- 講談社 (2024年11月11日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784065375549
作品紹介・あらすじ
傑作『日本文学盛衰史』に先立ち一九九六年に連載され、五年間の熟成期間を経て二一世紀最初の年末に単行本が刊行された『ゴヂラ』――。
二〇世紀末の西武池袋線石神井公園駅付近の一見平凡な住人たちが同時多発的に異様な状況に巻き込まれてしまう。
これは局所的ではなく、世界全体に同時多発的に起きている異変なのだ。
夏目漱石と森鴎外が結託して悪事を教唆し、詩人は石神井の町から出られなくない、火星人が石神井に襲来する……
あまりに逸脱した展開に、「作者からのお知らせ」までもが入りこむ。
そして、はたしてゴヂラは現れるのか?
世紀をまたいで書き上げられた怪作、初めての文庫化。
みんなの感想まとめ
異常な状況に巻き込まれる平凡な住人たちの物語は、荒唐無稽で不条理な世界観が魅力です。整合性や時系列を考えずに楽しむことができ、奇想天外な展開に心地よさを感じる読者が多いようです。舞台となる石神井公園を...
感想・レビュー・書評
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こういう荒唐無稽で不条理な不思議ワールドは大好きである。整合性や時系列を考えることを放棄して良いからスルスルと読める。
タイトルからして良い。
箒でひたすら街を掃除し続けるお爺さん、最高である。
辻褄など合わなくても良い、永遠に続いても読み飽きないと思う。よく練られた芸術的小説であると思う。
しゃべるぬいぐるみがまた出てきた!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の作品は初めて読んだので、他の著書がどのようなものか分からないが、この石神井公園を舞台とした連作小説は、これまで出会ったことのない初めてのかなり独特な文体で、エスプリに富んでいながらナンセンス、読む上で一定の教養を求めてくる。ストーリー展開も奇想天外だが、何故か不思議と読み進めて行くにつれ心地よくなってくる。コンセプトワードは「閃き」のよう。
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何が起こってるのかさっぱりわからん(わかるんだけど理解し難い)のに、めちゃめちゃ読みやすくて2〜3時間くらいで読み終わってしまうのが更にわけわからん。
書きようによってはものすごいSFにも哲学書にもなりそうなのに、あまりに軽やかであまりに地元に密着しててアットホームというかご近所付き合いの良いところも嫌なところもぐちゃぐちゃに盛り込まれてて、宇宙とかに飛び立つ暇もなく家でごろごろだらだらしてる感じというか。
何を読んだんだろう…と首を傾げながら読んだ解説に「なるほどー!」と頷きつつ、「なにが『なるほど』じゃ、1ミリもわかっとらんクセに」とどこからか自分がツッコミを入れてくる。
何もわからんけど、なんとなく「私もここで生きるか〜生きてくしかないか〜」みたいな謎の元気をもらったのでした。
講談社文芸文庫を久しぶりに買ったのですが、相変わらずお値段がすごくて裏表紙二度見しました。ヒュッ、てなった。 -
書いている内容は意味不明だが、文体が良く、最後まで読ませる力があった。
小説に於いてストーリーは重要な要素だと思うが、同時に文体も非常に重要な要素であると再認識させられた。どれだけ意味不明な内容の小説でも、文章が良ければ最後まで読めてしまうのだ。
解説での著書自身の言葉を信用するなら、書いた本人ですら意味がわからないこの小説が小説としてなりっているのは、ひとえに、著者の筆力によるものだと思う。
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作品紹介・あらすじ
傑作『日本文学盛衰史』に先立ち一九九六年に連載され、五年間の熟成期間を経て二一世紀最初の年末に単行本が刊行された『ゴヂラ』――。
二〇世紀末の西武池袋線石神井公園駅付近の一見平凡な住人たちが同時多発的に異様な状況に巻き込まれてしまう。
これは局所的ではなく、世界全体に同時多発的に起きている異変なのだ。
夏目漱石と森鴎外が結託して悪事を教唆し、詩人は石神井の町から出られなくない、火星人が石神井に襲来する……
あまりに逸脱した展開に、「作者からのお知らせ」までもが入りこむ。
そして、はたしてゴヂラは現れるのか?
世紀をまたいで書き上げられた怪作、初めての文庫化。
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不思議な作品。
著者は何を書きたかったのか。舞台となる上石神井だったのか、まるで脈絡のない物語だったのか、夢と現実のはざまだったのか。
途中で著者本人が「作者からのお知らせ」として「本作はいきあたりばったりで書いている」といった旨を告白している。まさにその言葉通り、作者が喘ぎながら、いきあたりばったりに物語が進む。でももしかしたら「作者が喘ぎながら、いきあたりばったりに進む物語」を書きたかったのかもしれない。
ここまで書いてみると、まるで負のイメージしかないようだけれど、他の方も感想に書かれていたように、とんでもなく読みやすい。スイスイと本の頁に印刷された文字に吸い込まれていくように読み進めてしまう。そして理由はわからないのに、面白い。だから不思議な作品、という感想が一番ぴったりくるように思う。
しかし、こうも思えてくる。この作品に登場する人物には自主性に欠けているように思われる。まるで「誰かに本の中に書かれてしまっている」かのように。脈絡がないように見えるのも、いきあたりばったりに思えるのも、彼らに自主性がないからなのかもしれない。やっとゴヂラが登場する終章で、主人公の男はそんな「世界の秘密」に気がつく。僕は高橋源一郎の作品を読むと大抵、なんとも言えない寂寥感に包まれることが多い。本書でもこの終章でそんな気持ちに襲われた。
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著者プロフィール
高橋源一郎の作品
