哲学者と象牙の塔

  • 講談社 (2024年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784065374962

作品紹介・あらすじ

ヒット作『哲学用語図鑑』の著者が、悩める現代人に贈る哲学ファンタジー。
マンガと文章で構成される物語は、哲学入門にも、深く哲学を理解したい人にも最適。

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ここは哲学者たちが暮らす象牙の塔。
日常生活のなかで悩みを抱えた人たちが、哲学者に救いを求めて訪れる。

彼らはこう問いかける。
「幸せになるために、何をしたらいいですか?」
「どんな職業を選べば、AIに仕事を奪われませんか?」
「迷いのない人生を送るには、どうすればいいですか?」

哲学者たちの回答は、どれも悩みを本質的に解決するものばかり。
ただし、来訪者たちはその回答を聞くことで、
自分の人生の本当の意味について考えざるをえなくなる──。

【本書で紹介される哲学者(一部)】
デカルト、デモクリトス、スピノザ、プラトン、ベンサム、西田幾多郎、
ソクラテス、ヘーゲル、荘子、ホッブズ、ハイデガー、キルケゴールなど。

感想・レビュー・書評

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  • マンガを交えて哲学の基本的な考え方を説明してくれていてわかりやすい。
    さらっと読めるので、もう一度おさらいしながら読んでみようと思う。
    印象的な箇所
    ・アメリカを代表する哲学者にして心理学者のジェームズによれば、やる気は実際やり始めないとでないそう。何かを始めさえすれば、それに連なるようにやる気が出てきます。何事も辛いのは始めだけ。まずは最初の一歩から。
    ・生きるとは、自分の認識を広げていくこと。だんどん若い頃には見えなかったものが見えるようになってくる。そして最終的には「世界」のイデア、更には「己」のイデアを知るのだと思います。その時に「善のイデア」に近づけるといい。

  • 今まで読んだ哲学関係の本でいちばんサラッと読めた。

  • 読むほどに、知るほどに、わからなくなる。
    そうかもしれないし、そうでないのかもしれない。
    トロッコ問題は自分には決められないし、経験機械に入りたいかどうかもわからない。

    色々なことを考えるきっかけや色々な糸口を朧気ながらも考えるようになれる本だと感じる。

  • 各章、漫画形式でスタートして、対話形式へと移行するスタイル。
    漫画がイントロのような扱いではなく、キャラクターの会話がそのまま対話スタイルへと移行していくので、自然に読みやすい構成だと思いました。

    西田哲学「純粋経験」って触れたことがなかったので、なるほどなぁと思わされました。我を忘れる瞬間ってありますものね。
    イデアと似たような感じだと思ったけど、客体=真の姿という話ではなくて、主客が分かれる前、の話だから似ているようで非なるものということです。(理解が違ったらすみません)

    ----
    各章の構成
    ・デカルトと二元論
    ・デモクリトスと原子論
    ・スピノザと汎神論
    ・プラトンとイデア論
    ・ベンサムと功利主義
    ・西田幾多郎と純粋経験

  • HR長と会った時に教えてもらった本。
    悩める現代人に刺さる哲学(思想)を6つ抜粋して、分かりやすく説明してくれている。
    覚えておきたいことは2つ。
    1つ目はスピノザの形而上学的決定論(心身並行説+因果律)。
    2つ目はベンサムの功利主義(トロッコの話)。

    帯に「悩める現代人の心に灯す哲学ファンタジー」って書いてあるけど心重くなった。

  • 02

    汎神論で有名なスピノザの哲学が印象的
    わかりやすい対話形式なので
    内容がスッと入ってきました
    これを機に國分功一郎さんの著書を読み始めています

    各哲学者の考え方がパッとわかる
    「一覧性」の機能がとても良いです
    哲学を学びたいひとには
    おすすめの入門書かもしれません✏️

  • ヒット作『哲学用語図鑑』の著者が、悩める現代人に贈る哲学ファンタジー。マンガと文章で構成される物語は、哲学入門にも、深く哲学を理解したい人にも最適。

    若かりし頃に思った疑問。もしドラッグで幸せ≒現実の辛さから逃れられるのであれば、現実の世界で不確実に幸せを求めて藻掻くより良い選択なのでは、という疑問に答えてくれるかもしれない。
    ドラッグの副作用がなく、ドラッグの購入費用を賄えるのであれば、この現実も現実でないのだから、問題ない気がする。
    副作用の点では、本書はVRを挙げているようだ。クーリエジャポンが取り上げていたので、読んでみたい。

  • 書店平置き。とてもわかりやすく、なんと言ってもイラストが可愛い。 厳かな雰囲気で塔に入るけど哲人たちがフランクにテーマごとに語りかけて面白かった。同じ著者、イラストレーターの続哲学用語図鑑と親和性がよい。ストーリー性を持たせてることでこの図鑑を違った角度から再利用出来た。

  • ここまで哲学の思想を噛み砕いた本は初めてでした!

  • 哲学書にしては読みやすい。

    山の奥の奥には象牙の塔と呼ばれる塔が物寂しくそびえ立ってる。

    その塔には、歴代の哲学者が一緒になって生活していた。

    社会の中でうまくいかない、つまらないと割とみんなに当てはまるような悩みを抱えている人がたまたま象牙の塔の存在を知り、「ちょっと相談してみよう」と遠路はるばる訪れ、そこに住まう哲学者に相談し、それらしい回答をもらうというもの。

    「回答」と書いたがやはり哲学。

    これをしなさい!と明確に答えてくれているわけではなく、哲学的視点を語られ、抽象度の高いフワッとした回答しかもらえない。

    そこは、読みながら考え、自分なりに解像度を上げる必要があるなと感じた。

    「悩みを解決したい」という思惑なら、この本では解決しないと思うが、一つの視点として読むのは楽しいのかも。

    イラストが可愛らしいし、読みやすいではあった。

  • 哲学入門書
    哲学に興味があるけど、いつも挫折している私の様な方におすすめします。

  • デカルトの意識と身体の関係
    - 心身二元論: デカルトは、意識(精神)と身体(物質)は異なる存在であると主張。
    - 「我思う、ゆえに我あり」: 自身の存在を意識に基づいて定義。「私」とは身体ではなく意識であると説明。

    快楽原則と幸福
    - 快楽原則: 人間は不快を避け、快を求める傾向にある。
    - 幸福の価値: 努力や苦しみを乗り越えた先にある幸福は、安易に得た幸福よりも価値があるとされる。

    経験機械の概念
    - 体験の効率化: 経験機械においては、快楽を効率的に得ることができ、無駄な経験を省くことが可能。
    - 映画の例え: 映画の盛り上がるシーンだけを観賞し、その他の無駄なシーンはスキップできるという例で説明。

    マズローの欲求階層説
    - 欲求の進化: 人間の欲求は満たされる度に変化し、最終的には自己実現や他者のために役立ちたいという願望に至る。

    スピノザの因果律
    - 決定論: すべての出来事は先行する出来事によって決定されるとし、自由意志の存在を否定。
    - 行動の責任: 自分の行動は因果律によって決まるため、人間は自らの行動に対して責任を持たないとする見解。

    プラトンのイデア論
    - イデアの存在: 物の本質(イデア)は理性でのみ把握でき、現実には完全なものは存在しないと考えられている。

    ベンサムの功利主義
    - 最大多数の最大幸福: 道徳的選択は、できるだけ多くの人が幸福になる結果をもたらすことが求められる。
    - ネオ道徳ピル: 道徳的選択を容易にする薬の概念を提示。

    西田幾多郎の純粋経験
    - 主客未分の世界: 思考を介さない純粋な経験が真の世界の姿であるという考え。
    - 道との一体化: 人は特別な瞬間に道と一体化し、真の自由を得ることができるとされる。

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著者プロフィール

田中 正人(タナカ マサト)
1944年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程満期終了。愛知県立大学外国語学部(フランス学科)教授を経て、愛知大学法学部教授。愛知大学名誉教授。著書に、『1848 国家装置と民衆』(共著、ミネルヴァ書房、1985年)、『規範としての文化』(共著、平凡社,1990年)、『世界史大系 フランス史3』(共著、山川出版社、1995年)、訳書に、レモン『フランス 政治の変容』(共訳、ユニテ、1995年)、シアパ『革命家グラッキュス・バブーフ伝』(彩流社、2019年)、ブォナローティ『平等をめざす、バブーフの陰謀』(法政大学出版局、2020年)、シアパ『革命家ブォナローティ伝』(彩流社、2021年)、ブルスティン『創られたサン=キュロット』(法政大学出版局、2022年)、など。

「2024年 『ロベスピエール 創られた怪物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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