生命体と出会い、幸福を感じるようになるがーー。強くてもろくて美しい、宝石たちの物語、完結。
感想・レビュー・書評
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最高のラストでした。ありがとう、大好きです。大人になってから読んだ漫画の中で、いちばん心揺さぶられた作品でした。
フォスフォフィライトの、とても言葉では言い表せないほどのつらい経験が、このようなかたちで昇華されたことに救われました。全く先の読めないストーリー、諸行無常に変化し続けるキャラクターたち、主人公という概念に対する挑戦、洗練されたデザインの建築や衣装、ユーモアのある台詞まわし、書き出せばきりがありませんが、唯一無二の世界観に魅了されっぱなしでした。フォスの物語が終わってしまったことには寂しさを感じますが、円環の繰り返しだと思えば心の安寧が得られます。
カフカ的な不条理がなぜここまで主人公に降りかかるのか疑問でしたが、12巻で「すべてこのための物語だったのか」と頭を殴られたような衝撃と共に深く納得。さらに最終巻の13巻によって、世界の総括がなされ、救いもあり、また幸せそうなフォスフォフィライトに会えて、胸がいっぱいでした。「遊びをせんとや生まれけん」でしょうか、ここまで頑張ったのだから、たくさん遊んでほしいです。
特装版の付録も世界観を補強してくれる素晴らしいものでした。宮沢賢治の詩集と一緒に並べたい。
市川春子先生、長い間おつかれさまでした。素晴らしい作品を本当に本当にありがとうございました。 -
おつかれさま、フォス。
愛していたよ。 -
一巻から最終巻まで、読み終わるまでに時間がかかった。
この世界に入り込み、物語を理解しながら読むには集中力が必要で、絵の美しさでサラサラ流れで読んでしまうと、いまいち没入できず次の巻はまた今度読もうとなり、その時には一つ前の話がぼんやりしてしまっていた。
最後まで読み終え
上手く表現できないが、圧倒的な何かを知ってしまったような感覚。
なんとも言えない後味と余韻があって
一巻から読み直し。 -
この世で一番美しい物語
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当初のフワフワした世界観から、最後の世界観よ。どんなことを考えたら、こんな作品が作れるんだろう......。
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詩集がすごい。
詩もすごいけど装丁というか製本がものすごい。
本編も尊いものを見た気持ちになりました。
お疲れさまでした。ありがとうございました。 -
今まで読んだ漫画の中で1番何回でも読み返したいと思える結末
著者プロフィール
市川春子の作品





